にんにくで更年期障害・冷え性を改善する

更年期障害とは、男性女性ともに、ある年齢に達した時に起こる体の不調のことをいいます。近年になって、男性にも更年期障害があることがわかり話題になりましたが、特に女性に顕著です。

女性は、卵巣機能や卵巣ホルモンの分泌が低下して、閉経を迎える時期になると自律神経が変調します。すると、憂鬱になったり、虚脱を起こしたり、不安や焦燥感があらわれて、精神的にも不安定な状態に陥ってしまいます。

手足が冷たい、立ちくらみやめまいがする、頭痛がする、耳鳴りがする、動悸が激しい、汗をたくさんかく、顔がほてる、貧血が起こる、など、女性によくみられる症状が、更年期障害、冷え性、低血圧から起こるのです。

また、特に若い女性には冷え性や低血圧の人が多く、これは、薄着や肌を露出した服装による冷え、無理なダイエットによる偏食や拒食といった要因から起こることもあります。これらは肩こりや腰痛、生理痛、不眠などを引き起こすので、体をあたため、栄養バランスの良い食事をしっかり摂ることが大切です。

更年期障害の場合、その時期や症状、それぞれの受け止め方に個人差があります。いずれにせよ、対策としては、女性特有の病気には体をあたためることが必要です。

にんにくには優れた保温効果があるので、食事には積極的ににんにくを取り入れましょう。このほか、ビタミンB1やカルシウム、鉄分、タンパク質を豊富に含む緑黄色野菜、肉類、魚類を一緒に摂ると、バランスの良い食事ができます。

更年期障害・冷え性に対するにんにく効果

にんにくの有効成分は、更年期障害、冷え性、低血圧の改善に、次のように働きます。

  • ホルモンの分泌を促す
  • 更年期障害は、卵巣ホルモンの分泌の低下と、性腺ホルモンの分泌過多というホルモンバランスの乱れによって、体に変調が起こります。アリシンは、卵巣ホルモンを刺激して分泌を促します。

  • スコルジニンが冷え性を改善
  • スコルジニンは、自律神経の機能を高め血圧を正常化します。また保温作用で毛細血管を拡張し血行を促進して、冷え性を改善します。血液中の赤血球やヘモグロビンを増やし貧血も改善します。

さらに、自律神経の変調を無くして神経組織を鎮静・安定化させ、自然治癒力を高めます。

にんにくで心臓病を予防する

心臓病の代表といえば、狭心症と心筋梗塞ですが、そのおもな原因となるのは、動脈硬化といわれています。この動脈硬化を招いてしまうのは、偏った食事や日頃からの運動不足、また喫煙や飲酒などです。生活習慣の違いによって、動脈硬化の進行にも差がでます。

動脈硬化は加齢とともに進行します。これは老化現象ともいえますが、動脈硬化は突然あらわれるものではなく、実は若い頃から始まっているのです。そして、着実に動脈硬化は進んでいます。40歳を過ぎる頃になると症状があらわれてきて、私たちは初めて動脈硬化の進行を知ることがほとんどです。

動脈硬化を予防するには、早めの対策が必要です。不規則や不摂生な食生活、喫煙、運動不足などの日頃の生活習慣を見直しましょう。

生活習慣病を予防することで心臓を守る

にんにくを摂取することで心臓の機能を高めるわけではなく、心臓に悪影響を与える高血圧や高脂質、動脈硬化などの諸症状の予防や改善を促すための効用です。特に、抗血栓作用によるコレステロールの除去には、大きな効果を発揮します。

心臓病を予防するには、血管を健康に保ち、血液をうまく循環させることが大切です。ところが、現代人は、血液がドロドロの状態になっている人が実に多いのです。まずは、日頃の生活習慣をしっかりと見直し、その上で、心臓病の予防の効果が期待できるにんにくの力をうまく使って、健康的な毎日を送りたいものです。

心臓病に対するにんにく効果

にんにくの有効成分は、心臓病の予防に次のように働きます。

  1. コレステロール値の低下作用
  2. ビタミンEが過酸化脂質を除去し、コレステロールの除去や排泄を促すのですが、脂質と結合してできた脂質アリシンが、ビタミンEと同様の働きをします。コレステロールを多く含む食品をにんにくと一緒に食べることで血中コレステロール値の上昇を抑えます。

  3. 抗血栓作用
  4. 動脈硬化が進行すると脳出血や血栓形成が起きやすくなりますが、アリシンが過熱されたときに発生するアホエンの、血小板に対する凝集抑制が注目されています。

  5. 血管拡張作用
  6. 脂質アリシンの血管拡張作用が、血管をひろげ赤血球を活性化し、酵素を体内に運んで血液の循環を良くします。

にんにくで不眠症を改善する

心配な事があったり、イライラしたり、神経が高ぶると、布団に入ってもなかなか眠りにつくことができません。朝方まで眠れなかったり、眠ったとしても眠りが浅くて熟睡できなかったりと睡眠不足の状態が続くようだと、疲れがとれずに不眠症という病気になります。

不眠になる原因は、日常的な疲労、仕事や人間関係でのトラブル、将来への不安やストレスなど、身のまわりのさまざまな事が引き金となると考えられます。

不眠症は習慣的なもので、睡眠薬を服用しなければ眠れないというほど、次第に重症化することもあります。経験した人でないとわからないでしょうが、眠れないという事ほどつらいものはありません。

