お茶の種類

茶は、白い花を咲かせるツバキ科の常緑樹。この茶の木の葉を摘んで加工したものが、緑茶、中国茶、紅茶になるのです。加工過程の遣いによって、かれています。

不発酵の緑茶、発酵させてつくるウ- ロン茶や紅茶

日本茶や一部の中国茶のようにまったく発酵させないのが緑茶。葉は緑色、入れたお茶は黄金色をしています。お茶の葉を酸化させないように、摘み取るとすぐに蒸したり(日本式)、釜で妙ったり(中国式)して熟を加えます。その後、球状または針状に揉みながら乾燥させて完成です。
これに対して、ウ一口ン茶などの中国茶や紅茶は発酵させてつくります。発酵の度合いが少ないのが半発酵茶でウ一口ン茶に代表される青茶、プーアール茶などの黒茶のほかに黄茶、白茶があり、それぞれ製造工程が少しずつ異なっています。
半発酵茶に対して、十分に発酵させたものが紅茶です。摘まれた茶葉を長時間かけてしおれさせ、揉捻(操む)、そして発酵。最後に加熱乾燥して酸化を止めます。日本茶には煎茶、番茶、茎茶、番茶などに分かれますが、抹茶以外は製造方法は変わりません。

煎茶
一般的に広く飲まれている日本茶。4月中旬ごろから摘みはじめ、秋ごろまでに2~4回茶葉を摘む。甘味と渋みのバランスがよく、初摘みの一番茶は香味豊かな新茶として、人気が高い。
玉露
収穫前、茶木の新芽が伸びてきたころに覆いを被せて直射日光を遮って育てる。カテニン、カフェインなどを多く含み、濃厚な昧が特徴。
抹茶
直射日光を遮断して育てた茶葉を、摘み取った後、蒸してから加熱し乾燥。石臼に挽いて粉状にする。
麦茶・茎茶
煎茶や抹茶を加工する製造工程で出た芽先や茎、棒の部分からつくられる。玉露の製造工程でできる茎茶は「雁が音」と呼ばれ珍重される。
番茶
葉が固くなってから摘み取ったものや、製造工程で除かれた大きな葉を原料にしてつくられる。煎茶に比べて甘味が少なく、さっぱりした味わい。
ほうじ茶
煎茶や番茶を強火で煎る。香ばしい香りが特徴。カフェイン、タンニンが少ない。
玄米茶
番茶に妙った玄米を混ぜたもの。

緑茶を実際に飲んで 緑茶は心身の疲れがとれる

仕事のともとしても

緑茶をひんばんに飲むようになったのは、今の会社に転職した半年前からです。私の職場にはお茶の菓を粉状にした「溶ける緑茶」というものが置いてあって粉末をお湯に溶かして飲むんですね。その緑茶は無農薬有機栽培・無添加で、すべての成分が体内に吸収されると書いてあって。

自然食品や健康食品に興味もあって、緑茶も好きだったので、わりと好んで口にするようになりました。味は私が大好きな抹茶に似ていて、普通の煎茶以上においしい。飲み口もソフトで、すぐに気に入りました。入社して数日後には、自分用に大きなマグカップを用意して、いつもかたわらに緑茶を入れて置いています。そうですね、仕事中に毎日3、4杯はうんと濃くしたものを飲んでいますよ。不思議だったのは、紅茶やコーヒーなら1~2杯で十分という感じなのに、この緑茶はスイスイ体に入ってしまうこと。普通ならそんなに飲むとお腹がカブガブになりそうなのに、少しずつ飲むせいか、全然苦しくならないんです。
会社に中国の方がいるんですが、その方いわく、お茶は10~15分に一口、二口飲むのが体への水分補給にいい飲み方なんだとか。

ちようど私もそんなふうに飲んでいますが、オフィスでの乾燥防止にもなるし、確かに体にいいみたいですね。実際、そうやって緑茶を飲みはじめてから、体調がとてもよくて。私はいつも寝不足気味な生活で、体質的にも疲れやすく、風邪をひきやすいタチなんです。20代の頃より体力も落ちていますしね。でも朝、会社に来て緑茶を飲むと、体も気持ちもスッキリ。それまで毎朝感じていた、だるさがなくなり、仕事もはかどるようになりました。昔から緑茶がいいというのは知っていましたが、これほど効果を実感したのは初めてのことです。また飲みすぎ、食べ過ぎをしてしまった翌日の朝なども、緑茶を飲んで、胃や口の中をさっぱりさせています。そういえば、緑茶には消臭効果もあるんですよね。

料理やお菓子にも活用できる

緑茶党になってからは、料理にも緑茶を使うようにしています。最近作ったのは、緑茶パンケーキ。熟した牛乳に、細かく刻んだ煎茶を入れて、色がよく出たら葉っぱごと牛乳を他の材料と混ぜて焼くんです。自分で言うのもなんですが、飽きのこない味でおいしいですよ。その牛乳だけ飲んでもおいしい。意外に思うかもしれませんが、抹茶と味が似ていると思えば、抵抗感は少ないのではないでしょうか。抹茶のお菓子はまろやかさとコクがありますが、煎茶を使うと香ばしくさわやかさで、軽いんです。緑茶は手軽でおいしくて、健康にいい。それに効果もわりと早い。粉末の緑茶はもちろん、普通の煎茶も料理に生かして、なるべく葉っぱも捨てずに使いたいなと思っています。せっかくの栄養分を捨てるのは、もったいないですから。

緑茶を実際に飲んで 86歳で歯が丈夫なのは緑茶のおかげ

お茶は、生まれたときからずっと飲んでいるといってもいいほど、小さい頃から飲んでいますね。だから、この頃盛んにいわれている緑茶の効能というのは、特別意識したことはありません。

でも、これまで病気知らずだし、静岡県主催、静岡県歯科医師会共催の『いい歯のお年寄り8020 コンクール』で、3年連続で最優秀瀞署受賞したのも、長年飲んでいるお茶のせいかもしれませんね。『いい歯のお年寄り8020 コンクール』というのは、静岡県に住んでいて、年齢が80歳以上で自分の歯が20本以上ある健康なお年寄りを表彰するというものです。今年で第4回目になります。このコンクールを通して歯科保健に関する県民の関心を高めて、県民の健康を推進しようという目的で行われるものです。県内各市町村の一次審査で選ばれたお年寄りは、県の二次審査に進みます。そして県での二次審査で優秀者10名が選ばれ、その中の一名が最優秀となります。
私は84歳で自分の歯は26本ありますが、歯の状況と年齢で審査されて最優秀になったんです。「緑茶は虫歯になりにくくしたり、歯を丈夫にする効果がある」ということです。
お茶の葉も濃い目に入れて、葉はこまめに替えて飲みます。色と香り、味わいのあるお茶が好きですから。

いまは現役ではありませんが、うちはお茶を作って売っているので、ふだんは店の手伝いをしたり、ときどき畑の草取りをしたりしています。店では、贈答用ののしがみの筆文字を書いたりしてるんです。歯と同じように、目も老眼以外は悪いところがなくて、眼科にも行ったことがないんですよ。新聞は毎日読むし、雑誌も欠かさずに読んでいます。それから、私は特別に何か運動をしているわけではありませんが、趣味として、菊の花を作っています。丹精込めて育てるのは、お茶の木といっしょです。