胃炎・胃潰瘍を生姜の効果、効能で解消する

胃や十二指腸の病気は、冷え性の人に多い代表的な病気。胃の調子が悪いときにみぞおちをさわってみると、ひんやりと冷たいことからもわかる。
普段から、腹巻きゃ使い捨てカイロ、入浴などでお腹を積極的に温めよう。生妻は体を温める作用のほか、胃腸の内壁の血液循環をよくして胃腸の働きを促し、消化吸収を高める働きがあることが知られている。また、胃潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌を殺菌する効果も注目されている。日頃から生姜紅茶や生姜湯を積極的に飲むのはもちろん、胃腸病によく効く梅しょう番茶などもおすすめ。

  • 生姜紅茶 や生姜湯を1日3~6杯飲むほか、普段の食事に積極的に生姜を取り入れる
  • 体を温める効果が高く、下痢便秘吐き気など胃腸の不調にもよく効く梅しょう番茶を1日1~2杯飲む。
  • キャベツを積極的に食べる。生キャベツには、ビタミンU( キャベジン) という成分が豊富に含まれていて、胃の粘膜の血行をよくし、傷ついた組織を修復する。加熱するとビタミンU は破壊されてしまうので、生食か、それに近いとり方がいい。キャベツ100グラムをニンジン・リンゴジュースに加えて飲む生ジュースがおすすめ。ニンジン、リンゴ、キャベツを一緒にジューサーにかけて作る。
  • 胃炎や胃潰瘍の人は、42度くらいの少し熟めの風呂に入ると胃酸の分泌が減少して効果的。胃弱や胃下垂の人は、38~40度くらいのぬるめの風呂に入って胃液の分泌を促すといい。

生理痛・生理不順・更年期障害・子宮筋腫を生姜の効果、効能で解消する

冷え性の女性は、へそより上と下では体温が違い、下腹部が格段に冷たい。子宮や卵巣はへそより下にあるので、下腹部の冷えは、子宮や卵巣の血行が悪いことを意味する。
その結果、卵巣でつくられるエストロゲンヤプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌が悪くなり、卵巣の働き自体も弱まる。また、子宮も同様の機能低下が見られるようになる。そのため、生理痛や生理不順、PMS(月経前症候群)、子宮筋腫、子宮内膜症などの婦人病や、のぼせや息苦しさ、イライラや不安などの更年期障害が起こりやすくなる。

  • 毎日、生姜紅茶や生姜湯、梅しょう番茶を飲んで、体を温めておく。更年期障害からくるのぼせには、生姜紅茶に入れる黒糖の代わりに、ハッカ(シソ科) のアメを入れて1日3~4杯飲むと効果的。
  • 生理が近づくとイライラするなど、精神状態が不安定になるPMSには、心の安定をもたらすシソを使ったシソ入り生姜湯を。1日1~2杯飲むとよい。
  • 毎日、入浴後、下腹部に生姜湿布をする。腹巻きや使い捨てカイロなども活用し、下腹部や腰を温める。低温やけどに注意すること。
  • 濃い番茶に、すりつぶした黒ゴマ塩を小さじ1入れて、1日4 ~5杯飲む。生理痛に効果あり。生理の数日前から飲みはじめるといい。

「吐き気・二日酔い」を生姜の効果、効能で解消する

吐き気も二日酔いも、排出されずに胃の中にたまった水分が原因で起こる。嘔吐や下痢などで、余分な水分を体外に出そうとする。
また、腐りかけた食べ物や有害な物質を摂った場合は、それを何とかして薄めようと胃液が大量に分泌され、嘔吐することで体外に排出する。いずれにしても、吐き気があるときは、体を温めて胃の中の余分な水分を血液に吸収し、発汗、排尿を促して余分な水分を排出する。
生姜や梅干し、シソの葉などを活用するほか、サウナや半身浴などで大量の汗をかくことも効果的だ。また、生姜には、船酔いやつわり、抗がん剤による吐き気をおさえる効果があることもわかっている。これらが心配なときは、粉末生姜やチューブ入り生姜を持ち歩くのもいいだろう。

  • 生姜紅茶や生姜湯を1日3~6杯飲む。
  • コップ2杯強の水を入れた鍋に、種を除いた梅干し1個を入れ、水の量が半分になるまで煎じて飲む。梅干しには体を温める作用のほかに、有毒物質を解毒する働きもある。胃腸の働きを活発にするので、胃にたまった水分や有害物を腸に送り、吐き気を改善する。
  • シソ入り生姜湯を飲む。シソの葉4~〜5枚を刻み、水2カップを入れた鍋に入れ、水が半量になるまで煎じる。この煎じた汁にすりおろした生姜通量を入れたもの。シソの葉に含まれる芳香成分には、吐き気をおさえる作用がある。
  • サウナ浴などで体を温め、大量の発汗を促す。二日酔いなど、余分な水分が胃の中にたまって起こる吐き気に効果あり(もちろん、飲酒直後はしないこと)。また、サウナ浴をしてから酒を飲むと、二日酔いしにくくなる。

二日酔いの予防と対策にはウコンも効果的