唾液 ガン の増殖抑制効果を高めてくれます。 消化酵素 の働きによるものです。。さまざまな実験で明らかにされています。唾液を出すにはよく噛んで食べることがとても大切です。

唾液 ガンの増殖抑制効果 消化酵素 がガンに効く (実験)
唾液が持つがん細胞の増殖抑制効果を高めるためには、唾液の質と量を向上させることが重要です。唾液には、がん予防に役立つ様々な成分が含まれていることが研究で示唆されています。
ブナシメジの粉末を用いて、ガンの増殖抑制試験を行いました。36匹のマウスを今度は12匹ずつの3群に分け、すべてのマウスの皮下にサルコマ180を移植した翌日から異なるエサを与えます。
第1群には普通のエサを、第2群にはブナシメジの粉末を0.38 g含むエサを、そして第3群には、第2群と同じ量のブナシメジをα・アミラーゼで処理したものを含むエサを与えました。
α・アミラーゼは唾液などに含まれる消化酵素で、この酵素で処理したブナシメジの粉末は口のなかでよく噛んだあとのようにどろどろになります。
第3群にブナシメジをα・アミラーゼ処理して与えてみたのは、あらかじめこのように消化したほうが、エノキタケのEA6に相当するような活性成分がよく引き出されて作用を発揮するかもしれないと考えたからです。
こうしてサルコマ180の移植後18日間、異なるエサを与えて5週後にガンを摘出した結果を集計しました。
増殖して大きくなったガンの重さの平均を各群で測定し比較したところ、対照群では平均6.7 g ありましたが、ブナシメジ群では3.5 g に抑制されました。ブナシメジ+ α・アミラーゼ群ではさらによく、ガンの増殖が2.7 gにまで抑えられたのです。
増殖阻止率は、ブナシメジ群で48 %、ブナシメジ+ α・アミラーゼ群では60 % にのぼりました。この実験から、私たちはブナシメジを常食することで、先ほどの発ガン抑制効果に加え、ガンの増殖抑制効果をも期待できると考えてよさそうです。ブナシメジがどのようにしてガンの増殖を抑制するかといえば、私たちの体に備わる免疫システムを賦活することによるものと考えられるのです。
唾液が持つがん細胞の増殖抑制効果を高めるためには、唾液の質と量を向上させることが重要です。唾液には、がん予防に役立つ様々な成分が含まれていることが研究で示唆されています。
唾液が持つがん予防・抑制効果のメカニズム
- 活性酸素の除去: 唾液中には、ペルオキシダーゼ、カタラーゼ、アミラーゼといった酵素が含まれており、これらは発がんや老化、動脈硬化の原因となる活性酸素を消去する作用があります。特にペルオキシダーゼは、発がん物質の毒性を弱める効果が期待されています。
- 免疫力の向上: 唾液に含まれる免疫グロブリンA(IgA)は、ウイルスや細菌などの侵入を防ぐ役割を果たし、全身の免疫力向上にも寄与します。腸管免疫と唾液腺の関連性も示唆されており、腸内環境を整えることが唾液中のIgA分泌増加につながる可能性も指摘されています。
- 抗酸化作用を持つ物質: 唾液には、パロチンなどのホルモンも含まれており、これらは老化防止効果を持つ物質として知られています。
- 粘膜保護作用: 唾液中のムチンは、口の粘膜を刺激やウイルスの侵入から保護する役割があります。
唾液のがん増殖抑制効果を高める方法
- よく噛んで食事をする(咀嚼回数を増やす):
- 一口30回を目標にするなど、時間をかけてしっかり噛むことで、唾液の分泌量が増え、唾液中の酵素が十分に働くことができます。
- 噛むことで唾液腺が刺激され、唾液中の有効成分がより多く分泌されます。
- 食事内容に気をつける:
- 発酵食品の摂取: ヨーグルトや納豆などの発酵食品は、腸内環境を整え、腸管免疫力を高めることで、結果的に唾液中のIgA分泌増加にもつながる可能性があります。
- 食物繊維の摂取: 食物繊維は腸内環境を良好に保ち、免疫力向上に貢献します。
- 抗酸化物質の豊富な食品: ビタミンCやE、ポリフェノールなどを多く含む食品(野菜、果物、ナッツ類など)は、体全体の抗酸化力を高め、唾液の質にも良い影響を与える可能性があります。
- 唾液腺マッサージ:
- 耳下腺、顎下腺、舌下腺など、唾液腺のある部分を優しくマッサージすることで、唾液の分泌を促すことができます。
- 例: 耳下腺は耳たぶの下あたり、顎下腺は顎の骨の内側、舌下腺は顎の先端の裏側です。
- 口腔内を清潔に保つ:
- 虫歯や歯周病は、口腔内の炎症を引き起こし、唾液の質にも悪影響を与える可能性があります。
- 毎日の丁寧な歯磨きやデンタルフロスの使用、定期的な歯科検診で口腔衛生を良好に保ちましょう。
- 水分をこまめに摂る:
- 十分な水分補給は、唾液の分泌量を保つために不可欠です。
- ストレスを軽減する:
- ストレスは自律神経に影響を与え、唾液の分泌を抑制することがあります。リラックスする時間を作り、ストレスを上手に管理しましょう。
- 禁煙・節酒:
- 喫煙や過度な飲酒は、口腔内の健康に悪影響を与え、唾液の質や分泌量にも影響を与える可能性があります。
これらの習慣を日常生活に取り入れることで、唾液の質と量を向上させ、唾液が持つがん増殖抑制効果を最大限に引き出すことが期待できます。
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