緑茶を実際に飲んで 高齢になっても健康でいられるのは緑茶のおかげ

濃い目に入れてたっぷり飲む

うちは緑茶の生産直売をしているので、お茶は1年中豊富にあります。そのためもありますが、煎茶は濃い目に入れて暇なく飲んでいます。お茶はしっかりした味わいのあるものが好きです。
お茶の農家では、朝食の時、畑に出てから午前10頃に「ちゃのこ」といわれるお菓子を食べながらお茶を飲む休憩の時間、昼食の時、そして午後3時のちゃのこ、畑から帰って夕食の時と、毎回たっぷりと葉を入れた濃い目のお茶を飲みます。
これは、お茶の農家ではごく当たり前に行われていることなんですよ。私も85歳までは畑に出ていましたから、畑仕事をしながらお茶はふんだんに飲んでいましたね。畑には出なくなりましたが、洗濯物の片付けをしたり、時々畑の草取りをしています。畑での「ちゃのこ」はありませんけど、いまもお茶を飲むことは、ごく当たり前にしていますし、濃い目に入れて飲んでいます。回数とか意識したことはありませんけど、朝から晩までお茶は飲んでいます。

中川根町は胃がんの発生が全国で一番少ない

中川根のお茶は、飲んだ時の後味がすっきりしていて爽やかな香りが残る、素直なお茶です。
入れたお茶の色は薄めの緑色をしています。この辺は、南部の平地でとれるお茶と違い、山の中のお茶になるんです。山の中で育つお茶の葉は、肉薄で、繊細な葉です。霧が多いので、直射日光が葉にあまり当たらないからです。
中川根町の繊細なお茶は、品評会でも高い評価を受けています。高級煎茶の茶所なんです。
緑茶には、がんを防ぐ効果があるとかで、この中川根町は、胃がんの発生が全国で一番少ないという話です。私も91歳ですけど、どこも悪いところはありませんし元気です。

若い頃から病気らしい病気はしたことがありません。生産農家の仕事だけでなく、材木を運んだり、商人宿もしていましたから、ほんとうによく動いていました。
そんな忙しい中、子供を6人生んで育てました。よく働いて、よくお茶を飲んで、これまで健康でこれたのも緑茶の力かもしれません。確かにこの辺は、緑茶の生産農家がたくさんあって、緑茶の里といわれています。
どこの家でも家用のお茶はたくさんあって、濃い目のおいしいお茶を飲んでいますね。長生きの方も多いんですよ。

緑茶にはいろいろな効能があるっていわれていますけど、うちでは昔から飲むこと以外にも緑茶は使われてきました。例えば「ものもらい」が目にできたらさましたお茶で目を洗うと治るとか、手にかゆい「できもの」ができたらお茶で手を洗うと治るという、薬としての使い方です。
「殺菌効果がある」って聞きましたが、そのせいなんでしょうか。昔からうちではこの方法で治したものです。これも、お茶が豊富に手に入る土地ならではでしょうね。お茶が体にいいなんて昔の人の知恵だと思っていたんですけど、ちゃんとした理由があったんですね。

緑茶を実際に飲んで あらゆる民間療法を試して緑茶に落ち着く

血圧が高く虚弱体質に悩まされる

若い頃から病気がちで、少しのことでも疲れてしまったり、具合が悪くなったり、ゆっくり買物にも行けない状態がかれこれ30年近くも続いていました。
もともとの虚弱体質に加えて血圧も高く、頭痛や手足の痛みに見舞われることもしばしばでした。
10年ほど前からは更年期障害もひどく、本当に毎日が病気との戦いでした。血圧に関しては高圧剤を飲んでいますが、薬でよくなるというものじゃないんでしょうね。結局は体質が問題なわけですから。根本的に体質改善するために、いいというものは何でも試しました。
野菜スープや紅茶キノコなど、テレビや雑誌で話題になったものはすべて試しましたし、お茶も緑茶はもちろん、ドクダミ茶、かき茶、はす茶、クマザサ、クコの実、もう手当たり次第に飲みましたよ。
中には利尿作用など、確かに効果を感じたものもありました。

でも結局は決め手に欠くという感じでどれも長続きしなくて。
なによりお茶自体がまずいのはダメですね。主人も私に付き合って一緒に飲んでくれるのですが、あまりにもまずいものは飲ませるのも申し訳なくて。その点、緑茶は、クセもないし、味もおいしい。いろいろ試しながらも、最後は緑茶に戻ってしまいました。
緑茶の効能が体によく合っていたのと味も含めて相性がよかったのでしょう。ちょっとイライラしたような時でも気分が落ち着きますし、とても不思議です。
今は朝・昼・晩の食事時だけでなく、暇さえあれば飲んでいます。1日に飲む量は、相当なものでしょう。
そのおかげでしょうか、最近は以前のように血圧が200 mg近くまであがることもなく、少しずつながら下がってきたようです。それと、少し前に食中毒もありましたので、お刺身など食べるときはふだん以上に緑茶を飲んで、菌を抑えるように心がけました。
結局、どんな不調でも病気でも体が元気で免疫力があればいいのです。緑茶がその手助けをしてくれるということだと思うんです。

