縄文時代の食 お手本 にすべき 最強の健康食!その秘密と取り入れ方

縄文時代の食 お手本

縄文時代の食 お手本 にすべき 最強の健康食!その秘密と取り入れ方を紹介します。現代人はどのあたりに視点を置くといいのかがよくわかるはずです。縄文時代の食生活は、現代人が見習うべき最強の健康食のヒントに満ちています。

縄文時代の食 お手本 にすべき

縄文時代の食事が、現代人が見直すべき最強の健康食として注目されているのをご存知ですか? 豊かな自然の恵みを受け、狩猟・採集・漁労によって得られたその食生活は、現代の私たちが抱える生活習慣病や栄養バランスの乱れを解決するヒントに満ちています。

ドングリやクルミなどの堅果類を主食とし、旬の山菜や魚介類をシンプルに調理した縄文食には、現代人に不足しがちな食物繊維、ミネラル、良質な脂質がたっぷり。

本記事では、この縄文食がなぜ「最強の健康食」と言われるのか、その秘密を解き明かし、忙しい現代の食卓に簡単に取り入れる方法をご紹介します。古代の知恵を借りて、ヘルシーで活力に満ちた生活を目指しましょう。

最強の健康食と言われる秘密(特徴)

  1. 多様な食材による栄養バランスの良さ
    • 主食は植物性:ドングリ、クリ、クルミなどの堅果類が主食で、高カロリーで炭水化物源として役立ちました。ヤブツルアズキなどのマメ類はタンパク質源として重宝されました。
    • 豊富な山の幸・海の幸:ノイチゴ、アケビ、山菜(ツクシ、ワラビなど)、イモ類、キノコなどの植物に加え、シカ・イノシシなどの動物の肉、魚や貝(サケ、マス、シジミ、ハマグリなど)を採集・狩猟・漁労で満遍なく摂取していました。
    • バランスの良さ:三色食品群に照らしても、各食品群をまんべんなく摂取できました。特に貝類はタンパク質、亜鉛、鉄分、タウリンが豊富で、現代でもヘルシー食材として知られています。
  2. 自然の恵みを活かした加工と調理
    • 手間をかける加工:毒性のあるトチの実などを流水に浸し、灰を加えて煮るなどのアク抜きを行い、食用にしていました。この加工技術により、多様な植物を食料にすることが可能になりました。
    • 煮る・焼く・蒸す:土器を使った煮沸調理は、栄養効率の向上や、食べられなかった食物を食べられるようにする食料革命の中核でした。石の上で肉を蒸し焼きにする、焼く、干すなど多様な調理法もありました。
    • 保存技術:ドングリなどのアク抜き後の保存、肉や魚の塩漬け、燻製、天日干しなどを行い、貯蔵穴に蓄えることで冬にも備えていました。
  3. 天然・無添加の食材
    • 野生の食材:肥料や農薬を使わない、自然のままの食材が基本です。
    • 調味料:塩やエゴマ、シソなどが調味料として使われていた可能性があります。現代の精製された油や大量の砂糖、添加物は使われていませんでした。

