鼻の役目といえば、まず、呼吸をすること、そして、においをかぐことです。
鼻の入り口には鼻毛が生えていて、これが外から侵入しようとする異物などをとらえます。その奥へいくと粘膜で覆われていて、鼻孔(鼻の穴)から入った空気は鼻腔を通り、おおまかに咽頭から気管支という順で肺まで達します。この途中で、空気に適度な温度と湿度が与えられるしくみになっています。
左右に分かれて存在する副鼻腔から、中心にある固有鼻腔へ向かって繊毛があるのですが、この繊毛が運動して異物や炎症によって生じた分泌物を固有鼻腔へ送り排泄します。これが鼻水です。繊毛運動が阻害されると蓄膿(ちくのう)という症状があらわれます。
健康な人でも、風邪をひいた時には鼻がつまるものです。鼻づまりには、急性の鼻炎と慢性の鼻炎がありますが、鼻炎の症状としては、まず水のような鼻汁がたてつづけに出て、そのあと鼻がつまります。ひどい時には、鼻で呼吸することができなくなり口で呼吸をするようになるために、咽頭炎が起きやすくなります。
慢性鼻炎のほうは、急性から慢性に移る場合と、慢性の扁桃炎などが進行してなる場合があります。また、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)にかかると、必ず慢性鼻炎が伴います。
こういった鼻炎のほかに、アレルギー性鼻炎などでも鼻づまりが起きます。
一般的にいう蓄膿症(ちくのうしょう)は、医学的には慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)といいます。文字どおり、副鼻腔が炎症を起こし膿がたまる病気です。副鼻腔とは鼻の周りにある4つの空洞を指します。急性の場合には、発熱や痛みを生じることがあります。慢性の場合は、鼻汁が出る、鼻がつまる、においがわかりにくい、頭が重く感じる、体がだるいといった症状が続き、精神が集中できなくなります。
いずれにしても、鼻のトラブルは集中力の低下を招いたりするので、早めに対処したいところです。
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