癖の強い青汁に緑茶をまぜると飲みやすく

緑茶のほかに、最近は青汁も飲んでいます。実は昔一度試したものの、あまりのまずさに挫折してしまったことがあるんですけどね。
この青汁は味がホンモノの青汁という感じで少しクセがあるのですが、冷えた緑茶を3分の1くらい入れて飲んでみると、これが意外に平気で。しかもぐんとおいしくなります。

また、緑茶には脱臭効果もあると聞いた通り、本当に青汁の臭みや苦さが取れて飲みやすくなるのにはビックリです。この場合、暖めたものより、冷やしたほうがよりいいようですが、つくり置きしておけば面倒がないですね。

また骨粗鬆症の心配もあるので、苦手な牛乳にも緑茶を混ぜて飲み、少しでも多く緑茶とカルシウムを取り入れるようにしています。
ちなみに我が家では、緑茶をつくるとき、こだわりの水「活泉水」というアルカリイオン水でお湯を沸かしています。
水道水で入れた、緑茶、活泉水で入れたお茶、全く違うのです。活泉水で入れた緑茶は、かなりマイルドでとげとげしさがなくて、すーっと体にしみ込んでいくのがわかります。とがった感じが全くないんです。

お店に行くと茶葉もピンキリですが、1回でいいからグラム10000円という高級茶葉も試してみたいと思っています。

お茶に合う水を読むとお茶にも合う水、合わない水があります。

緑茶を飲み始めて体調が良好

胃潰瘍と十二指潰瘍を併発したストレス地獄

もともと胃腸が丈夫なほうではないんですが、今年の正月過ぎてから、めっきり調子を落としまして。仕事はますますハードになるうえ、高齢の母親も体調を悪くしたり、娘の就職が重なったりと、心労の続くことが次々に起こったんです。
それに合わせるように不眠がひどくなったかと思えば、嘔吐や便秘と下痢を繰り返したり。
あまりにひどい症状が続くので病院に行ったところ、胃にびらんと大腸にポリープがあるという診断。
十二指腸にも潰瘍があると言われました。まあ入院するまでには至らずにすんだのですが、ポリープは内視鏡で切ることになりましてね。薬も20日分、たっぷりもらいました。
緑茶をすすめてくれたのは、私のそんな状態を知った友人です。「これを飲めば一発だ」と言って友人が持ってきたのは、「常葉緑」という緑茶でした。ただ、これは普通の煎茶のように葉から抽出するのではなく、菓も茎もすべて粉末状になっていて、溶かして飲むタイプのお茶なんです。つまり緑茶の成分を、茶がらにして捨てることなく吸収できるというものなんですね。その時は、医者のクスリも飲んでいましたが、副作用の心配もありましたし、1箱も持ってきてくれた友人の好意を無にするのもはばかられたので、半信半疑ながらも試すことにしたんです。

緑茶を毎日続けているうちに体調が改善

だいたい私も緑茶好きでしたが、それからは「常葉緑」を会社に置き、朝昼晩と一日最低でも3回は飲むようにしました。医者のクスリも併用してですが。
飲みはじめて1ヶ月から1ヶ月半くらいたつた頃でしょうか、いつのまにか、胃の痛みや吐き気といった不快感を感じなくなっているのです。それだけでなく便通もとてもよくなり、下痢もしなくなりました。医者のクスリがなくなって緑茶だけを飲むようになっても自覚症状はほとんどゼロ。本当はもう一度検査を受けに病院へ行かなくてはいけないんですが、その必要性も感じないほど、今は快調ですⅧ胃腸だけでなく、これは不眠にも効くみたいですね。
今までは睡眠導入剤を飲まないと眠れないことも多かったのですが、緑茶を毎日飲みはじめてからは、30分くらいで眠りにつけるようになりました。
私は若い頃から自律神経失調症ぎみで、仕事中、動悸や冷汗に襲われることもありまして。過度のストレスも原因なんでしょうね。
今は会社でもキツイと思ったら、自分で暖かいお茶を入れて飲むようにしています。不思議と、気分が落ち着いてくるんですよ。毎日クスリ替わりに飲んでいるうち、どんどん調子がよくなるんですから驚きです。すすめてくれた友人には本当に感謝したいです。