現代の健康食として縄文食を取り入れる方法

縄文人の食生活から学び、現代の食卓に取り入れるポイントは以下の3つです。

  1. 主食を多様化し、植物の種子を積極的に摂る
    • 堅果類の活用:ドングリの代替として、クルミ、アーモンド、カシューナッツなどを間食や料理に積極的に取り入れましょう。不飽和脂肪酸や食物繊維が豊富です。
    • マメ類の活用:大豆、小豆などのマメ類を煮物やサラダ、スープに加え、良質な植物性タンパク質を補給しましょう。ヤブツルアズキの代わりに小豆を使った汁粉のようなレシピも再現可能です。
    • 雑穀の活用:白米一辺倒ではなく雑穀米を取り入れ、ミネラルや食物繊維を増やしましょう。
  2. 旬の天然食材・地元の食材を活かす
    • 旬のものを食べる:縄文人が四季折々の食材を食べていたように、旬の野菜、山菜、果物を意識して取り入れ、食材が持つ本来の栄養を最大限にいただきましょう。
    • 魚介類を積極的に:貝塚から分かるように、魚や貝は重要な栄養源でした。シジミ、アサリ、サケ、イワシなどを積極的に取り入れ、タンパク質やミネラル(鉄、亜鉛)、タウリンを補給しましょう。
    • 獣肉を少量:鹿肉などは高タンパクで低脂肪です。手に入りにくい場合もありますが、赤身の肉を選び、バランス良く摂取しましょう。
  3. 「煮る」「蒸す」を中心としたシンプルな調理法
    • 汁物(煮る)を基本に:縄文土器の時代から行われていた煮沸調理は、油を使わずヘルシーで、食材の旨味と栄養が詰まった汁物(スープや味噌汁)を毎食に取り入れることがおすすめです。
    • 素材の味を活かす:濃い味付けや精製された調味料、油の過剰使用を控え、素材本来の味を楽しむシンプルな調理法を心がけましょう。

縄文食は、特定の栄養素を追い求めるのではなく、「多様な食材」を「シンプルな調理」でいただくバランスの取れた食生活そのものが、最強の健康法だったと言えます。

縄文時代の人々は糖分ひとつにしても、実に効率的なとり方をしていたのです。これを現代の食生活に置き換えて、何を食べて糖分を摂取すればいいのかと考えたとき、もっとも理想的な食べ物がご飯で、しかも未精白の米がいいのです。

玄米食で免疫力があがる 縄文時代の食 現代人 は取り入れるべき

「生きる糧」という言葉がある通り、あらゆる生き物は食事なしに健全な生命を育むことはできません。とはいえ、人間の場合、ただものを食べさえすればいいというわけではなく、毎日3回きちんと食事をとるという基本的な生活習慣に加えて、副交感神経を刺激して体温を上げ、免疫力を正常に作用させる食品の選択が必要です。

これを実現させる食事のお手本として、私は縄文時代の食事が理想的なのです。我が国に培われてきた食文化の移り変わりを眺めていくと、そこにはいくつかの特徴が見てとれます。

まず、百味の飲食と称されてきた通り、穀類や木の実から海藻類まで、かなりの雑食性にあふれていたこと。そして第二に、素材にあまり手を加えず、できるだけ自然な状態で食べていたことです。

こうした背景の中で、米(玄米)を主食として野菜やきのこ、海藻類など食物繊維を豊富に含む食べ物を中心に、ときどき魚や肉といった動物性タンパクを補っていた縄文時代の食生活は、栄養学的に見ても、実にバランスのいい食事といえるのです。

特に玄米食が健康に与える効果は非常に大きなものがあります。

かつて大きなストレスを抱え、毎日落ち込み、怒りつぽくなり、精神的に不安定な状態が続いた時期がありました。精神状態が不安定になってくれば、肉体は敏感に反応するものです。
著しい血圧の上昇や肩こり、夜間の頻尿など、まさに身も心もボロボロでした。そんなときに出会ったのが玄米です。

当時私の体温は、極度のストレスによって交感神経緊張が際立ち、35.5度という低体温状態になっていたのです。ところがご飯を、それまで食べていた白米から玄米にかえたことで36.5度まで上がり、体調がみるみる改善され、健康を取り戻すことができました。免疫学的にいうと、玄米にはカルシウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラル類といった副交感神経に作用する栄養素がふんだんに含まれているため、体温の向上と心身のリラックスが回復され、免疫力を正しく作用させる効果が導き出されたということになります。

理想的な糖分の摂取ができる縄文時代の食

さて、縄文食のもうひとつの大きなメリットに、安定した糖分摂取が挙げられます。当然のことながら縄文時代の人も、筋肉や脳を活性化させるエネルギー源として糖分が必要だったはずです。

現代であればケーキやお菓子類など砂糖の入つた甘いものということになるのでしょうが、縄文時代の人々が日ごろから精製された砂糖を食べていたとは考えられません。

では何で糖分を補っていたのかというと、これもやはり玄米などを中心とした穀物類、炭水化物なのです。精製された砂糖から摂取する糖分と、穀物類などの炭水化物からとれる糖分では吸収力がまったく違い、食に対する満足感に大きな差が生まれるのです。

