脱、敏感肌 2週間の集中ケア こすりすぎはNG、洗顔後はすぐヒアルロン酸で保湿

普段は、そうでもないのにある日突然、肌が敏感になっている…と感じることは多々あります。それは肌のバリア機能が低下し、皮膚に過敏になっている状態です。

うるおいを守る3大要素

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」から成り、表皮は上から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層になっています。

なかでも皮膚の表面を覆っている角質層は、肌のうるいおいやバリア機能を支えています。

このため角質層には水分を保持するいくつもの仕組みがありその代表的な3大要素が水分を抱え込む働きをする「NMF(天然保湿因子)」、角質細胞の隙間にあり、水分を保持している「角質細胞間脂質」、皮膚表面を覆うことによって水分の蒸発を防いでる「皮脂膜」です。

角質脂肪間脂質は、角質層の細胞と細胞の間を満たす脂質で、いくつかの成分からなっていますが、その約半分を占めているのが「セラミド」です。この「角質細胞間脂質」が十分にあることが肌のうるおいを保つカギとなります。

セラミドは年齢と共に減少していくほか、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の人は生まれつきセラミドなどの量が少ない傾向にあります。保湿剤などを使ってセラミドを補う必要があります。

こすりすぎはNGです。

バリア機能を低下させて肌を敏感にさせてしまう原因のひとつに「こすりすぎ」によって角質層を傷つけてしまうことがあります。スキンケアの基本は「こすらない」ことが鉄則ですが、知らず知らずのうちにこすってしまう人が多いようです。

肌の角質層は非常に薄く少しの刺激でもめくれあがってしまいます。自分ではそっとやさしくスキンケアしているつもりでも無意識のうちにこすっていることが多く、肌トラブルが解消しない人は見直してみる必要があるでしょう。
スキンケアだけでなく、髪の毛や洋服の襟などが顔や首のまわりに常にあたっていたり、紫外線などの刺激でも角質層が傷つく原因になるので敏感肌の人見直してみるといいでしょう。

  • クレンジング
    どうしてもメイクをしっかり落としたいがゆえについ手にチカラが入ってしまいがちです。クレンジング剤でメイクを浮き上がらせるように行うのがポイントです。
  • 洗顔
    洗顔料をしっかり泡立ててやさしくなでるように洗います。泡のように表面が広い範囲の球状になっていたほうが肌につく免責が広がるので、洗う際にも効率がよくすみずみまで洗うことができます。タオルで拭き取る際もこすらずにやさしくおさえるようにして水分をぬぐいます。
  • 保湿
    洗顔後は、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分配合化粧水や乳液ですぐに保湿を行います。セラミドは、植物性セラミドやバイオセラミドなどがありますが天然セラミドは人の肌に馴染みやすく高い保湿効果が期待できます。
  • ヒアルロン酸で潤いのある美肌に

洗顔料や化粧品を使用した際にしみたり、赤くなったらすぐに使用を中止します。炎症がひどい場合は、皮膚科を受診します。

健康のカギを握る抗酸化ミネラル「セレン」

セレンという栄養成分を知っているでしょうか?セレンは、老化やガンの原因となるヒドロキシラジカルという猛毒な活性酸素の生成を防いでくれる、優れた抗酸化力をもつミネラルです。そして、セレンの不足は、ガンを発生させるだけでなく、心臓、肝臓、腎臓などの疾患とも深くかかわってきます。

体の酸化を防ぐ強い力

活性酸素は私たちの体内で自然に発生し、体をさびさせて、老化やガンの誘因となります。体がさびるというのは、例えば、りんごが変色してやがては腐っていくのと同じように、細胞が酸化してしまうことです。活性酸素によって細胞膜が酸化されることで過酸化脂質に変化し、細胞や器官へと連鎖的に広がって、それが老化やガンにつながっていきます。そこで、酸化を阻止するために必要になるのが抗酸化物質の摂取です。

