クレンジングは継続が大切

クレンジンダによるメイク落としは、1日に1回は必ず行うもの。メイクアップはもちろん、日中の汗や皮脂の分泌物を取り除きにさらに付皮膚に着した大気中の汚れを取り去る重要なトリートメントです。クレンジング剤はメイクのタイプで選びます。

ポイントメイクのクレンジング

メイクは濃い部分から落としていく

クレンジンクはメイクの濃い部分、つまり目元と唇から落としていくことが基本です。この部分を最後に落とそうとすれば、せっかくきれいにした顔全体にまたメイクがにじんで二度手間になりかねません。
ただ、目元や唇の皮膚は非常にデリケートなので、肌への刺激がおだやかで、しかもクレンジンク効果の高い専用のリムーバーを使うことが常識です。敏感な部分はトリートメントをしながらクレンジンクする気持ちで行います。

  1. コットンに専用のリムーバーをたたっぷりと含ませる。裏側までしみ通るくらいが適量。
  2. リムーバーを含ませたコットンを片目に1枚の割合で両目の上にのせ、リムーバーとメイクをよくなじませる。
  3. 目にあてたコットンをはがし源中指ではさんで軽くまぶたにあてる。
  4. 眉毛の生えぎわからアイフレームに向かって、まぶたの上から下ヘコットンをなでおろす。3 回繰り返す。
マスカラ

リムーバーを含ませたコットンを2つ折りにして上まつ毛をはさみそのまま5 秒くらいおく。さらにコットンをそっと生え際から毛先にずらしながらマスカラを落とす。
下まつ毛のマスカラはコットンを2 つ折りにした角で落とす。まず、コットンの角を下まつ毛の下においたまま5秒くらいおき、コットンを目頭から目尻に向けて動かす。

アイライン

綿棒にリムーバーを含ませてアイラインを落とす。上まぶたは綿棒を寝かせるようにして、まつ毛の生えぎわを掃除する気持ちで目頭から目尻へ。
下まぶたたは綿棒をタテに持ち、綿棒の頂点でなでるように落とす。細かな汚れも綿棒を使うとスムーズにとれる。

リップ

唇もアイメイク用のリムーバーを使います。ただし、口紅のほうが油分が多いので、あらかじめティッシュなどで余分な口紅をふきとって。ダーク系の色みの強い口紅は唇のシワに色素が残りやすいので薬用リップなどで色素を浮かび上がらせます。
ティッシュペーパーを3本の指に巻き、ウォータースプレーを吹きかける。これで唇への接触面がソフトになる。
ウォータースプレー したティッシュで余分な口紅をあらかじめとり除いてからクレンジンクを。
コットンを唇の口角から中央へ向かってなでるようにクレンジング。一方の手で軽く唇をひっぱってシウをのばすようにすると落ちやすい。
コットンにたっぶりリムーバーを含ませ、口紅がよれてたまりやすい口角にしばらくあてる。

メイクタイプ別クレンジング

ライトメイク

軽いメイクはジェルや口-ションでスピーディーに落とす
素肌のままでは肌がくすんで見えるし、紫外線も気になる。でも、ファンデーションは塗りたくない。で、下地クリームの上に直接パウダーをはたくだけ、またはオイルフリータイブのさっばりしたファンデーションを使っている人も多いようです。
そんな軽いメイクのクレンジングに効果的なのが、水性ベースのジェルやローションタイプです。ジェルタイプは手のひらで肌になじませたあと、水で洗い流すだけ。ローションタイプはコットンに含ませてふきとるだけでメイクの汚れをとり除くことができます。
どちらのタイプも油性ベースのクレンジング剤と違い、メイク落とし後の肌に油膜が残ることがありませんから、もし時間がなければ、あとの洗顔をはぶくことも可能です。スピーディーなクレンジングができるから、外出時の化粧直しに部分的に使ったり、オフィスの昼休みに洗顔したい人にも強い味方です。

せっかくのライトメイクなのだからクレンジングに時間をかけたくない

なによりもさっぱりとした使用感が心地よいジェルタイプ。ウォーターベースなので、のびがよく、ベトつきがまったく肌に残りません。オイルフリータイブのライトなファンデなら水で洗い流すだけでクレンジング完了。

クールな感覚がオイリー肌向き

さっぱり、すっきりと汚れを洗い流したいという人は、ジェルタイプを。肌にハリをもたせる効果やソフトニンク効果など、プラスαの効果のある成分が含まれているものが多いのも特徴。特にオイリースキンの人におすすめ。

手早くクレンジングが完了する

さっぱり洗い流せて、洗い上がりにつっぱり感か残らないシェルタイプ。まず顔を軽くしめらせておくと、メイクや汚れとのなじみがよくなる。顔全体に手のひらでマッサージするようにのばしたあと、洗い流す。