ケーキやお菓子などに使われる精製された砂糖は「しょ糖」と呼ばれ、体内に入ると肝臓を経由してものすごいスピードで血液中に吸収されます。すぐに満足感が生まれますが、満足感が持続しません。

そのためすぐに「また甘いものが食べたい」となって、つねに甘いものを食べ続けていないと、満足感や気持ちの安らぎを持続できないのです。

いっぼう、穀物類を食べることで摂取できるブドウ糖は、血糖値が上がりにくく、下がりにくいという性質を持っています。穀物類から得る糖分は、咀嚼をくり返し、含まれているでんぷんが消化酵素で分解されてようやくできる糖分なので、血糖がゆっくりと体内に吸収されていくのです。

これによって「甘いものが欲しい」という欲求を長時間忘れることができ、糖分過多、ひいては肥満を防ぐことができます。

縄文時代の人々は糖分ひとつにしても、実に効率的なとり方をしていたのです。これを現代の食生活に置き換えて、何を食べて糖分を摂取すればいいのかと考えたとき、もっとも理想的な食べ物がご飯で、しかも未精白の米がいいのです。

間食は一切せず、朝昼晩とご飯をしっかり食べることです。あるいは、未精白の小麦を使った黒パンなどもいいでしょう。たしかにこれらの食べ物は、糖分を要求する疲れた身体に対して即効性はないものの、毎日の食生活の中でくり返し食べ続けることで、安定した糖分摂取を可能にし、ストレスのたまりにくい、元気な身体づくりに貢献してくれます。

「米にこだわる」が質をあげる
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頑張りすぎは逆効果! 節制 ストレス の最適なバランスで手に入れる心地よい暮らし

節制 ストレス

節制 ストレス バランス ちょうどいいバランスがあります。ストレスを受けることによって体内の顆粒球が増え、食べることで腸管運動を起こし脈拍も減少を促します。
すると副交感神経が優位になりリンパ球が増え、安らぎが得られるというしくみです。

節制 ストレス バランス 「食べすぎ」の人の自律神経の状態

「もっと頑張らなきゃ」「節制しなきゃ」。そう思って自分を追い詰めていませんか? 完璧を目指す「頑張りすぎの節制」は、知らず知らずのうちにあなたに大きなストレスを与え、かえって心身のバランスを崩す原因になります。

ダイエット、仕事、勉強… どんな分野でも、苦痛を伴う節制は長続きしません。

この記事では、「苦痛を伴うストイックな節制」と「ストレスによる反動」の悪循環から抜け出し、自分にとっての「ちょうどいい」最適なバランスを見つける方法をご紹介します。無理せず、自分を大切にしながら、心から心地よいと感じられる暮らしを手に入れるための具体的なヒントを見ていきましょう。

心配ごとや悲しいことがあると、食事がのどを通らなかったり、逆に仕事が忙しすぎたりイライラすることがあるとやけ食いをしてしまったり…。

そんな経験はあなたにもあるのではないでしょうか?人間の食欲をコントロールしているのは、脳内にある満腹中枢という神経機能です。また、食欲は精神機能を持つ大脳皮質と連動しているため、心の状態が不安定になると食欲は大きな影響を受けるのです。

先にも述べた通り、食事そのものがストレスを解消する手段となっている場合があります。なかなか仕事がはかどらなかったり、毎日夜遅くまで残業をしていたり。

あるいは受験勉強なども同じで、以前はとてもスマートだった人が、極端なストトレスを受けたことで過食になり、とても太ってしまったというケースは少なくありません。

いわゆるストレス太りというのは、食べることによって副交感神経を優位にさせ、瞬間的に精神的な安らぎを得ようとする、人間ならではの自己防衛本能の現れといえるでしょう。

このいきさつを説明すると、ストレスを受けることによって体内の顆粒球が増え、食べることで腸管運動を起こし脈拍も減少を促します。

すると副交感神経が優位になりリンパ球が増え、安らぎが得られるというしくみです。しかしこうしたことを一度経験してしまうと、ストレスを受けるたびにものを食べないと落ち着かなくなってきます。