抗酸化物質として一般的によく知られているものにはビタミンEがありますが、これよりもとても強い抗酸化力をもっているのがセレンです。それでは、セレンは私たちの体内でどのような働きをして、老化やガンの抑制とかかわっているのでしょうか。

活性酸素の発生

活性酸素は体内で自然に発生するもので、呼吸のときに吸った酸素の1~2パーセントが活性酸素に変化するといわれています。つまり、呼吸をすると必ず活性酸素が発生するのです。活性酸素には種類がいくつかありますが、呼吸によって体内に入った酸素が一番最初につくり出すのは、スーパーオキシドという活性酸素です。これは、ストレスや、大気中の汚染物質、食品の添加物や残留農薬などによって発生します。また、細胞がエネルギーをつくり出す時や、体内に侵入した細菌を撃退する時にも発生します。

スーパーオキシドに対抗する抗酸化物質は、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素です。SODは、スーパーオキシドが発生すると、すぐにくっついて触媒として働き、化学反応を起こし、スーパーオキシドを過酸化水素と酸素に分解します。しかし、この過酸化水素自体が活性酸素のひとつで、細胞内に鉄や銅のイオンが存在すると細胞膜を簡単に通過して、新たな活性酸素のヒドロキシラジカルをつくり出すのです。

最も毒性が強いといわれているヒドロキシラジカルが遺伝子を傷つけることで、細胞が突然変異し、ガンが発生します。また、組織や酵素に傷をつけたり、細胞膜を酸化し続けることによって私たちは老化が進みます。ですから、このヒドロキシラジカルが発生するのを防ぐことがとても重要になるのですが、そのために大切な役割を果たすのが、グルタチオンペルキシターゼとカタラーゼという2つの酵素です。

セレンの働き

そして、このグルタチオンペルキシターゼの主要な成分がセレンです。セレンが体内に多くあると、グルタチオンペルキシターゼが次々に生成され、体内で発生した過酸化水素を無害な水分子に還元します。

セレンには、抗酸化のほかに、免疫力を高めて抗体産出を促す働きや、毒物の分解、解毒作用を高める働きもあります。こういった機能によって、セレンはガンの発生や進行を抑えるだけでなく、発ガン性の物質自体を分解してくれます。

セレンが含まれている食品

セレンは、土壌中に含まれています。日本、タイ、フィリピンなどのアジア地域は、欧米などと比べてセレンレベルが高いといわれています。しかし、その土で育った米や野菜といった農作物を食べると必要なセレンが摂取できるのかというと、そうではありません。

昔、稲の病気を防ぐために使われた水銀の問題や、現在の酸性雨の問題があって、農作物にはセレンが少なくなっているといいます。しかも、穀物の精製過程や野菜の調理でセレンの多くは失われてしまうのです。

セレンは魚介類にも多く含まれているのですが、それらに重金属が含まれていれば、その中和や解毒のためにセレンは消耗されてしまいます。こういったことからも、不足分を補うには、サプリメントを利用するのが良いでしょう。

多く摂り過ぎた場合、中毒症を起こすことがあるので注意が必要ですが、セレンをじゅうぶん摂取することで、免疫系が刺激され、さまざまな病気の予防や改善に役立つと期待されます。

セレンは放射線の害を抑制し、さらに強力な抗酸化作用でアンチエイジングにも効果があります。

「放射線は実年齢よりも老化を早める。セレンなど抗酸化食品は放射線から身を守ると同時に老化も抑える」
http://metaboliz.net/detox/?p=192

鉄不足でめまい・貧血が起こり、集中力や思考力が低下する

鉄欠乏性貧血とは

私たちの体には3.5グラム~4.5グラムほどの鉄があります。このうちの70パーセントくらいがヘモグロビン鉄として機能していて、血液の中の赤血球に存在しています。残りの30パーセントは、肝臓や脾臓(ひぞう)、筋肉、骨髄に貯蔵されていたり、筋肉に酸素を供給してエネルギーを生産する細胞に使われていたり、新陳代謝に必要な鉄酵素にも使われています。