  1. ジェルの適量はティースプーン1杯程度。顔はあらかじめぬらしておくと汚れとのなじみがよい
  2. 冷たいジェルをいきなり肌にのせると毛穴がキュツと縮むので、あらかじめ手のひらで温めてから。
  3. 指の腹を使い、マッサージの要領でジェルと汚れをなじませる。力を入れずに軽くコツ。
  4. 皮脂分泌が盛んで汚れがつきやすいTゾーンや小鼻のまわりは特に念入りにマッサージして。
  5. 汚れがなじんだら水で洗い流す。ヌルヌルしたジェルの感触がなくなるまで十分にすすぐことが大切。

水を使わずふきとるだけでメイクオフできるローションタイプは、外出時にも活用したい
化粧水と同様のサラッとした感触のローションタイプはコットンに含ませてふきとるだけでメイクオフ完了。水を使わずにすみ、しかも時間がかからないので外出時のメイク直しや旅行中のクレンジングにも便利です。

化粧直しに最適。手軽な口- ション

ファンデーションは、塗って5時間もたつと、皮脂や汗と混じり合って変質し、肌を刺激します。化粧直しのとき、この上にさらにファンデを重ねると肌の負担は増す一万。ローションでサツとふきとってからが正解。

洗浄力の弱さはW洗顔で補う

使い勝手のよい口- ションですが、洗浄力の弱いのがウィークポイント。強いメイクを落とそうとゴシゴシこすれば肌に負担がかかるので、あくまでも軽いメイク用と心得て。さらにとりきれなかった汚れを落とすためにW洗顔を。

  1. コットンを3枚重ね、いちばん下のコットンの集まで口- ションがしみるくらいが適量。
  2. コットン3 枚を重ねたまま、皮脂分泌の盛んなTゾーンからふきとり、汚れた1枚めを捨てる。
  3. 次に、2 枚めのコットンで面積の広いほおの部分をふきとる。顔の中心から外側に向けて動かす。
  4. コットンの最後の1枚で、細かい部分をオフ。小鼻のまわりなどは、特にていねいに。
  5. 見落としがちなあこの下や首なども。ファンデーションを塗った部分はすべてふきとる。

ミディアムメイク

普段のメイクは、適度の油分を含んだ乳液や乳化ジェルタイプで落とす
使用率がもっとも高いファンデはリキッドとパウダーとの組み合わせや2WAYタイプ。どちらもピッタリ肌にフィットするのが特徴ですから、ナチュラルな仕上がり感のメイクといってもクレンジングの手は抜けません。油分を含んだクレンジング剤で落とすことがポイントです。
ただクリームやオイルはクレンジングに時間がかかるのが難点。そこですすめたいのが、適度の油分を含みながら肌への感触がライトな乳液と乳化するジェルタイブです。
乳液タイプはローションの軽い感触をもち、しかも油性メイクを落とすクリームの効果を、乳化ジェルはオイルの特性とジェル特有の使い勝手のよさをもちあわせています。どちらも洗浄効果が高いうえ、水で洗い流すだけでメイクオフできます。
ぜひ1本は持っていたいアイテムです。ただ、どちらのタイプも油分を含んでいるのでクレンジング後は洗顔を忘れずに。

オイルインウオーターだから肌へののびがよく、肌に刺激を与えずにメイクオフできる乳液タイプ

洗浄剤の油分を水分でおおい、油性のメイクアップ料へなじみのいいタイプが孔摘。肌へ負担をかけずにメイクアップの汚れを落とします。配合された油分の量や成分で肌質別に選べるのもこのタイプの特徴です。

肌のかたい人やくすんでいる人に

しっとりとした乳液には肌を柔軟にしてくれる効果があり、のびのよさはマッサージにも適しているので、新陳代謝を高める効果があります。角質肥厚でくすんだ肌が気になる人はこのタイプがおすすめです。

好みで選べる両用タイプが便利

乳液タイプには、ふきとり用、洗い流し用、両用の3タイプがあります。使い勝手で選んでかまいませんが、肌の状態などでどちらにも使える両用タイプがおすすめ。ふきとる場合はしめらせたティッシュで肌への刺激をやわらげて。

  1. 手のひらにクレンジンク剤をとる。1回の適量は大さじ1杯程度。たっぶりめに使うこと。
  2. 両手のひらで人肌くらいまで温めてから肌へ。冷たいまま使うと肌へのなじみが悪い。
  3. 乳液をつけるときの要領で両ほお、額、鼻、あごにのせてから、顔全体にのばしていく。
  4. 指の腹を使い面積の広い部分から、らせんを描くようにマッサージ。Tソーンは特に念入りに
  5. ティッシュペーパーを軽く顔にあて、余分なクレンジンク剤をあらかじめティッシュオフ。
  6. 残った乳液はぬるま湯で洗い流す。髪の生えぎわやあごなどもすすぎ残しがないようにていねいに

「油性の汚れを油性で落とす」この原則を守りながらさっぱり洗い流せる理想的なクレンジンク剤

ハードメイクもしっかり落とすオイルの長所と、洗い流すだけでOKのジェルの手軽さをあわせもった乳化するジェル。肌にピタッとフ人ツ卜するファンデーションの汚れも毛穴の深部からとり除くことができるので、ミディアムメイクのクレンジングは、これで十分。

