節制とストレスのちょうどいいバランス

「食べすぎ」の人の自律神経の状態

心配ごとや悲しいことがあると、食事がのどを通らなかったり、逆に仕事が忙しすぎたりイライラすることがあるとやけ食いをしてしまったり…。

そんな経験はあなたにもあるのではないでしょうか?人間の食欲をコントロールしているのは、脳内にある満腹中枢という神経機能です。また、食欲は精神機能を持つ大脳皮質と連動しているため、心の状態が不安定になると食欲は大きな影響を受けるのです。

先にも述べた通り、食事そのものがストレスを解消する手段となっている場合があります。なかなか仕事がはかどらなかったり、毎日夜遅くまで残業をしていたり。

あるいは受験勉強なども同じで、以前はとてもスマートだった人が、極端なストトレスを受けたことで過食になり、とても太ってしまったというケースは少なくありません。

いわゆるストレス太りというのは、食べることによって副交感神経を優位にさせ、瞬間的に精神的な安らぎを得ようとする、人間ならではの自己防衛本能の現れといえるでしょう。

このいきさつを説明すると、ストレスを受けることによって体内の顆粒球が増え、食べることで腸管運動を起こし脈拍も減少を促します。

すると副交感神経が優位になりリンパ球が増え、安らぎが得られるというしくみです。しかしこうしたことを一度経験してしまうと、ストレスを受けるたびにものを食べないと落ち着かなくなってきます。

いわゆる依存症です。さらに、それによって血糖値が上昇し糖尿病などさまざまな病気の引き金になるという場合も少なくありません。

ある主婦の方が、ご主人の両親と同居されており、介護に疲れ、その心理的ストレスで食べることがやめられなくなってしまったと告白されました。そればかりか自分自身が乳ガンに蝕まれ、悔しくてたまらないというのです。

なぜならその方は、お嫁入りしたころから、お姑さんにかなりきつく当たられて、永年そのことを恨んでいたのだといいます。しかし昔の人だけにそんな思いは口には出せず、ずっと葛藤していたのです。それが彼女の身体に乳ガンを植えつけたのです。ここで問題とすべきキーワードは「抑圧」です。

若々しさは節制から生まれる

感情が表に出やすく怒りっぽい人も危険ですが、いろいろなことを自分の心に抱え込んでしまう人も危険です。それが身体の負担となつて、あるところまでは食べることでなんとかバランスをとっているわけですが、やはりそれだけでは解決できません。

むしろ食べることで心の平安が保てているうちはまだ救いがあるといってもいいでしょう。肝心なのは、彼女の心を蝕んだ抑圧によるストレスを、いかに解消するかにあるのです。

ここの部分に答が出ない限り、彼女を救う手立てはありません。たしかにストレスを抱え、食に逃げ込む弊害というのは数多くあります。しかし何度もくり返すようですが、そうした行為は人間本来が備えている自己防衛本能の現れでもあります。

それを無理矢理断ち切ってしまったら、多くの人は心のバランスをもっと早くくずしてしまうことになるでしょう。肝心なことは、すべてにおいて節制した生活習慣こそが、ストレスを解消するもっとも確かな手段であるということを知ることです。

よく働き、よく眠り、よく食べ、「あの人は、いつもはつらつとしている」と思われるような人として毎日をすごすことが、なによりなのです。

そもそも私たち人間の身体は、一定の生活リズムによって保たれています。体温は早朝は低く、午後になるにつれ高くなっていく。夜になれば眠くなり睡眠をとり、日中は起きて元気よく行動する。このようにあらかじめ人間に備わった生活のリズムにのっとって、労働、睡眠、食事の節制を怠ることなく生活していけば、たとえ困難な状況に直面したとしても、

そのストレスに束縛されることなく、健全な毎日を送ることができるのです。そしてもちろん、どのような病気も治ります。
現代人のストレス

身体を温める食べ物、冷やす食べ物

低体温の人が増えたのはなぜか

人間の平均体温(表面温度)は36.5度です。これは体内の酵素がもっとも活性化され、活発な働きをしてくれる体温であり、この体温を維持することが、健康を約束してくれる1つの条件となります。