いわゆる依存症です。さらに、それによって血糖値が上昇し糖尿病などさまざまな病気の引き金になるという場合も少なくありません。

ある主婦の方が、ご主人の両親と同居されており、介護に疲れ、その心理的ストレスで食べることがやめられなくなってしまったと告白されました。そればかりか自分自身が乳ガンに蝕まれ、悔しくてたまらないというのです。

なぜならその方は、お嫁入りしたころから、お姑さんにかなりきつく当たられて、永年そのことを恨んでいたのだといいます。しかし昔の人だけにそんな思いは口には出せず、ずっと葛藤していたのです。それが彼女の身体に乳ガンを植えつけたのです。ここで問題とすべきキーワードは「抑圧」です。

若々しさは節制から生まれる

感情が表に出やすく怒りっぽい人も危険ですが、いろいろなことを自分の心に抱え込んでしまう人も危険です。それが身体の負担となつて、あるところまでは食べることでなんとかバランスをとっているわけですが、やはりそれだけでは解決できません。

むしろ食べることで心の平安が保てているうちはまだ救いがあるといってもいいでしょう。肝心なのは、彼女の心を蝕んだ抑圧によるストレスを、いかに解消するかにあるのです。

ここの部分に答が出ない限り、彼女を救う手立てはありません。たしかにストレスを抱え、食に逃げ込む弊害というのは数多くあります。しかし何度もくり返すようですが、そうした行為は人間本来が備えている自己防衛本能の現れでもあります。

それを無理矢理断ち切ってしまったら、多くの人は心のバランスをもっと早くくずしてしまうことになるでしょう。肝心なことは、すべてにおいて節制した生活習慣こそが、ストレスを解消するもっとも確かな手段であるということを知ることです。

よく働き、よく眠り、よく食べ、「あの人は、いつもはつらつとしている」と思われるような人として毎日をすごすことが、なによりなのです。

そもそも私たち人間の身体は、一定の生活リズムによって保たれています。体温は早朝は低く、午後になるにつれ高くなっていく。夜になれば眠くなり睡眠をとり、日中は起きて元気よく行動する。このようにあらかじめ人間に備わった生活のリズムにのっとって、労働、睡眠、食事の節制を怠ることなく生活していけば、たとえ困難な状況に直面したとしても、

そのストレスに束縛されることなく、健全な毎日を送ることができるのです。そしてもちろん、どのような病気も治ります。
現代人のストレス

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体を温める食べ物 冷やす食べ物 リスト!「冷え」対策と夏の食養生

体を温める食べ物 冷やす食べ物 リスト

「夏なのに体が冷える」「冬は手足が凍えるように冷たい」… そんな悩みはありませんか? 体の不調の多くは、毎日の食事による「冷え」から来ているかもしれません。

体を温める食べ物と冷やす食べ物を知り、季節や体調に合わせて食材を選び分けることは、体質改善の第一歩です。

この記事では、東洋医学の考え方に基づいた「温め食材」と「冷やし食材」を具体的なリストでご紹介します

あなたの「冷え」対策になる冬の食べ方から、暑い夏を快適に過ごすための食養生(しょくようじょう)の知恵まで、日々の食卓で使える具体的なバランス術を解説します。

今日から食事を見直し、内側からポカポカと元気な体を手に入れましょう。

体を温める食べ物 冷やす食べ物 低体温の人が増えたのはなぜか

人間の平均体温(表面温度)は36.5度です。これは体内の酵素がもっとも活性化され、活発な働きをしてくれる体温であり、この体温を維持することが、健康を約束してくれる1つの条件となります。

ところが近年、低体温の人がたいへん増えています。体温が低いと酵素の働きが低下するため新陳代謝が悪くなり、免疫力が正しく作用しなくなります。

このほかにも基礎代謝の低下、体内酵素活性の低→、疲労やアレルギー、生活習慣病にかかりやすい状態を招くことになるのです。

低体温の人の多くは、体温が35度台を下回り、新陳代謝の低下にともない基礎代謝が低下するため、脂肪を燃焼しにくくなり、太りやすくなるのです。また体温が下がり免疫力が低下すると、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、さまざまなアレルギー症状が出やすくなります。

