心配な事があったり、イライラしたり、神経が高ぶると、布団に入ってもなかなか眠りにつくことができません。朝方まで眠れなかったり、眠ったとしても眠りが浅くて熟睡できなかったりと睡眠不足の状態が続くようだと、疲れがとれずに不眠症という病気になります。
不眠になる原因は、日常的な疲労、仕事や人間関係でのトラブル、将来への不安やストレスなど、身のまわりのさまざまな事が引き金となると考えられます。
不眠症は習慣的なもので、睡眠薬を服用しなければ眠れないというほど、次第に重症化することもあります。経験した人でないとわからないでしょうが、眠れないという事ほどつらいものはありません。
不眠症により、疲労感が増し、肉体的に障害を起こし、精神のバランスも崩れて、さらに悪循環となってしまうのです。
不眠症は、自律神経の失調が引き起こします。交感神経が抑圧され、副交感神経がはたらくことで熟睡状態となります。反対に、副交感神経が抑圧されて交感神経が必要以上に刺激されることで不眠状態になります。こうして不眠状態になると、末梢の血管が収縮して体は非常に緊張した状態になり、心拍数も増します。
不眠症になると睡眠薬や精神安定剤を服用することもありますが、これらを常用するようになると効果が薄れる恐れがあります。別の事故を導き生命の危機を招く可能性がありますので、適量を超えた服用はしてはいけません。
不眠症に対するにんにく効果
有効成分のアリシンは、不眠症の改善に次のように働きます。
- 交感神経を安定させ、副交感神経にはたらきかける作用があります。この作用によって、心地よく眠れます。
- アリチアミン(活性持続性型ビタミン)が神経細胞に直接はたらきかけ、緊張した神経を静め、安定させます。
- 私たちの体には、内外的な環境の変化があっても人体の機能を一定な状態に維持しようと操作する生体恒常性作用(ホメオスターシス)が備わっていますが、アリシンはこれにはたらきかけ、自然治癒力を高めます。このはたらきは、にんにく以外の植物にはありません。