ところが近年、低体温の人がたいへん増えています。体温が低いと酵素の働きが低下するため新陳代謝が悪くなり、免疫力が正しく作用しなくなります。
このほかにも基礎代謝の低下、体内酵素活性の低→、疲労やアレルギー、生活習慣病にかかりやすい状態を招くことになるのです。

低体温の人の多くは、体温が35度台を下回り、新陳代謝の低下にともない基礎代謝が低下するため、脂肪を燃焼しにくくなり、太りやすくなるのです。また体温が下がり免疫力が低下すると、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、さまざまなアレルギー症状が出やすくなります。

さらにはガン細胞が活発になります。低体温の原因は、生活習慣にあると考えていいでしょう。特に食生活の乱れは大きな原因といえます。

たとえば、加工精製食品の過剰摂取により、タンパク質、脂肪、糖分の摂取が多すぎるいっぼうで、ミネラルやビタミンが不足しがちです。

さらには無理なダイエットによるビタミンやミネラルの不足など、こうした食生活の歪みも低体温を引き起こす原因となっているのです。「医食同源」という言葉がありますが、東洋医学には、食によって健康を維持するという思想があり、体温の上がる食べ物を推奨しています。

にんじん、大根、ショウガ、ごぼうなどの根菜類やイモ類、豆類、ネギ、白菜などには身体を温める効果があり、東洋医学の見地からも推奨される食べ物です。

こうした身体を温める食べ物の多くには、ビタミンEやビタミンC が豊富に含まれています。ビタミンEには血行を促進させる機能があり、ビタミンCには血液中への鉄分の吸収を促進して毛細血管を活発にさせる働きがあるため、これらの食べ物をとることで、低体温や冷え症などを改善していくことになるのです。

旬のもの、土地のものが良い

最近では季節も旬も関係なく、ほとんどの食べ物が年中食べられますが、夏には夏に収穫できるものを、冬には冬のものをと、食べ物と季節の関係を考えながら食べることが大事です。

自然の摂理にのっとって食べ物を選んでいくことも、健康維持の1つの方法であるというのが東洋医学の考え方です。また、人間は非常によくできた生き物で、寒い地域では身体を温める食べ物を育て、暑い地域の人々は身体を冷やしてくれる食べ物をとり、環境とのバランスを上手に保ちながら生活をしています。

たとえば、みなさんもよくご存知のジンギスカン。これは北海道の名物ですが、ジンギスカンに使われる羊の肉は身体を温める作用をもたらします。

いっぽうで沖縄の名物であるトンポウロウなどは豚肉で、身体を冷やす作用があります。同じ肉でも、土地が変わればその土地の気候風土に合った食材を育て、その土地なりの食べ方で食べている。これはまさに人間の知恵というべきものではないでしょうか。さて、身体を温める食材の目安として、食材の育つ場所があります。

さきほど記した、にんじん、大根、ごほうなどの根菜類やイモ類、豆類、ネギ、ショウガ、白菜などはすべて土の中に育つ食物です。

これは自らが熱を持っているため、太陽の熱から逃れようと、育成の場所を自ら地下に求めたのです。よく昔の人が「根のものを食べろ」と言うのは、こうした地下に育つ食物を食べて、体温を上げなさいということなのです。

身体を温めるもの、冷やすもの。これはお酒などもその種類によって違いがあり、そのときの体調次第で身体が求めるものが違ってきます。

身体が非常に疲れているときなどは、焼酎のお湯割りに梅干しをいや入れて飲むのが、もっとも身体を癒してくれます。これは温かいお湯が副交感神経を刺激してリラックスを促し、それに加えてアルコールが入ることで血管が拡張するからです。

さらに梅の酸が入ってくると、ますます副交感神経反射が拡大されて、瞬間的にリラックス状態になるのです。逆に仕事がヒマで、5時を過ぎたら「そろそろ飲みに行こうよ」と言うような人の場合は、何はともあれまずは冷たいビールということになるでしょう。

ハードな仕事をしてくたびれた人は、焼酎のお湯割りを飲んで血流を増やそうと、おのずと身体がリラックスを求めますが、会議などが長引いて身体はちっとも疲れていないけど、なんとなく飽きちゃったという人は、気分をビリッとさせるため、交感神経を刺激する冷たいビールなどを飲んで頭と身体をシャキッとさせたいという指令が出るのです。つまりこれは、いま自分の身体がどのような状態で、どのようなものを求めているかの自己判断にもなるのです。

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「メタボには運動を」は間違い!