ヘモグロビンというのは、赤血球中の鉄を含む色素とタンパク質が結合してできていて、私たちの血液が赤く見えるのは、ヘモグロビンに含まれる鉄が酸化したためです。ヘモグロビンの役目は、体内の隅々にまで酸素を運ぶという重要なものです。しかし、酸素はヘモグロビンの中の鉄と結合するので、鉄が不足すると酸素を運ぶことができなくなり、それぞれの組織が酸素不足になります。この状態を鉄欠乏性貧血といいます。

食べものから摂取する鉄分が少ないと、まず第一段階として鉄不足を補うために、体内に貯蔵されている鉄が使われます。そして、鉄が補給されないままでいると貯蔵されていた鉄がだんだん減って、第二段階では貯蔵量がゼロになってしまいます。ここまでの段階では血液中のヘモグロビンの濃度が下がらないので、血液検査でもわかりませんが、さらに鉄の補給がない状態が続くと鉄欠乏性貧血に至ります。

鉄欠乏性貧血になると、皮膚への血流が低下するので、初期症状として顔面が青白くなったり、まぶたの内側が白っぽくなります。また、酸素不足による息切れやめまいがしたり、耳鳴り、頭痛、疲れやすい、爪の変形など、さまざまな症状が現れます。自分で感じる症状がないとしても、免疫力が落ちていたり、持久力や集中力が低下していたり、記憶力が減退していたりします。

さらに最近、増えているうつが鉄欠乏症であるケースもあります。仕事が忙しくて、食事がおざなりになってくると体のだるさだけでなく集中力が極端に低下したり、やる気が低下することもあり、これが鉄の補給で改善するということが少なくないのです。

女性は鉄欠乏性貧血になりやすい

成人女性の3人に1人は鉄の欠乏による貧血だと考えられています。なかでも、貧血になりやすいのは、思春期の少女から成人女性、妊婦、栄養の偏ったダイエットをしている人、また、カップめんや菓子パンといった加工食品を多く食べている人です。同年代の男性が0.2割ほどと少ないのに比べ、月経のある女性なら4割近い人に貧血症状がみられるというデータもあるといいます。

成人女性の場合は月経による出血があるし、妊娠している女性は出産で鉄不足になる可能性が高いので、さらに鉄を摂る必要があります。

若い女性に貧血が多いのは、無理なダイエットをおこない、必要な栄養が不足することによって肝臓や骨髄などに蓄えられる貯蔵鉄が足りなくなるためです。多くの女性が、美しいボディーラインを手にいれたいと思うでしょうが、ダイエットをするなら栄養バランスを考えた食事や運動を組み合わせ、健康的に痩せたいものです。

鉄を摂るなら動物性タンパク質がよい

鉄は野菜や穀物、豆類にも含まれていますが、鉄の供給源としては、赤みの魚や肉類といった動物性タンパク質のほうがおすすめです。それは、私たち人間と同じように、動物は、筋肉中に酸素を取り込むためのミオグロビンという筋肉細胞を持っているからです。ミオグロビンに含まれるヘム鉄は吸収率が良いのですが、植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、人体での吸収率が悪いのです。とはいっても、ビタミンCや動物性タンパク質と一緒に摂取すれば、非ヘム鉄でも吸収率がアップします。

乳酸やクエン酸などの有機酸は鉄の吸収率を高めます。反対に、鉄の吸収を妨げるものには、加工食品の添加物などに含まれているリン酸塩やほうれん草に含まれているシュウ酸、お茶やコーヒーに含まれているタンニンなどがあげられます。それから、胃酸の分泌が少ない人は、鉄の吸収が良くないことがわかっています。

鉄を多く含む食品

動物性食品
  • レバー
  • 赤身の肉
  • わかさぎ
  • いわし
  • はまぐり
  • カキ
  • アサリ
植物性食品
  • ヒジキ
  • ほうれん草
  • 小松菜

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