さらにはガン細胞が活発になります。低体温の原因は、生活習慣にあると考えていいでしょう。特に食生活の乱れは大きな原因といえます。

たとえば、加工精製食品の過剰摂取により、タンパク質、脂肪、糖分の摂取が多すぎるいっぼうで、ミネラルやビタミンが不足しがちです。

さらには無理なダイエットによるビタミンやミネラルの不足など、こうした食生活の歪みも低体温を引き起こす原因となっているのです。「医食同源」という言葉がありますが、東洋医学には、食によって健康を維持するという思想があり、体温の上がる食べ物を推奨しています。

にんじん、大根、ショウガ、ごぼうなどの根菜類やイモ類、豆類、ネギ、白菜などには身体を温める効果があり、東洋医学の見地からも推奨される食べ物です。

こうした身体を温める食べ物の多くには、ビタミンEやビタミンC が豊富に含まれています。ビタミンEには血行を促進させる機能があり、ビタミンCには血液中への鉄分の吸収を促進して毛細血管を活発にさせる働きがあるため、これらの食べ物をとることで、低体温や冷え症などを改善していくことになるのです。

旬のもの、土地のものが良い

最近では季節も旬も関係なく、ほとんどの食べ物が年中食べられますが、夏には夏に収穫できるものを、冬には冬のものをと、食べ物と季節の関係を考えながら食べることが大事です。

自然の摂理にのっとって食べ物を選んでいくことも、健康維持の1つの方法であるというのが東洋医学の考え方です。また、人間は非常によくできた生き物で、寒い地域では身体を温める食べ物を育て、暑い地域の人々は身体を冷やしてくれる食べ物をとり、環境とのバランスを上手に保ちながら生活をしています。

たとえば、みなさんもよくご存知のジンギスカン。これは北海道の名物ですが、ジンギスカンに使われる羊の肉は身体を温める作用をもたらします。

いっぽうで沖縄の名物であるトンポウロウなどは豚肉で、身体を冷やす作用があります。同じ肉でも、土地が変わればその土地の気候風土に合った食材を育て、その土地なりの食べ方で食べている。これはまさに人間の知恵というべきものではないでしょうか。さて、身体を温める食材の目安として、食材の育つ場所があります。

さきほど記した、にんじん、大根、ごほうなどの根菜類やイモ類、豆類、ネギ、ショウガ、白菜などはすべて土の中に育つ食物です。

これは自らが熱を持っているため、太陽の熱から逃れようと、育成の場所を自ら地下に求めたのです。よく昔の人が「根のものを食べろ」と言うのは、こうした地下に育つ食物を食べて、体温を上げなさいということなのです。

身体を温めるもの、冷やすもの。これはお酒などもその種類によって違いがあり、そのときの体調次第で身体が求めるものが違ってきます。

身体が非常に疲れているときなどは、焼酎のお湯割りに梅干しをいや入れて飲むのが、もっとも身体を癒してくれます。これは温かいお湯が副交感神経を刺激してリラックスを促し、それに加えてアルコールが入ることで血管が拡張するからです。

さらに梅の酸が入ってくると、ますます副交感神経反射が拡大されて、瞬間的にリラックス状態になるのです。逆に仕事がヒマで、5時を過ぎたら「そろそろ飲みに行こうよ」と言うような人の場合は、何はともあれまずは冷たいビールということになるでしょう。

ハードな仕事をしてくたびれた人は、焼酎のお湯割りを飲んで血流を増やそうと、おのずと身体がリラックスを求めますが、会議などが長引いて身体はちっとも疲れていないけど、なんとなく飽きちゃったという人は、気分をビリッとさせるため、交感神経を刺激する冷たいビールなどを飲んで頭と身体をシャキッとさせたいという指令が出るのです。つまりこれは、いま自分の身体がどのような状態で、どのようなものを求めているかの自己判断にもなるのです。
体を温める食べ物と冷やす食べ物のリスト、そして「冷え」対策と夏の食養生についてまとめます。

