結婚して1年半経つというYさんは、独身時代から大変な冷え性で、またホルモンバランスが悪かったのか、顔のフェイスラインと首に吹き出物がひどかったという。
結婚前にたまたま書店で「体を温めることこそが究極の健康法だ」と悟ったYさんは、毎日、半身浴と腹巻き、5本指ソックスを欠かさない生活に変えたところ、汗をかきやすくなり、症状も少し改善した。
とはいえ、まだ「きれいな肌になった」とはいえず、心を痛めていたようだ。結婚後、会社をやめ、今度は私が書いた別の本を買って読んでみたところ、生姜の効能のすばらしさに感激。すぐに、生姜紅茶を毎日4~6杯飲み、料理にもセッセと生婁を使い、お風呂にはお茶パックに入れたおろし生萎を毎日浮かべるようにした。すると、どうだろう。2週間も経たないうちに、あんなにひどかった吹き出物は跡形もなく消え、肌がつるつるになつて、何人もの友人から立て続けに「いったい、どうやってそんなにきれいになったの? 」と不思議がられたという。
むくみもとれたせいか、顔がキュツと小さく引き締まったのもうれしい驚きだった。生姜を摂り続けると肌がきれいになったり、むくみがとれたりするのは、皮膚の代謝がよくなるからだ。生妻で体が温まり、皮膚の血行がよくなると、排泄作用も高まり、余分な水分や毒素なども排出される。そして、皮膚への栄養や酸素の供給が増え、肌が美しくなるのである。生姜の中に多く含まれている亜鉛にも、皮膚の代謝をよくする作用がある。
結婚後は、ビジネスマナーのインストラクターとして働き始めていたYさんは、人前で話す機会が増え、女性として美しくなければ恥ずかしいという思いが強くなっていたので、とてもうれしかったという。
さらに、うれしい驚きはそれだけではなかった。Yさんと一緒に生姜紅茶を飲み、生美風呂に入っていたご主人も、体調がぐんぐんよくなったのだ。
1か月も続けるうちに、もともと青白い顔をしていたのが、次第に血色がよくなり、肌に赤みがさしてきた。それと同時に、朝起きるのが、以前ほどつらくなくなってきたという。疲れやすくてため息ばかりついていたのが、何をするにも意欲的になり、エネルギッシュになっていったのだから、夫婦で驚いたのはいうまでもない。
「これはすごい! 」と感激した2人は、体調の悪い友人たちに、私の本と生姜をセットにしてプレゼントしたという。うらやましいことに、Yさん夫婦が住むマンションのすぐ近くには、定期的に朝市があり、そこではザルにいっぱい入った生姜が何と、100円で買えるというのだ。さっそく実行した友人たちからは「体がポカポカと温かくなって、とても気持ちいい」と感謝された。
中には、「しばらく生理不順で、基礎体温を計って医者に見せると、排卵していないと言われたのに、生姜紅茶を飲むようになってから体温が安定し、先日、産婦人科できちんと排卵があるといわれた」と喜んで知らせてくれた人もいるという。Yさん自身も、生姜づくしの生活を始める前の基礎体温は35度台の日もあったのに、今は36度を下回る日はないとのことだ。これからも夫婦で「生姜親善大使」を自認し、生妾のパワーをどんどん周囲に広めてほしい。