ストレスによる過食が原因

現在、あなたのウェストサイズはどのくらいありますか? 男性なら85センチ以上、女性ならば90センチ以上ある方、これはもう立派なメタポリック症候群予備軍と考えていいでしょう。

さて、このメタポリック症候群。最近よく耳にする言葉ですが、それがはたしてどのようなものかをご存知でしょうか。まずはそこから説明しましょう。

中高年の方がかかりやすい生活習慣病に糖尿病、高血圧、高脂血症があります。これらは、それぞれが独立した別々の病気ではなく、肥満していること、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)が一連の原因であるといわれています。このように内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気を引き起こしやすくなった状態をメタポリック症候群といいます。

この肥満には、女性に多く見られる皮→ 脂肪型と、中年男性に多く見られる内臓脂肪型の2つのタイプがあります。近年、後者の内臓脂肪の肥満について、脂肪細胞が分裂を行なわず、インスリンの働きを悪くする悪玉アディポサイトカインという内分泌物質を分泌してお腹まわりに脂肪を蓄積することがわかってきました。

そしてこの延長線上にあるものが動脈硬化による心筋梗塞や狭心症、脳梗塞といった循環器系の病気です。この動脈硬化という病気は、ある程度症状が進行しないと自覚できません。しかもタチの悪いことに、動脈硬化による循環器系の病気は働き盛りの人に発症するケースが多く、命に係わる場合も少なくありません。

では、このメタポリック症候群を引き起こす原因は何かというと、ひとえにストレスにともなう食事の摂りすぎです。働き盛りのビジネスマンは、夜遅くまで働いて、気持ちの上では「明日にまわせる仕事は明日にしよう」と分かっていながらも、それができない。ようやく仕事を終えて深夜の食事を摂るとなると、これがもう止まらない。ストレスが脳を刺激しているから、食べても食べても満足できないということになるわけです。

こうした現象を見て多くの医者は何と言うかというと、「食事を減らしてダイエットしなさい」なのです。私は、こうしたアドバイスはまったく見当違いだと思うのです。

なぜなら、食べてしまう原因はストレスなのだから、そこを解決できるようなアドバイスをしなくては意味がありません。ハードな仕事をしている人が猛烈な勢いで食べるというのは、食べることで我が身を守っているということなのです。食べることでしか、気持ちと身体のバランスを保てなくなっているのです。そういう人に、いくら「食事を控えろ」と言っても、その効果のほどは、はなはだ疑問です。

「仕事を早く切り上げる」一番の解決策

だからこそ私は、「毎日9時、10時までやる仕事を、1時間、できれば2時間短かくして早く家に帰りなさい」というアドバイスをしています。

忙しさに原因があって太っているのなら、時間にゆとりが持てれば必ずやせることができます。ストレスが軽くなるわけだから、必要以上に「食べたい」と思わなくなるからです。もっとも肝心なことは、生き方と働き方のバランスなのです。そのバランスがくずれているのに、いくら「減量しろ、運動をしろ」と言われても、できるはずがありません。メタポリック症候群の人はまず、抱えている仕事を減らすことを最初にしなくてはなりません。

そうすれば、おのずとダイエットは成功します。では一方で、本来的な体型がやせていればいいのかというと、それも違います。とても忙しいのに非常にやせている人がたまにいますが、むしろそういう人の方が危険であると考えた方がいいでしょう。

やせていようが、太っていようが、忙しく働いているときにストレスを感じて小ることに変わりはありません。そうした中で太っている人というのは、偏りはあるものの、食べることでバランスを取ろうという自律神経が働いているわけです。

また心臓にも余力があり、肉体的にも耐える力を持っています。ところがストレスを抱えることで、かえって食欲が減退し、今まで以上にやせていく人というのは、そのストレスのやり場がなく、ただひたすらに神経細胞と肉体が蝕まれていくため、非常に危険です。