不眠症により、疲労感が増し、肉体的に障害を起こし、精神のバランスも崩れて、さらに悪循環となってしまうのです。

不眠症は、自律神経の失調が引き起こします。交感神経が抑圧され、副交感神経がはたらくことで熟睡状態となります。反対に、副交感神経が抑圧されて交感神経が必要以上に刺激されることで不眠状態になります。こうして不眠状態になると、末梢の血管が収縮して体は非常に緊張した状態になり、心拍数も増します。

不眠症になると睡眠薬や精神安定剤を服用することもありますが、これらを常用するようになると効果が薄れる恐れがあります。別の事故を導き生命の危機を招く可能性がありますので、適量を超えた服用はしてはいけません。

不眠症に対するにんにく効果

有効成分のアリシンは、不眠症の改善に次のように働きます。

  • 交感神経を安定させ、副交感神経にはたらきかける作用があります。この作用によって、心地よく眠れます。
  • アリチアミン(活性持続性型ビタミン)が神経細胞に直接はたらきかけ、緊張した神経を静め、安定させます。
  • 私たちの体には、内外的な環境の変化があっても人体の機能を一定な状態に維持しようと操作する生体恒常性作用(ホメオスターシス)が備わっていますが、アリシンはこれにはたらきかけ、自然治癒力を高めます。このはたらきは、にんにく以外の植物にはありません。

にんにくでストレスを改善する

現代は、めまぐるしく物事が変化する社会であり、過度な仕事や人間関係でのトラブル、将来への不安などがますます増えています。こういったものが要因となって、「ストレス」という目に見えないものが私たちの体を毎日むしばんでいるのです。

ストレスを抱えると、私たちの体には、まず自律神経の不調の兆しがあらわれます。それは、交感神経と副交感神経の一定のバランスが崩れ、変調をきたすからです。

こうしてバランスがとれなくなってしまった神経作用は、便秘や下痢、不眠、動悸・息切れ、過食、胃潰瘍などの症状へと進行してしまいます。また、いくら調べても異常は無い、原因不明の心臓神経症が増えています。

このような症状を改善するには、まずは原因となっているトラブルを解消することです。そして、食生活を改善したり、睡眠をたっぷりとったり、適度に体を動かすなどして、規則正しい生活のリズムを刻んでいきます。

それから、いかにしてストレスと共存していくか、うまくつきあっていくのかが、大きな鍵となります。それには、上手に気分転換を図り、ストレスに負けない強い精神力と体力を身につけることが必要になります。

ストレスに対するにんにく効果

にんにくの有効成分アリシンは、ストレスの改善に次のように働きます。

  • 神経を鎮静・安定させる
  • アリシンとビタミンB1が結合してできたアリチアミンのはたらきにより、中枢神経や末梢神経が興奮するのを抑制し、鎮静・安定化します。保温効果、整腸作用が加わり、ビタミンB1不足などが原因で起こる神経性の下痢や睡眠不足を改善します。

  • 酵素を活性化し疲労を回復する
  • アリシンは、代謝に必要な細胞の酵素を活性化させ、疲労を回復させます。

  • コレステロールを抑制する
  • ストレスから起こる緊張により、アドレナリンが分泌され心筋への酵素の供給量が減少して、コレステロールが溜まります。アリシンは、これを抑えます。同時に、脂質代謝を促して血管を拡げ、血液循環を活発にします。

  • 自然治癒力を高める

にんにくで花粉症を改善する

花粉症の症状といえば、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどがあります。春になるとスギ花粉が出てくるので、花粉症の人にとっては、地獄のような苦しみを感じる人もいるでしょう。

こういった花粉症の症状は、鼻や目の粘膜に侵入した、花粉に対するアレルギー反応として生じています。

アレルギーとは、特定の物質(抗原)に体が敏感に反応することをいいます。体内で免疫をつくり、アレルギーの要因になりそうな物質を外に出そうとして起こります。たとえばスギ花粉症なら、スギの花粉が抗原ということです。

対策として、花粉症を予防するため、花粉は空気中を飛ぶので飛散時期に専用のマスクやめがねをするなどして、鼻や目の粘膜にできるだけ花粉が触れないようにすることが最も大切です。

治療としては、花粉症の不快な症状に対処するために、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤、また漢方薬などを服用します。これによって花粉症のつらい症状を緩和・改善し、治療へつながります。しかし、症状が悪くなるにしたがって、服用する薬の量が増え、薬に頼らざるをえなくなってしまうこともあるのです。

花粉症に対するにんにく効果

にんにくは、強力な抗アレルギー食品なので、薬剤と併用することで、花粉症の症状は軽減されます。

にんにくに含まれるどの成分に抗アレルギー作用があるのかというのは、はっきりと解明されていないようですが、にんにくは、アレルギー反応を引き起こす抗体がつくられるのを抑制します。また、免疫反応とアレルギー反応に大きく関係している肥満細胞を壊れにくくして、ヒスタミンが放出されないよう働きます。

にんにくの有効成分についてはこちら

クリニックなどでは、にんにく注射を行っているところもあります。にんにく注射とは、にんにくそのものが入っているわけではなく、いわゆるビタミン注射のことで、ビタミンB1を中心として、他のビタミンB群やビタミンCなどを混合したものです。注射だと血管内に直に注入することができ、速く確実に効果を発揮することができるため、にんにく注射をうつ人が増えているようです。