にんにくとは

にんにくとは

にんにとは という説明は不要かもしれませんが、じつは現代人にとって非常にすばらしい作用を発揮してくれます。古くから世界中で薬効が認められ、「食べる薬」とも称されるにんにく。その独特の風味は料理のアクセントとしてだけでなく、私たちの健康を支える上で欠かせないと言っても過言ではないほど、多岐にわたる効能を秘めています。

にんにくとは

にんにくとは
にんにくとは

にんにくは、ご存じのように、英語ではgarlic(ガーリック)と言われます。garlic(ガーリック)は、古い英語のgarleacが変化したもので、槍のように平らで先のとがった葉をもった風味のある植物、というようなことを意味しています。

ユリ科の多年草に分類されていますが、同じユリ科の仲間にはネギやタマネギ、ニラ、ラッキョウなどがあって、よく似た性質です。食べるとおいしいですが、それぞれ独特なにおいのある香辛野菜です。

なんと紀元前の古代エジプトの時代から存在する植物で、原産地は中央アジアだという説が有力です。

にんにくが持つ栄養

ビタミンやカルシウム、鉄など、私たちの体に必要な栄養素が豊富に含まれていて、にんにくは、とても栄養価の高い食品なのです。

にんにくの特徴は、やはり強烈なにおいです。このにおいにこそ、薬効となるような成分が含まれているのではないかと研究者たちによって考えられ、においの根源が『アリシン』という成分だということがわかりました。

アリシンにはとても強力な殺菌・抗菌作用があり、さらにビタミンB1と同じ働きをします。

また、ほかの物質と結合して新たな効力をもつという力があります。この能力によって、ビタミンB1と結合するとアリチアミンという物質に変化し、ビタミンB1の吸収をより高めるのです。

アリシン以外の主な有効成分は、スコルジニンです。スコルジニンには体内の栄養を完全に燃焼させエネルギーに変換する働きがあって、疲労回復や滋養強壮などに有効です。このため、にんにくを食べるとスタミナがつくと言われるのです。

日本での産地と種類

世界一のにんにくの産地として知られているのは中国です。日本のスーパーマーケットでも中国産のにんにくをよく見かけます。

日本の主な生産地は、寒冷地では青森や岩手など、温暖地では香川や佐賀などです。中でも、青森県三戸郡田子町は、日本一のにんにく生産地として有名です。この町では、「ガーリックセンター」というにんにくの情報発信地をつくり、国内外にネットワークを広げ、世界各地と交流をしているのです。

にんにくは種子が無いため、種類は多くありません。日本で一番多く栽培されている品種は、ホワイト六片。中国産の輸入にんにくと比べ値段は高めですが、鱗片(りんぺん)の数は少なく大粒でおいしいです。

また、ちょっと変わったにんにくとして、有効成分を残してにおいだけを消した「無臭にんにく」や、蒸し焼きにして熟成させた真っ黒な「黒にんにく」があります。

にんにくが健康に欠かせない理由

にんにくが持つ健康効果は、その豊富な栄養成分と、それらが体内で連携して働くメカニズムにあります。

  1. 疲労回復・体力増強

    にんにくに含まれるアリシンは、疲労回復に不可欠なビタミンB1の吸収を促進し、その効果を持続させる働きがあります。これにより、糖質から効率よくエネルギーを生み出し、疲労物質の蓄積を防ぎます。日々の疲れを軽減し、活動的な毎日を送るための体力をサポートする上で、にんにくは非常に有効です。

  2. 免疫力向上・風邪予防

    にんにくの硫黄化合物は、体を守る免疫細胞(NK細胞など)の活性を高めることが示唆されています。また、アリシンの強力な殺菌・抗菌作用は、風邪やインフルエンザの原因となるウイルスや細菌の増殖を抑制する効果が期待できます。風邪をひきにくい、病気に強い体を作る上で、免疫システムをサポートするにんにくは欠かせません。

  3. 心血管疾患の予防
    • 高血圧の改善

      にんにくは血管を広げる一酸化窒素(NO)の産生を促進し、血圧を下げる効果が期待されます。

    • コレステロール値の改善

      悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やすことで、血液をサラサラにし、動脈硬化の予防に貢献します。

    • 抗血栓作用

      血小板の凝集を抑制し、血栓ができにくくすることで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを低減します。
      これらの作用により、にんにくは心臓病や脳卒中といった心血管疾患の予防に重要な役割を果たすと考えられています。

  4. 抗酸化作用・がん予防

    にんにくに含まれるS-アリルシステインやポリフェノールなどは、細胞を傷つけ、老化やがんの原因となる活性酸素を強力に除去する抗酸化作用を持っています。これにより、DNAの損傷を防ぎ、細胞の健康を保つことで、がんの発生リスクを低減する可能性が示唆されています。特に、胃がんや大腸がんなどの予防効果が疫学調査で注目されています。

  5. 肝機能のサポート

    肝臓は体内の解毒を担う重要な臓器ですが、にんにくの抗酸化・抗炎症作用や解毒酵素の活性化作用は、肝細胞を保護し、肝機能の維持・改善に役立つ可能性があります。脂肪肝の改善にも貢献するとも言われています。