だからこそ、多忙を極める人は、太っている、やせているにかかわらず、仕事の量を減らし、諸悪の根源であるストレスからの解放を手に入れることが一番大切なのです。

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冷え症は立派な病気

交感神経価値を招く「冷え」の恐ろしさ

「身体の冷え」はさまざまな悪影響を与えますが、その原因の最たるものがエアコンでしょう。もちろんそのすべてを否定するわけではありませんが、使い方次第でエアコンは取り返しのつかない害をもたらします。

夏になればどこに行っても「寒い」と感じるくらいの温度設定で室内を冷やしています。そのいい例が電車です。真夏の暑い盛りに、汗をかきながら電車に乗り込むとヒンヤリとして、その瞬間は気持ちのいいものです。ところがそれもつかの間、5分とたたずに、かいた汗は冷たくなってきます。そんな状態で30分も乗っていば、身体全体が悲鳴を上げるほどの寒さとなっているのです。その結果、真夏にもかかわらず常に上着を手放せないという人が少なくありません。

さて、こうした環境が生み出す「冷え」による血流障害が全身の病気の原因となって、いまや老いも若きも「冷え症」がいわれる時代となっています。

身体が温まると血管が拡張して、副交感神経が優位になります。冷え症はこれとまったく逆の状態です。冷えることによって血管が収縮して交感神経が優位になり、血行不良を起こすのです。

この冷え症が慢性化すると、いたって深刻な病気へと発展していく場合も少なあなどくありません。単なる冷え症と侮れないのが、この「病気」の恐いところです。

ところが冷え症は、西洋医学の見地からは「病気」として扱われていません。それは単なる体質であり「仕方のないこと」という見方をされてしまうわけです。

たしかに早急に命に係わる問題でもありません。とはいえ、女性の半数以上は手足や腰が冷えてつらい思いをしたことがあるといわれ、これはもうれっきとした病であるというのが、東洋医学の見解です。

そして、エアコンのような環境的要因に加えてもう1つ、冷え症を招くものに、衣類のスリム化があります。最近では、若い女性は身体の線を美しく見せたいがために必要以上に身体にフィットした服を着ていますがこれもも血行障害、冷え症の立派な原因となります。

冷え症を医学的に正しく呼ぶと「末梢血管血行障害」といいます。そもそも人間の身体は、寒さを感じると血管を収縮させて体温を外部に逃がさないようなしくみになっています。そしてある程度の時間とともに少しずつ血液を送り込み、身体の温度が下がりすぎないように調節されるのです。

ところがこの作用が正しく働かず、いつまでたっても身体が温かくならないのが冷え症の特徴です。一度冷えてしまったら、まわりが温かくなっても、いくら洋服を着込んでみても、なかなか血管が広がらず回復しないのです。この血管の収縮運動をつかさどっているのが自律神経であり、自律神経がうまく働いていないことが、冷え症の大きな要因となっているのです。

冷えとガンの関係性

さて、こうした身体の冷えは、ときとしてガンを招く原因にもなりかねません。事実、戦後間もないころの過酷な時代は、日本人の発ガン理由は、過度の肉体労働と冷えによるものでした。あまりの寒さに当時の人々は洋服を着込んだり、火を起こしたりしたわけですが、それではとても間に合いません。

なにしろ隙間風は多いし、暖をとるといっても薪ストーブが部屋の隅においてある程度です。ここまで過酷な寒さに人間が耐えられるはずがありません。

結局は他の過酷な環境因子が重なって、ガンを発症してしまう。こうしたことは日常茶飯事だったといいます。話を冷え症に戻せば、西洋医学では「病気」として認知されない症状ではありますが、この冷え症を甘く見ていると、大きな被害をこうむることはご理解頂けたかと思います。

エアコンへの依存、さらには見栄えのいい、身体にフィットした服、いずれも理解できないものではありませんが、いつまでも元気に人生を送りたい、健康な身体でいたいと望むならば、どちらも控えめがよろしいかと思います。

デスクワークの人は必見、腸のためにストレスがかからない姿勢を意識する

免疫力をアップするための体温+4度の入浴

シャワーのみは交感神経優位になっている

ほとんどの病気の原因は、交感神経が優位になり血流障害を起こしたことによるものです。つまり、体温を上げて血流改善をする入浴は、もっとも簡単な免疫力向上の手段ということができます。

