「下痢」を生姜の効果、効能で解消する

便秘を生姜で解消する方法も紹介しましたが下痢もまた生姜の効果が発揮します。
一般的に、慢性の下痢は、冷えか水分の摂りすぎが原因で起こる。体が冷えると、体内の水分を捨てて、体を温めようとするメカニズムが働く。
つまり、下痢を解消するには、体、特に胃腸を温めること。尿や汗で、余分な水分を排泄することも必要。
生姜は胃腸を温め、利尿や発汗など、水分代謝を促す。また、食中毒を起こす細菌を殺菌する作用や毒素排出作用も知られているので、食中毒などによる急性の下痢にも効果を発揮する。

  • すりおろしたダイコンと生姜で作るダイコン湯を飲む。どんぶりにすりおろしたダイコン大さじ3(2~3cm分)、すりおろした生姜大さじ1/2を入れ、しようゆを、適量で加え、熱い番茶をたっぷり注げばでき上がり。
  • 梅しょう番茶も効果がある。種を除いた梅干し1個を湯飲み茶碗に入れ、果肉をよくつぶし、しようゆ大さじ1 を加えて、よく練る。そこにすりおろした生姜の絞り汁を5~10滴加え、熱い番茶を注ぎ入れ、よくかき混ぜればでき上がり。
  • へそを中心に、生姜湿布をして温める。コンニャク1枚をお湯に入れて煮立て、タオルなどで包んで患部にあてるコンニャク湿布もいい。
  • 体を温める作用のあるニンジン、ジャガイモ、玉ネギなどの根菜を水から煮込み、やはり体を温める塩で味つけした野菜スープを、最低1日1回飲む。

「便秘」を生姜の効果、効能で解消する

便秘解消の方法として「水をたくさん飲む」「生野菜や果物で繊維を摂る」などが紹介されていることが多いが、これらはすべて体を冷やす方法。
水太りで冷えている人にとっては、逆効果になることもある。手のひらを腹部にあてると冷たく感じる人は、大腸や直腸が冷えている証拠。
生姜をたくさん摂って体を温め、大腸や直腸が活発に動くようにすることが、便秘解消の近道。
また、生姜紅茶や生姜湯を飲みながら、豊富な食物繊維や緩下成分を含んだ食べ物を摂ったり、積極的に運動したりすることも心がけたい。

冬の冷えには「金時しょうが」を使って便秘を解消

  • 冷えた大腸や直腸を温める生姜紅茶や生姜湯を1日3~6杯飲むほか、普段の食生活にも生姜をできるだけとり入れる。
  • 食物繊維の多いゴボウやニンジン、サツマイモ、あずきなどをたくさん食べる。あずきには大腸を温める作用もあるので、ゆであずきは特におすすめ。ゆでるのが面倒なら、缶詰を。
  • 緩下作用(ゆるやかに便通を促す作用) にすぐれ、大腸を温める作用もある乾燥プルーンを毎日数個ずつ食べる。
  • 腸の運動を活発にするには、入浴して体が温まっているときの運動が効果的。湯船の中で、息を吸いながらお腹を大きくふくらませたり、息を吐きながら引っ込めたりするのを10回線り返す。また、下腹部に手のひらをあて、時計まわりにマッサージするのもおすすめ。
  • 腹筋運動を習慣にすることで、腸への血行もよくなる。仰向けになって両足をそろえてまっすぐに伸ばし、そのまま上げたり下ろしたりを繰り返す。1日30~50回行うのが理想的。

冷え症の人は便秘と下痢を繰り返すにも書かれているとおり冷え性は腸のトラブルをかかえやすいようです。生姜を活用して中から温めるようにしたいです。

「むくみ」を生姜の効果、効能で解消する

むくみは、体の中に余分な水分が大量にたまっている状態。午後から夕方にかけて足がむくむという人は、上半身にあった余分な水分が、時間の経過とともに重力などで下がっていくのが原因。
また、水太りの人の場合、むくみが原因で太っているということも多い。体内に大量にたまった水分は体を冷やすので、新陳代謝が悪くなって、さらにむくみ、太るといった悪循環が生まれる。生妾で体を温め、発汗や排尿を促すことが必要不可欠。むくみが解消すれば、ダイエット効果も高まる。

  • 生姜紅茶を1日3~6杯飲む。利尿作用がある紅茶のカフェインと、体を温めて腎臓への血流をよくする生姜の相乗効果で、排尿が促される。
  • 生姜風呂や生姜足湯で、腎臓への血流をよくして排尿を促し、むくみを防ぐ。足浴は、42度くらいの湯を洗面器などに入れ、両足首より下をその中に10~15分ほどつける。すりおろした生姜を布袋などに入れ、湯に浮かべるとさらに効果が高まる。湯が冷めないように、ときどき熱い湯を足す。
  • ネギやニラ、ニンニク、玉ネギ、らっきょうなどのアリウム属の野菜をたくさん摂る。アリウム属の野菜には、アイリン(アリル硫化物) という成分が含まれ、発汗・利尿を促進する作用がある。
  • 利尿効果の高いキュウリも、むくみ改善を促す食材。ただし、キュウリは体を冷やす陰性食品なので、塩もみやぬか漬けなどにして食べる。
  • 利尿効果の高いスイカが出回るようになったら、スイカ糖を作り置きする。スイカの果肉を絞って鍋に入れ、弱火でハチミツより少しゆるいくらいにとろみがつくまで煮詰める。これを1日1回、食事前に小さじ1を湯適量に溶かして飲む。