  6. 腸内環境の改善

    にんにくに含まれるフラクトオリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えるプレバイオティクスとしての働きがあります。これにより、腸内環境が整い、便通の改善や免疫機能のさらなる向上が期待できます。

健康に欠かせない、賢い取り入れ方

にんにくは非常にパワフルな食材ですが、その強い刺激から、生で大量に摂取すると胃腸に負担をかけることがあります。健康効果を最大限に引き出し、かつ安全に摂取するためには、

  • 適量を継続的に摂る

    毎日少量ずつでも良いので、継続して摂取することが大切です。

  • 加熱調理も活用する

    加熱することで刺激が和らぎ、まろやかになります。一部の成分は変化しますが、有用な成分は残ります。

  • バランスの取れた食事の一部として

    にんにくだけに頼るのではなく、野菜、果物、タンパク質などをバランスよく摂る食生活の一部として取り入れることが重要です。

このように、にんにくは体の様々な機能をサポートし、健康維持に多大な貢献をする、まさに「健康に欠かせない」食材と言えるでしょう。日々の食事ににんにくを上手に取り入れて、健康的で活力ある毎日を送ってみませんか。

にんにくの驚くべき薬効

熟成にんにく卵黄

にんにく

うつ・自律神経失調症を生姜の効果、効能で解消する

うつ病や自律神経失調症などの精神的な不調は、漢方医学では「冷え」が招くと考える。うつ病やうつ状態が原因で自殺する人が北欧の国に多いことや、うつ病は冬に発症する人が多いこと、うつの人は体温が低い午前中ほど症状が重いことなどからも、うつが気温や体温の低下と関係が深いことがうかがえる。
生姜の冷え取り力の実力はこちら。
最近、うつ病やうつ状態に悩む人が増えているのも、日本人全体が低体温化していることと決して無関係ではないだろう。
つまり、うつ症状などの精神的な不調を改善するには、体を温めることが大切になる。生姜には体を温めるほか、うつを改善する効果もあるので、どんどん活用してほしい。
ぽかぽかの体でうつを治す
また、ストレスがかかると血管が収縮して血行が悪くなり、さらに体を冷やす。楽しくリラックスし、ぐっすり眠って脳を休ませることも心がけてほしい。

  • 生姜とシソの葉には、うつ症状を改善する作用がある。シソ入り生姜湯 を1日3杯以上飲む。
  • 生姜とシソの葉を使った料理やみそ汁、漬け物などを毎日食べるようにする。
  • アルコールが飲める人は、生姜酒20~30CCを就寝前に飲む。熱い湯でお湯割りにすること。
  • 生姜風呂やシソの葉風呂に入る。半身やサウナ浴で汗をかき、水分を出すことも効果的。
  • カラオケを楽しむ、趣味に打ち込むなど、自分が楽しいと思えることをする。脳から快感ホルモンが分泌されて血行がよくなり、体が温まる効果もある。

生姜は、通常の生姜でも十分に効果がありますが、さらに温め効果が高いのは、蒸し生姜です。

膀胱炎、腎盂腎炎を生姜の効果、効能で解消する

膀胱炎の大半は、大腸菌が原因で起こる。女性の場合は、尿道が肛門に近いので、膀胱炎にかかりやすいといえる。
西洋医学では「膀胱炎になったら水をたくさん飲んで、尿で菌を洗い流すように」と指導するが、これは必ずしも正しいとはいえない。

なぜなら、膀胱炎になったということは、膀胱が冷えて血流が悪いせいで菌の進入を防げなかったとも考えられるからだ。
もし、水をたくさん飲めば、さらに膀胱を冷やして、血流が悪くなってしまう恐れがある。菌を洗い流すために飲んだ水で結果、体を冷やしてしまうということになるのです。

また、腎孟腎炎はさらに菌が上昇していき、腎臓への出口まで到達して起こるものなので、対処法は膀胱炎と同じでいい。膀胱炎・腎孟腎炎の場合、体を温めながら排尿をよくすることが大切。

生姜はまさに、最適な食材といえる。さらに、生姜には殺菌作用もあるので、水の代わりに、生姜紅茶をはじめ、温かい生妻ドリンクを積極的に飲もう。
生姜の冷え取り力の実力

  • 体を温めながら、排尿を促す生姜紅茶を1日3~6杯飲む。
  • 生姜湯に、レンコンを加えたレンコン入り生姜湯を飲む。生姜湯にすりおろしたレンコン約10グラムを入れ、黒糖適量を入れ1 日2~3 杯飲む。
  • 生姜湿布を下腹部にする。ぼうこうの血行がよくなり痛みもやわらぐ。
  • レタス煎じ汁を飲む。鍋に3カップの水とレタス約300グラムを入れて、水の量が半分になるまで弱火で煎じる。ガーゼなどでこして、1日3 回に分けて、温めて飲む。レタスはぼうこう炎の痛みや炎症によく効き、利尿作用も高い。

利尿作用の強力な小豆を食べることも効果的です。こちら。体を温めながら水分摂取を心がけ、尿をしっかり出すことがポイントです。