にもかかわらず、最近の若い人や働き盛りの世代の人たちには、シャワーですませてしまう人が増えています。夏場はもとより、身体が芯まで冷えきる冬でもシャワーだけという人が少なくないのです。身体の汚れを落とすだけならシャワーで充分でしょうが、健やかな毎日を送る、若々しい身体を保つなら、これではだめです。きちんとお風呂にお湯を張って、心身をリラックスさせストレスを解消する必要があります。

ある会社で、入浴をする社員と、シャワーしか使わない社員のリンパ球を比較したところ、日々入浴をする社員のリンパ球が、血液1立方ミリメートル中、平均で2248個という結果が出ました。

人間のリンパ球の理想的な数値は2200から2800個ですので、入浴をしている人のほとんどは理想的なリンパ球の数値であるといえるでしょう。いっぼう、日ごろからシャワーしか使わない人のリンパ球数値は平均で19 00個前後。反対に顆粒球はシャワー派の方が増えているという結果が出たのです。

これは、シャワーしか使っていない人は交感神経優位の緊張状態が続いており、それに反して入浴派の人は副交感神経優位のリラックス状態にあることを示してしずいます。

当然ながら、副交感神経が優位になれば交感神経が鎮められ、リンパ球過剰がもたらすアレルギー疾患などにも免疫力が正常に作用します。

ひいては血流効果が高まり、炎症治癒も早まることが期待できるのです。さて、単に入浴が身体にいいといっても、どの程度の温度のお湯に、どのくらいの時間浸かるのがいいのかが問題です。「カラスの行水」という言葉がありますが、これでは身体は温まりません。基本的には、だいたい自分の体温にプラス4度のお湯に、約10分ほどじっくり軽かればじわじわと体温が上昇していくはずです。

「私はカラスの行水」という人は、お湯の温度が高すぎるのではないでしょうか。「熱いな」と感じるお湯には長く入っていられませんし、かえって交感神経を刺激して、身体が緊張状態になってしまいます。

疲れをとるのが目的ではなく、これから仕事があってシャキッとしたいという場合は比較的高めの温度のお湯に入るのも悪くはありませんが、ストレスから解放されるための入浴には不向きといえます。

入浴とはいっても、肩まで浸からなければいけないというわけではありません。いわゆる半身浴も体温を上げる効果は充分あります。入浴で芯からじっくり温める方法(半身浴)

むしろ全身を肩まで沈める入浴の場合、水の圧力で心臓が圧迫されるため、息苦しさを覚える人も中にはいます。こうした方の場合は半身浴の方がいいでしょう。

ただし半身浴の場合の注意点は、浸かっている間に湯の温度が下がらないようにすることです。また、冬場の入浴では、身体全体が温まる前に上半身だけが冷えてしまわないよう、乾いたタオルなどを肩からかけておくようにしてください。

体調が安定する入浴法

また、季節の変わり目によく体調をくずす人や、更年期障害に悩む女性の場は、入浴後に水をかけることをおすすめします。もちろん、身体全体にいきなり水をかけるようなことをしてはいけません。
足首周辺にだけ水をかけてお風呂を上がるように習慣づけると、自律神経の切り替えがスムーズになり、年齢を重ねても体調をくずしにくい身体になつていきます。

そしてときには気分を換えて、温泉や銭湯などに出向くのも大いにリラックス効果が得られます。体温を上げて血流を良くするだけでなく、自宅のお風呂とは違い、広くて開放感にあふれた場所で、手足を思いっきり伸ばして湯に浸かれば、身も心も癒されることは間違いありません。

ただし、温泉や銭湯の場合、お湯の温度が著しく高いところもあるため、自宅と同じ感覚で同じだけの時間お湯に浸かることは控えた方がいいでしょう。

「せっかくだから…」という気持ちは分かりますが、普段以上に熱いお湯に浸かりすぎれば、交感神経優位の状態になり、肝心のリラックスが得られないということになりかねません。この場合も自分の体調と相談しながら、無理のないところで切り上げるのが賢い入浴方法です。