緑茶の効能を楽しむ

緑茶
緑茶

寝起きの緑茶は胃の調子を整える

7年程前、体調を崩したことがきっかけで、健康管理に対する意識が高まりました。健康に関する書物を読んで、実際にいろいろと試してみましたが、私が一番関心を持ったのは緑茶です。様々な効能は、その一環として知ったものです。緑茶の代表的な作用や効能、効果は以下のとおりです。
継続してお茶を飲んでみると確かにこれは本当だな~と私の体が言っています。

特に、朝の空腹時に飲む緑茶は効果が高いと知り、すぐに実行しました。当時、私は胃を患っていたんですが、朝、緑茶を飲むと胃がすっきりして1日中調子がいいんです。飲まない日は胃の重たさから1日中だるいような感じでした。
精神的にもすごくリラックスできる。私が専門にしているカラーの分野から分析すると、緑色が表すのは平和や安らぎ。ヒーリング効果が高い色なんですね。それ以来、寝起きに1杯の緑茶を飲む習慣をずっと続けています。

今では胃もすっかり完治し、心身ともに健康な毎日を送っていますが、緑茶は健康を維持するために欠かせない存在となっています。朝飲むのは濃いめに入れた煎茶ですが、帰宅後は必ず抹茶を飲んでいます。独特の香りと甘みがとても好きなんです。以前、お茶を習っていたので、本格的な作法も心得ていますが、自宅で飲む場合は、簡単にアレンジして入れています。

まず、抹茶をティースプーンで山盛り1杯カップに入れ、少量のお湯で練ります。あとはたっぶりとお湯を注ぐだけ。茶せんがなくても、スプーンで掻き回せば十分。
ココアを入れる感覚ですね。簡単です。でも、
仕事柄、外食が多くなるんですが、外食が続くとどうしても栄養が偏りがち。そんなときは、ビタミンが豊富に含まれている抹茶で、栄養を補っています。
私の場合、お肉料理を食べた後は必ず抹茶が欲しくなるんです。コーヒーよりも絶対に抹茶を飲んだあとの爽快感が違います。最近知ったことですが、抹茶には油を分解する成分が含まれているんだとか。抹茶の意外な効用ですね。

飲むだけじゃない∫緑茶の効能をフルに活用

最近「お茶を食べる健康法」が流行りだしましたが、私も実践しています。
その日の献立で「緑のものが少ないな」と思ったら、細かく砕いた茶葉をさっと料理に入れるんです。これなら茶葉とは意識せずに食べられるし、手軽に栄養のバランスがとれますよね。
意外に利用できるのが「出がらしのお茶」です。飲むには適していませんが、殺菌効果が強いので、うがいをしたり、歯を磨くのにはピッタリ。風邪の予防や虫歯対策もこれで万全です。

さらに、お茶を入れた後に残った茶葉は、部屋の消臭剤として利用しています。飲んで健康にいいだけでなく、緑茶の効能は本当に幅が広いんですよね。私の場合、リサイクル感覚で緑茶のあらゆる効能をフルに活用しています。緑茶は生活に欠かせない大切なパートナーですね。

緑茶は、食中毒、アトピー花粉症にも効果

アレルギー疾患、虫歯予防にまで効果的な緑茶

お腹を壊したときにお茶を飲むと水分を補給するとともに、症状が軽くなると場合が多いことは、かなり以前から知られています。これは、お茶の抗菌作用によるものです。
お茶に含まれるカテキンには食中毒を引き起こす代表的な最近だるボツリヌス菌を抑制する働きがあります。
ボツリヌス菌は増殖するときに毒素を出すので増殖しないかぎり害はありません。
ボツリヌス菌だけでなく、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、コレラ菌などにも効果があります。
またインフルエンザウィルスに対しても、緑茶に含まれる4種のカテキンのうち、エビガロカテキンガレートはウイルスの不活性化に劇的な効果を示しています。
同様の効果は紅茶に含まれるテアフラビン(茶葉を発酵させる過程で4種のカテキンが酸化してテアフラビンを生成します)にも期待できます。風邪をひいたかなと思ったら、緑茶や紅茶をたっぷり飲んだり、緑茶や紅茶でうがいをするといいのはこのためです。

花粉症、アトピーにも

花粉症、アトピーなどのアレルギー疾患は、免疫機能が過剰に作用することで起きてきます。とくにアレルギー性の発疹の原因となるヒスタミンという物質の遊離を抑制する働きがカテキンに含まれていることは、実験で確認されています。
とくに緑茶や煎茶などの発酵していないお茶のカテキンで高い効果が得られました。臨床例としては、お茶を入浴剤がわりに使ってアトピーの症状が軽減したという報告もされています。

消臭効果

お茶にはコーヒーと同様、カフェインが含まれており、眠気覚ましや気分をリフレッシュしたりする効果があります。お茶のカフェインはカテキンと結合するので、コーヒーに比べるとその効果がマイルドなのが隼徴といえるでしょう。
緑茶には、生魚やニンニクなどの匂いを消す消臭効果もあります。フッ素は歯のエナメル質を強くしますし、虫歯の原因となる細菌の増殖もカテキンによって抑制されるのです。

お茶の種類

茶は、白い花を咲かせるツバキ科の常緑樹。この茶の木の葉を摘んで加工したものが、緑茶、中国茶、紅茶になるのです。加工過程の遣いによって、かれています。

不発酵の緑茶、発酵させてつくるウ- ロン茶や紅茶

日本茶や一部の中国茶のようにまったく発酵させないのが緑茶。葉は緑色、入れたお茶は黄金色をしています。お茶の葉を酸化させないように、摘み取るとすぐに蒸したり(日本式)、釜で妙ったり(中国式)して熟を加えます。その後、球状または針状に揉みながら乾燥させて完成です。
これに対して、ウ一口ン茶などの中国茶や紅茶は発酵させてつくります。発酵の度合いが少ないのが半発酵茶でウ一口ン茶に代表される青茶、プーアール茶などの黒茶のほかに黄茶、白茶があり、それぞれ製造工程が少しずつ異なっています。
半発酵茶に対して、十分に発酵させたものが紅茶です。摘まれた茶葉を長時間かけてしおれさせ、揉捻(操む)、そして発酵。最後に加熱乾燥して酸化を止めます。日本茶には煎茶、番茶、茎茶、番茶などに分かれますが、抹茶以外は製造方法は変わりません。

煎茶
一般的に広く飲まれている日本茶。4月中旬ごろから摘みはじめ、秋ごろまでに2~4回茶葉を摘む。甘味と渋みのバランスがよく、初摘みの一番茶は香味豊かな新茶として、人気が高い。
玉露
収穫前、茶木の新芽が伸びてきたころに覆いを被せて直射日光を遮って育てる。カテニン、カフェインなどを多く含み、濃厚な昧が特徴。
抹茶
直射日光を遮断して育てた茶葉を、摘み取った後、蒸してから加熱し乾燥。石臼に挽いて粉状にする。
麦茶・茎茶
煎茶や抹茶を加工する製造工程で出た芽先や茎、棒の部分からつくられる。玉露の製造工程でできる茎茶は「雁が音」と呼ばれ珍重される。
番茶
葉が固くなってから摘み取ったものや、製造工程で除かれた大きな葉を原料にしてつくられる。煎茶に比べて甘味が少なく、さっぱりした味わい。
ほうじ茶
煎茶や番茶を強火で煎る。香ばしい香りが特徴。カフェイン、タンニンが少ない。
玄米茶
番茶に妙った玄米を混ぜたもの。