体を温める食べ物・冷やす食べ物リスト

食材は、東洋医学の「五性(ごせい)」という考え方に基づき、体を「温める性質(温性・熱性)」、「冷やす性質(寒性・涼性)」、「どちらでもない性質(平性)」に分けられます。

身体を温める食材(温性・熱性)

主に寒い地域や冬が旬のもの、地中で育つもの、精製されていないもの、発酵食品、辛いものに多い傾向があります。

分類 具体的な食材の例
野菜 しょうが、にんにく、にんじん、かぼちゃ、ごぼう、れんこん、たまねぎ、ねぎ、にら、かぶ、赤唐辛子など
穀物 もち米、黒砂糖、未精製の穀物(胚芽米、黒糖など)
果物 りんご、桃、さくらんぼ、栗、あんず、オレンジ(血行促進作用があるため)
肉・魚介 鶏肉、羊肉、赤身の肉、えび、まぐろ、かつお、さけ、あじ、さばなど
その他 納豆、味噌、醤油、塩、黒酢、ココア、紅茶、ほうじ茶、ナッツ類など

身体を冷やす食材(寒性・涼性)

主に温暖な地域や夏が旬のもの、地上で育つもの、水分が多いもの、精製されたものに多い傾向があります。

分類 具体的な食材の例
野菜 きゅうり、なす、トマト、レタス、キャベツ、白菜、もやし、ゴーヤ、セロリ、たけのこ、大根(生)、ごぼう
穀物 小麦(パン・うどん)、そば、白砂糖、白米
果物 スイカ、メロン、バナナ、パイナップル、マンゴー、柑橘類(レモン・グレープフルーツ)、柿、梨、キウイ
肉・魚介 カニ、たこ、あさり、しじみ、わかめ、昆布、豆腐
その他 緑茶、コーヒー、ビール、化学調味料、マヨネーズ、ごま油など

「冷え」対策と夏の食養生

「冷え」対策(体を温める)

冷え性の対策としては、体を温める食材を意識して摂ることが基本です。

  1. 根菜類と冬の旬の野菜を積極的に摂る:にんじん、ごぼう、れんこん、かぼちゃなどの根菜類は、地中で育つため、体を温める効果が高いとされています。
  2. 加熱調理をする:体を冷やす性質を持つ食材も、加熱することで冷やす作用が和らぎます。特に夏野菜でも煮物や炒め物、スープなどにして食べましょう。
  3. 生姜や香辛料を活用する:料理に生姜、にんにく、唐辛子、胡椒などの香辛料を加えると、血行が促進され体を温める効果が期待できます。
  4. 未精製の食材を選ぶ:白米や白砂糖よりも、玄米、黒砂糖、全粒粉などの未精製の食材のほうが体を温める傾向があります。
  5. 温かい飲み物を摂る:紅茶、ほうじ茶、ココアなどは体を温めます。

夏の食養生(体を冷やしすぎない)

暑い夏には体を冷やす食材も大切ですが、冷たいものばかり摂りすぎると、かえって胃腸を冷やし、夏バテの原因になります。

  1. 夏野菜は適度に:きゅうり、なす、トマトなどの夏野菜は体の熱を冷ます働きがあるため、熱中症対策には有効です。ただし、食べ過ぎには注意し、冷やしすぎないよう適量を心がけましょう。
  2. 加熱調理で冷えを緩和:冷やす性質のある夏野菜でも、生で食べるよりは炒めたり煮たりと加熱して摂ることで、内臓の冷えを抑えられます。
  3. 水分・ミネラル補給:汗で失われる水分とミネラル(塩分)をしっかり補給しましょう。梅干しや味噌汁などもおすすめです。
  4. 冷たい飲み物は控える:喉ごしが良いからといって冷たい飲み物やアイスクリームを摂りすぎると、胃腸の働きを弱めます。常温や温かい飲み物を選びましょう。
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