きのこ 効果的なガン抑制効果 火を通しすぎないのがフリーラジカルを消去するコツ

きのこ 効果的なガン抑制効果 火を通しすぎないのがフリーラジカルを消去するコツです。血液のフリーラジカル消去活性を高めることを期待してきのこを常食するのであれば、先の実験で、エノキタケやマッシュルームの抽出液が100度5分間の加熱で著しくその効果を減弱していたことをおぼえておく必要があります。

100度5分間とはいっても、これは、タンパク質が加熱による影響を直接受けやすい状態同じ結果になるとは限りません。

しかし、卵をゆでれば固まるように、フリーラジカル消去に働く主な活性成分がタンパク質であれば、加熱調理によって変性しますし、調理が長時間に及べば活性を失うことも予想されます。

最近のきのこは品種改良の成果で、長時間煮炊きしてもシコシコした歯ざわりが失われない肉のしっかりしたものがふえています。

ブナシメジなどがそのよい例です。このため、鍋物などでもつい、最初からきのこを入れてぐつぐつ煮てしまうことが多いものですが、もしフリーラジカル消去作用を期待して食べるのなら、煮るにしても焼くにしても、あまり長く加熱せず、短時間でさっと料理して食べるのがコツといえそうです。

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発がん予防 血液のフリーラジカル消去作用活性を高く保つ

発がん予防 血液のフリーラジカル消去作用活性を高く保つことです。次に私たちは血漿中のどんな成分がフリーラジカル消去活性を高めているのか、その手がかりをつかむために、5%のブナシメジを与えたマウスの血漿を分子量の大きさによって、高分子画分と2つの低分子画分にふるい分け、それぞれの画分のアルコキシルラジカル消去活性を測定しました。

発がん予防 血液のフリーラジカル消去作用活性

その結果ですが、ビタミンCなどの抗酸化物質を含む2つの低分子画分では、ブナシメジを食べなかったマウスのそれにくらべ、消去活性に有意差が認められませんでした。

これに対して高分子画分ではアルコキシルラジカルの消去活性が有意に高まっており、ブナシメジを食べることで血漿中にフリーラジカル消去活性を持つ高分子物質が増加していることがうかがわれました。

きのこを食べることによって、きのこに含まれる何らかのフリーラジカル消去物質が血漿や全身の細胞に補われ、発ガンの予防に役立っていることを裏づける研究は、現段階ではここまでしか進んでいません。

しかし、先ほどの岡山大学医学部の実験結果と考えあわせれば、ブナシメジを食べると1つの可能性として、その高分子タンパク質が吸収されて血液中に入り、みずからフリーラジカル消去に働くか、あるいは他のフリーラジカル消去物質をふやしているかもしれないと想像されます。

他のきのこについても、同様のメカニズムを想定できます。消化吸収された高分子タンパク質によってフリーラジカル消去活性が高まった血液は、全身の細胞をめぐりながら活発にフリーラジカルの消去に働き、細胞をフリーラジカルの攻撃から守ってくれます。

毎日きのこを食べれば、あなたの血液は常にフリーラジカル消去活性の高い状態に保たれ、このことがガンや動脈硬化などの生活習慣痛(成人病)の予防につながると考えられます。

事実、きのこの常食が発ガンを防ぐことは、エノキタケについては疫学調査によって、ブナシメジについてはこの後のマウスを使った実験によっても証明されているのです。

きのこ

ブナシメジ ガン効果 血液のフリーラジカル消去活性を高める

ブナシメジ ガン効果 血液のフリーラジカル消去活性を高めます。このESR法で確認できたことを、かいつまんでいえば、実験的に発生させたスーパーオキシドやヒドロキシルラジカルにきのこの抽出液を加えると消去作用を発揮するということでした。

ブナシメジ ガン効果

その主な活性成分が高分子のタンパク質である可能性も明らかになったわけですが、ESR法でわかったのはここまでで、きのこを実際に食べたときにその成分が私たちの体内に吸収され、細胞の内外でフリーラジカル消去作用をたしかに発揮してくれることが証明されたわけではありません。

そこで、私は静岡県立大学薬学部の佐野満昭先生と共同で、この点を確かめるべく次の段階の実験を試みました。
用いたのはブナシメジ(商品名「やまびこほんしめじ」) です。ブナシメジを乾燥粉末にしたものを10%含むエサをマウスに与えて26日間飼育したあと、マウスから血祭(血液から血球成分を除いた残りの液体) を採取します。

ブナシメジを含まないエサで飼育したマウスからも血祭を採取して、2つの血祭の間に、アルコキシルラジカルおよびペルオキシルラジカルの消去作用の点で差がみられるかどうかを測定したのです。

細胞膜や細胞の内外でフリーラジカル消去作用を発揮するビタミンC、E、β-カロテンなどの抗酸化物質は、血液によって細胞に供給されるのですから、血渠中にはこれらが成分として溶けこんでおり、一定のフリーラジカル消去活性をもともと持っています。

海外で行われたいくつかの疫学調査をみると、血中ビタミンE濃度や血中β-カロテン濃度の低い人に肺ガンなどが高率で発生しており、これらは血祭のフリーラジカル消去活性が発ガンを左右する証拠とみることができます。

その血漿のフリーラジカル消去活性がブナシメジを食べることによって高まるかどうかをマウスを使って調べたわけです。その結果、ブナシメジを食べなかったマウスの血祭は、実験的に発生させたアルコキシルラジカルの46%を消去していることがわかりました。

これに対して、ブナシメジを食べたマウスでは消去率が59%にのぼり、血漿の消去活性が有意に高まっていたのです。

この実験で意を強くした私たちは、今度は先ほどの半分、つまり5%のブナシメジを含むエサをマウスに35日間与え、血漿に含まれる過酸化脂質の変動を観察しました。

「血中過酸化脂質」は人間ドックなどの検査項目のなかにもとり入れられていますので、聞きおぼえがあるかもしれません。血中過酸化脂質は、血液中を流れるコレステロールや中性脂肪などの血中脂質をフリーラジカルが酸化したときなどに発生します。動脈硬化では、こうして生じた過酸化脂質が血管壁に沈着しますので、人間ドックではこの借が動脈硬化のパラメーターとして用いられているのです。

実験ではそれを、フリーラジカルによる血中脂質の酸化が、ブナシメジを食べることで抑制されたか、つまりフリーラジカルの消去活性が高まったかどうかのパラメーターとしてみたわけです。

結果は、ブナシメジを食べたマウスの血漿は、食べなかったマウスにくらべ血渠過酸化脂質が約23%も低下していました。これらの結果から、ブナシメジを毎日食べる習慣は、おだやかな効果ではあるが、血漿のフリーラジカル消去活性を高めに誘導し、過酸化脂質を減らす効果があることが証明されたのです。

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