どくだみで体の中から老化を防止する

この地球上のほとんどの生物は、時間の経過とともに老化し、やがては死滅する運命にあります。

人間の一生は、成長期、成熟期、退行期の3つに大きく分けられます。私たちの体は、生まれたときから既に老化が始まっているともいわれていますが、3つめの退行期が老年期にあたり、一般的には、成熟期以降に老化が始まります。

寿命に個人差があるように、一人の人間でも体内の各臓器の老化には個人差があります。呼吸器の老化にしても、心臓の老化にしても、その進行のしかたの速度は違います。

老化を防ぐ方法としては、現在までに老化防止のためのさまざまな健康食品などが開発されていますが、今後の研究にもさらに期待が寄せられているところです。

血管を丈夫にして老化を防止

ルチンという成分は植物に含まれるもので、自然界に広く存在しています。ルチンは、血管をもろくしてしまう酵素のはたらきを抑制して血管を強化するので、動脈硬化や高血圧にとても有効に作用することが以前から知られていました。

どくだみには、クエルシトリン、イソクエルシトリンなどのフラボノイド成分(植物色素の基本物質)が含まれているのですが、これらには、血管を強くするルチンと同じような作用があります。つまり、どくだみは、老化を防止するためのキーポイントである動脈硬化に対してとても効果的であるということになります。

若さというのは、皮膚にあらわれます。皮膚の色をはじめ、ツヤ、弾力などは若さの尺度としてよく用いられますが、どくだみの利尿作用、緩下作用、そして毛細血管の強化作用などによって、体内をきれいに掃除することにより、若々しい皮膚を保つことができます。肌がきれいな人は、腸がきれいな証拠です。

どくだみを乾燥させ煎じた、どくだみ茶を飲むとよいでしょう。若さを保つのに必要なビタミンCやビタミンEが豊富に含まれています。
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どくだみが利尿を促進する

高齢になると、若い時よりも排便や排尿の作用がスムーズにいかなくなります。これはなぜかというと、加齢とともに筋肉が弱くなり、老廃物を体外へ排出するはたらきが鈍くなるためです。

一般に、1日の排尿回数は5回くらいだといいますが、もちろんもっと多い人もいます。問題なのは、トイレに行く回数ではなく、尿量です。尿量が多いというのはそれだけ水分の摂取も多いということで、体の中をたくさん洗濯していることになります。

老化で排尿時間が長くなる

男性の場合は、老年になると前立腺が肥大して尿道が狭くなるので尿が出にくくなります。若い時は勢い良く排尿できていたのに、中高年になるにしたがい、出したくてもなかなか出せなくなるのです。

だいたい50歳を過ぎると男性は前立腺が肥大し始めるといわれ、60~70歳ぐらいになると排尿障害が顕著になります。尿意はあるのにすぐ出ない、また、出始めてから終わるまでに時間がかかるようになり、尿量は少ないのに、全体の排尿時間が長くなります。

前立腺が肥大すること自体は、病気ではなく、遺伝の可能性や男性の老化現象のひとつと考えられています。

どくだみは腎機能を活発にする

排尿をつかさどる器官は腎臓です。腎臓はそら豆のような形をしていて、体内の老廃物や不要物を体外に排泄する重要な臓器です。尿が外に出すぎないようにしたり、逆に体内にたまりすぎないように調節するはたらきがあります。

正常な人の腎臓は、尿を適量排泄して、入る分と出る分のバランスを一定に保つことができます。しかし、体が老いるとともに、腎臓が尿をつくるはたらきも衰えてきます。尿には体の中の老廃物を排泄する役目がありますが、腎臓が老化すると老廃物をじゅうぶん尿に溶かし込めません。

そんなときに煎ったどくだみ茶を飲んで、体の新陳代謝を活発にするとよいでしょう。

どくだみに利尿作用があるのはよく知られています。乾燥させたどくだみは、独特のにおいが無くなり同時に殺菌作用も失われてしまうのですが、排尿や排便の作用があります。これは、どくだみに含まれるクエルシトリン、イソクエルシトリンというフラボノイド成分がはたらくためです。そのほか、カリウムも加わり、利尿作用を促進します。

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どくだみで更年期障害を改善する

女性は、一般的に50歳くらいになると、閉経を迎えます。

成熟期から、性周期が停止する老年期へ移行する間の時期を更年期といいますが、この期間には卵巣のはたらきが鈍って、それと同時にほかの内分泌腺や自律神経にも変化が起こります。
さまざまな不調があらわれる更年期障害(症状・原因・治療)

さらに、この時期には、体にさまざまな変調が起こり症状が出てきます。よく見られる症状には、のぼせる、めまいを起こす、眠れない、神経が過敏になる、頭痛、腰痛、関節痛が起こる、などがあり、こういったものを総称して更年期障害と呼びます。

これらの症状は、疲労やストレス、天候などによって左右されやすく、あらわれたり消えたりします。心理的、感情的、精神的な影響が強くあらわれるような特徴があります。

女性の卵巣の衰えは30歳くらいから始まるといわれ、卵巣ホルモンの分泌量が減少します。卵巣は、長い間一生懸命はたらいて、やがては老衰していくのです。

卵巣のはたらきが衰えると、甲状腺や副腎皮質などの内分泌腺にも変化が起こり、それまでのホルモンのバランスが崩れます。これに、自律神経失調症が起こって、脳下垂体などにも影響するのだと考えられています。

こうして起こる更年期障害ですが、その症状には個人差があります。強く感じる人はひどく滅入ってしまい、食欲も無くなります。また、ある人は何も感じなかったり、感じても軽く済んで、家事や仕事に支障なく、乗り切ってしまう人もいます。

なお、更年期障害は以前は男性には関係ないものと思われていましたが、最近では男性にも更年期があるといわれています。

どくだみには自律神経をコントロールするはたらきがあるので、更年期障害にもどくだみは力を発揮します。乾燥させたどくだみを煎じて、お茶にして飲みます。
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