オイルの洗浄力が得られるジェル

乳化するジェルは、それ自体がオイルでありながら、のびのよさをもち、すっきり洗い流すことができる長所があります。水性のジェルよりややのびが悪いので、量は多め(3cmくらい)に使用し、肌への刺激をやわらげて。

使用法を誤ると効果はゼロに

乳化ジェルで注意したいのは2つ。1つは、油分がメイクの汚れを溶かす力を失わないために必ず手や顔が乾いた状態で使うこと。もう1 つは、必ず洗い流すこと。ふきとると汚れが再び毛穴におしこまれます。

  1. 1回の適量は約3cmが目安。気持ち多めに使って肌のすべりをよくするのがコツ。
  2. ジェルを顔全体にのばし、マッサージ要領でメイクとなじませる。Tゾーン小鼻のまわりは念入りに。
  3. マッサージ中にジェルの感触カがフワッと軽くなる瞬間力\ある。そうしたら水を1回かけて乳化させる。
  4. ジェルが乳化して白くなったらぬるまで洗い流す。すすぎは念入りに。

ハードメイク

カバー力の強いファンデは、クリームやオイルでメイクオフ
肌の乾燥を気にしてクリームファンデにかえたとき、スポーツ用にウォータープルーフタイプを使ったとき、パーティーでかなり凝ったメイクにチャレンジしたとき… 。そんないつもよりハードにメイク( 油分の多いメイクアップ料を使用)した日は、オイルやクリームタイプのクレンジング剤でメイクオフを。
どちらもオイルを主成分としているため、カバーカにすぐれたファンデも確実に落とすことができます。油性の汚れは油で落とすと心得ましょう。
いくらすすいでも特有のベタつき感がとれないといわれたオイルや、ティッシュでのふきとりに時間がかかるといわれたクリームですが、最近はそのデメリットをクリアした商品がたくさん登場しています。
どちらも水で洗い流せて、しかも肌にべタつきが残らないタイプが主流になりつつあります。しつとりした洗い上がりなのでドライ肌の人はメイクの潰さに関係なく使ってもOKです。

油性の汚れをしっかり落とし、なおかつ使用感はさっばり。しかも洗い流せる便利なオイルタイプ

リキッド状のオイルタイプはほぼ100%油分でできています。油性のメイクとよくなじみ洗浄力も強いのですが、オイル特有のベタつきがオイリー肌には垂すぎるという声も。ドライ~ノーマル肌におすすめ。

さっぱり流せるタイプが主流に

どうしてもべ夕つくというイ- ジがありましたが、最近は水溶性タイプのオイルが増え、さっぱりと洗い流せることが特徴です。すすぎの前に水を加え、肌の上で白く乳化させることがポイント。液状成分のオイルのよさは、肌を無理にこすらなくても汚れとなじみやすいということ。手のひらにたっぶりとって、顔の内から外へ、下から上ヘマッサージするようにして汚れをしっかり浮き上がらせるのがポイントです。

  • 乾いた手のひらにプッシュボトルで2回おした量が1回分。すべりが悪ければ追加。
  • まず、オイルを顔全体にのばし、ファンデーションとなじませるようやさしくマッサージ。
  • メイクの汚れが残りがちな小鼻のまわりも、オイルになじませるような気持ちでていねいに。
  • 汚れが全体に浮き上がったら、手のひらにとった少量の水を加えてなじませ、白く乳化させる。
  • 汚れを含んだオイル分が乳化し、水となじみやすくなったらぬるま湯ですすぎを。最低10回は必要。

メイク落としの力はやっばりいちばん、と定評あるクリーム。洗い流せるタイプが人気

保湿剤など肌への有効成分を配合したものが多くあるクリーム。洗浄力はオイルタイプと同程度ですが、肌への感触がなめらかで、乳液のような使用感が得られます。オイルと違い粘りがあるのでマッサージ効果も大きいのも特徴です。

乾燥から肌を守る効果が大きい

クリームタイプにはコラーゲンやヒアルロン酸、乳酸菌などのモイスチャー成分を配合したものが多く、クレンジンク後の肌に潤いをあたえる配慮がされています。ドライ肌は年間を通して、ノーマル肌は乾燥する季節に使いたい。

両用タイプが主流になる

洗い流しでも、ふきとりでもどちらでも使える便利な両用タイプが、たくさん発売されています。浴室で使うときは、一度顔全体にのばしてからバスタブに入り、毛穴が開いてから洗い流すとより効果が上がります。

  1. 1回の適量はピンポン玉大くらい。頬にのばして白さが残るくらいにたっぶりと使う。
  2. 手のひらで温めて十分にやわらかくして、ほおや鼻など5ヶ所くらいにおき、のばす。
  3. 肌にすりこむのではなく、力を入れずにメイクとなじませるように指先をクルクルと動かして。
  4. 汚れが十分なじんだらティッシュペーパーを顔全体にあてて余分なクリームを吸いとらせる。
  5. 4のティッシュを3 本の指に巻き、クリームをふきとっていく。あらかじめティッシュにクリームを吸わせることでやわらかくなり肌への刺激が軽くなる。