更年期障害 糖 の過剰摂取が症状を重くしてしまうことはご存じですか。更年期障害は、人によって症状が異なり、全くない人もいますし、寝込んでしまうほど重い症状に悩む人もいます。更年期障害 糖 の関係性について紹介します。

更年期障害 糖の摂取に注意
更年期は女性にとって体の大きな変化の時期であり、様々な不調(更年期症状)が現れることがあります。これらの症状の重さに、実は糖分の過剰摂取が影響を与えている可能性があることが指摘されています。
エストロゲン が減ると老化が加速します。老化現象の典型的な症状の1つが、更年期障害ではないでしょうか。
更年期は閉経を迎える前後の期間をいいます。卵巣機能の低下によって卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン) の量が急激に減少します。
エストロゲンの分泌量が減ると、脳は卵胞刺激ホルモン( エストロゲンの生成を促進するホルモン) を分泌しますが、更年期を迎えた卵巣は必要な量のエストロゲンを分泌することができないため、ホルモンバランスの乱れが生じます。
これが自律神経失調症を引き起こします。また、この年代の女性を取り巻く家庭や社会環境、体調の変化からくる心理的ストレスも影響を与え、憂うつや情緒不安定などの精神症状も引き起こします。
これらが、更年期障害の病状をより複雑にしているのです。妊娠にかかわるホルモンのエストロゲンは、女性らしさをつくるだけではなく
- 自律神経のバランスを準える
- 骨の密度を維持する
- 血液中のコレステロールを減らす
- 脳細胞を活性化する
- 血管に柔軟性を与えて強くする
- ほかのホルモンの分泌を促す
など、さまざまな働きをしています。このため、更年期を迎えてエストロゲンが減少すると、老化が加速しやすくなります。
そもそも老化は、糖化と酸化によって引き起こされます。糖を摂りすぎれば糖化が進んで AGES もたくさん蓄積されて老化が進み、エストロゲンの分泌も低下させます。更年期が早まるだけでなく更年期障害自体も重くなるのです。
糖とういのは、砂糖だけでなく、ご飯、うどん、パスタ、パンなどの主食も糖質ですから更年期にさしかかったらこういった糖を控えるようにしましょう。
パクパク 酵母くん なら3種類の酵母が胃酸に負けずに腸まで届き、余分な糖質を分解してくれます。糖質を摂り過ぎてしまった際に飲んでおけば糖は吸収されません。
なぜ糖分の過剰摂取が更年期症状を重くするのか
糖分を過剰に摂取すると、体内で以下のようなメカニズムが働き、更年期症状を悪化させる可能性があります。
-
血糖値の急激な変動と自律神経の乱れ:
-
糖質を多く摂ると、血糖値が急激に上昇します。これを下げるためにインスリンが大量に分泌され、その後血糖値が急降下する「血糖値スパイク」が起こりやすくなります。
-
この血糖値の乱高下は、自律神経のバランスを大きく崩します。更年期症状の多く(ほてり、のぼせ、発汗、イライラ、不眠など)は、女性ホルモンの変動による自律神経の乱れが原因とされています。血糖値の不安定さが加わることで、この自律神経の乱れがさらに増幅され、症状が悪化する可能性があります。
-
-
炎症の促進:
-
糖分の過剰摂取は、体内で慢性的な炎症を引き起こすことが知られています。炎症は、体の様々な不調や病気の原因となり、更年期症状においても、関節痛や頭痛、全身倦怠感といった炎症性の症状を悪化させる可能性があります。
-
-
セロトニン(幸せホルモン)の不安定化:
-
血糖値の急激な上昇・下降は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌にも影響を与えます。セロトニンは気分を安定させ、幸福感をもたらす「幸せホルモン」とも呼ばれますが、これが不安定になると、イライラ、不安感、抑うつ気分などの精神的な更年期症状が悪化する可能性があります。
-
-
副腎疲労とホルモンバランスのさらなる乱れ:
-
血糖値のコントロールには、インスリンだけでなく、副腎から分泌されるコルチゾールなどのホルモンも関与しています。糖質過多な食生活が続くと、副腎に過度な負担がかかり、「副腎疲労」を引き起こす可能性があります。
-
副腎は、更年期に不足しがちな女性ホルモンを一部カバーする役割も担っているため、副腎が疲弊すると、全体のホルモンバランスがさらに崩れ、更年期症状が悪化する要因となることが考えられます。
-
-
体重増加と内臓脂肪の蓄積:
-
糖質の過剰摂取は、体脂肪の増加、特に内臓脂肪の蓄積に繋がりやすくなります。内臓脂肪は炎症性物質を分泌することが知られており、これが全身の炎症を促進し、更年期症状を悪化させる一因となることがあります。
-
更年期における糖質摂取の工夫
更年期症状を和らげるためには、糖分の摂取量と質を見直すことが重要です。
-
精製された糖質の制限: 砂糖を多く含む菓子、清涼飲料水、白いパンや白米といった精製された炭水化物の摂取を控えましょう。これらは血糖値を急激に上げやすい傾向があります。
-
複合糖質の選択: 全粒粉のパン、玄米、雑穀米、芋類など、食物繊維が豊富な複合糖質を選ぶようにしましょう。これらは血糖値の上昇が緩やかで、腹持ちも良いです。
-
食べる順番の工夫: 食事の際は、まず野菜や海藻、きのこなど食物繊維が豊富なものから食べ始め、次に肉や魚などのタンパク質、最後に炭水化物を摂るようにすると、血糖値の急激な上昇を抑えられます。
-
間食の見直し: 甘いお菓子の代わりに、ナッツ、ヨーグルト、果物(適量)などを選ぶようにしましょう。
-
ストレス管理: ストレスは甘いものへの欲求を高めることがあります。リラックスできる時間を作り、ストレスを上手に管理することも大切です。
まとめ
更年期症状は多岐にわたりますが、糖分の過剰摂取がその症状を重くする一因となる可能性があります。血糖値の乱高下、炎症の促進、ホルモンバランスの乱れなどが、ほてり、イライラ、不眠といった症状を悪化させるメカニズムとして考えられます。
更年期を快適に過ごすためには、食生活、特に糖質の摂取方法を見直すことが有効なアプローチとなります。バランスの取れた食事を心がけ、必要に応じて医師や管理栄養士に相談しながら、自身の体質に合った方法を見つけていきましょう。