【免疫力向上】1日15分の運動習慣と「作り笑い」でストレスを解消し、体温と自律神経のバランスを整える方法 について紹介します。健康法の見分け方 自分にとって良いもの悪いものがあります。副交感神経は血行を促進し、筋肉の緊張をほぐしてリラックスを促すため、免疫力も正常に作用します。特に強いストレスの中にいる人などは、交感神経に極めて強く傾いているため、作り笑いでさえ効果的です。
【免疫力向上】1日15分の運動習慣と「作り笑い」でストレスを解消し、体温と自律神経のバランスを整える方法
車社会の発展によって歩く機会が減り、仕事や人間関係のストレスにさらされる現代。
こうした生活習慣は確実に私たちの体温を下げ、免疫力を弱めています。まるで、パソコン入力に慣れると漢字を書けなくなるのと同じように、車に頼りきりの生活を続ければ、いつか“歩き方”さえ忘れてしまうかもしれません。
健やかに生き抜くためには、私たち自身が意識して体を動かし、心身のバランスを整える習慣を持つことが欠かせません。
その鍵となるのが、「1日15分の運動」と「笑うこと」です。
体を動かすと血流が改善し、体温が上昇して免疫が働きやすい環境が整います。冬でもしっかり動けば体が自然と温まるように、1日15分ほどの運動を続けるだけでも、体調には驚くほどの変化が現れます。
特に、普段使われていない筋肉を意識して鍛えることが大切で、必ずしもハードな運動である必要はありません。少し早歩きで腕を大きく振る「散歩」だけでも、免疫力を底上げするには十分な効果があります。
そして、運動と並んで現代人が積極的に取り入れたいのが「笑い」です。ストレスの多い生活では、身体が常に緊張状態となる交感神経が優位になりがちですが、笑うことは副交感神経を働かせ、自律神経のバランスを取り戻す“揺れ”を生み出します。
副交感神経が働くことで血流が改善され、筋肉のこわばりがほぐれ、心が自然にリラックスします。その結果、免疫細胞が本来の力を発揮しやすくなるのです。
特にストレスの強い人には、「作り笑い」も有効です。本心から笑えないときでも、表情筋を動かすだけで脳は“笑っている”と判断し、NK 細胞を活性化させることが医学的にも確認されています。
ただし注意も必要です。長時間労働の後や極度の疲労がある状態で無理に運動をすると、交感神経が過剰に高まり、逆に免疫力を落としてしまうこともあります。
本稿では、体温を上げて免疫力を底上げする「1日15分の運動習慣」と、気分が乗らない日でもできる「作り笑い」を含む“笑いの力”の活用法、さらに運動が逆効果になるケースの見分け方について、わかりやすく解説していきます。
パソコンで文章を書いていれば、いつの間にか漢字を忘れてしまうように、車に乗ってばかりいれば歩き方だって忘れてしまいます。
これは決して大げさなことではありません。実際に最近の子供たちはほとんど歩かなくなり、ちょっと歩いただけで息切れを起こしてしまいます。
これは子供に限ったことではなく、車社会が多くの人々にもたらした大きな弊害だと私は思っています。とりもなおさず、今の日本人は多くの人が運動不足といえるのではないでしょうか。そうした風潮に加えて、ストレスを感じやすい現代社会は実に生きにくい社会である、ということができるでしょう。
こうした社会で健やかに生き抜く心がまえとして、私は毎日15分の体操と、笑うことをすすめています。真冬の寒い時期でも、忙しく動きまわれば身体中が温かくなつてくるように、身体を動かすと、血流が良くなり体温が上がります。身体を動かすことを習慣にするのは、体温を上げて免疫力を正しく作用させるために非常に有効なのです。
私は独自に「8の字体操」というものを考えて自分でもしていますが、もちろんこれに限ったものでなくても結構です。1日15分程度の運動を続けるだけでも、体調はずいぶん良くなるものです。
どのような運動をするにしても、自分が普段使わない筋肉を意識しながら鍛えていくことが肝心です。運動は、何も考えずにただ身体を動かしていればいいというものではなく、自分が鍛えたい部分や弱っている箇所を意識しながらやらなくては意味がありません。
また、運動とまではいかなくとも、散歩でも結構です。あまり日差しの強くない時間帯、できれば早朝などに、うっすらと額に汗がにじんでくるくらいの時間、散歩すれば、かなりの運動効果が得られます。ただぶらぶらと歩いていても意味がありません。少し早足で、腕を大きく振りながら歩くのが運動効果を高めるポイントです。
運動が逆効果となるのはこんなケース
さて、なまった身体に括を入れ、体温を上げて免疫力を向上させる運動ですが、ときとしてストレスになってしまう場合もあります。
たとえば、長時間労働している人や、深夜勤務を終えた人などは、それ以上運動をしたらかえって危険です。
交感神経優位を必要以上に際立たせてしまい、免疫力の低下を導いてしまいます。そういう場合は、何も考えずにゆっくり休養をとるに限ります。
どのような状態にあっても身体にいい健康法が、笑うことです。気分が憂鬱になると運動どころか身体を動かすこと自体おっくうになりますが、
微動ではあっても身体を動かしていれば憂鬱な気分を忘れられるのは、交感神経と副交感神経ゆのほどよい揺れによるものです。これは、バランスを失って極端に傾いていた自律神経が、揺れながらバランスを戻してくれるためです。笑うことでも、そんな傾きを修正する揺れを得ることができます。笑うことは喜びの感情と連結している副交感神経反射です。ストレスがあって交感神経が優位に立っているときは、笑うことで副交感神経が優位になる揺れを起こことができるのです。
副交感神経は血行を促進し、筋肉の緊張をほぐしてリラックスを促すため、免疫力も正常に作用します。特に強いストレスの中にいる人などは、交感神経に極めて強く傾いているため、作り笑いでさえ効果的です。
また同じ落語や漫才を見ても、ストレスが少ない人よりストレスの多い人の方が、血行改善効果が現れやすくなります。さらにいえば、笑えば病ですら退縮する、
医学的に見ても、主にNK細胞の活性化が笑いによってもたらされることは証明されており、患者の免疫力向上に大きな作用を及ぼされることが分かっています。
テレビや映画を観るのもいいでしょう。またお酒を飲んで他愛のない話をしながら大笑いするのも結構です。そんな気分ではないというときは、無理にでも作り笑いをしてみてください。あなたの免疫力は知らないうちに向上しているに違いありません。
