現代人 便利 になったものに苦しめられる

現代人 便利 になったものに苦しめられている状態です。戦後日本は、欧米先進国の生活習慣を見習って、食生活ばかりでなくさまざまな生活スタイルを真似してきました。ところが今ここにきて、今度は逆に欧米人の方が和食の健康性に着目するようになり、それに追従するべく我が国も和食のブームで賑わうという、なんとも妙な関係ができているからです。

現代人 便利 さが自分の首をしめている 手間のかかる「和食」の利点

ここ数年、和食回帰の兆候が顕著になりつつあるといわれています。それは非常に歓迎すべき兆しであろうと思いますが、その背景を知れば、個人的には少しやるせない思いにもかられることは事実です。

というのも、戦後日本は、欧米先進国の生活習慣を見習って、食生活ばかりでなくさまざまな生活スタイルを真似してきました。ところが今ここにきて、今度は逆に欧米人の方が和食の健康性に着目するようになり、それに追従するべく我が国も和食のブームで賑わうという、なんとも妙な関係ができているからです。とはいえ、いまだ和食回帰できない人も数多くおり、彼らの健康被害は深刻なものとなりつつあります。

伝統的和食は腸が喜ぶ ( 和食 その 1 ) | 腸をきれいにして便秘解消

そもそも和食は、主食、主菜、副菜からなっており、手間のかかる食事です。いうなれば「手軽さ」という観点からすれば縁遠い食事ということができるでしょう。

とはいえ、縄文食しかり、健康を維持するためには非常に効率的に栄養素を摂ることができる食事であることも事実です。にもかかわらず、いまだに安さと利便性から、ファストフードやコンビ: エンスストアのお弁当といった外食依存症から脱却できないでいる日本人が数多くいるというのは、食のトレンドという観点から見ても、あまりにもお粗末としか言いようがありません。

こうした食品の数々は、たしかに便利であるには違いありません。温めるだけ、お湯をかけるだけ、3分待つだけと、手っ取り早く、あわただしい今の日本社会をまさに象徴しているような気がします。

しかしこの「便利」であるということにどれだけの落とし穴があるかが問題です。さまざまな「食害」を覚悟しなくてはなりません。

笑顔効果

ひと組の親子がの話です。その子供はまだ20歳で咽頭ガンを患っており、手術を受け、放射線治療をやって抗ガン剤を飲み、もうすっかり身体がやつれ果てていたのです。

医者から「もう身体がもたない」と言われ治療はやめていましたが、身体中真っ黒でひどい状態でした。いろいろな治療で身体中を痛めつけられていたので、すっかりやせて深刻な状態だったのです。

さすがに、彼をどのように励ましたらいいか迷いましたが「ちょっと笑ってみて」と言ったのです。すると笑ったとたんに、黒かった顔にすっと赤みがさしてきた。「今の調子で笑いなさい。お父さんやお母さんの顔を見たら笑いなさい」とアドバイスしました。

彼は「分かりました」と言って帰っていきましたが、もしそれを実践できたら、彼はきっとよくなるだろうなと確信しました。事実、笑いというのは喜びの感情とつながっているため、副交感神経を刺激し、血行を促進させてくれるのです。つまり笑うことは、免疫力を正しく作用させるという機能を持っているのです。
また笑うと、身体がそれについていき、元気に、若々しくなるのです。よく「役回りと同じ顔になる」と言いますが、笑っている人の人生は、明るく楽しくなるわけです。

無理矢理でもいいから笑いましょう。「笑う門には福来る」と言いますが、ほんとうに福が訪れるものなのです。さて、そんな彼が日ごろ何をやっていたかというと、コンビニエンスストアの深夜のアルバイトだったのです。相当無理をしていたようで、病気に気づくまではかなり身体が参っていたということでした。私は、なぜ24時間営業していなくてはならないのかとつくづく思うのです。もちろん一部の人にとっては深夜開いている店があれば便利なこともあるでしょうが、なぜそこまでして「便利」を追求する必要があるのでしょうか。

食にしても、パソコンにしても、コンビニエンスストアにしても、もう「便利」は充分ではないかと思うのです。現代人は、便利になったことで、逆にその便利に苦しめられています。これでは本末転倒です。

免疫力

免疫力低下 原因 となる責任感の強い人が注意する点

免疫力低下 原因 となる責任感の強い人が注意する点を紹介します。責任感の強い人がどうして免疫低下の原因となるのでしょうか。長時間労働によるストレス、職場の人間関係によるストレスはこれまでに記してきたように、ストレスを抱えるにはさまざまな要因が挙げられます。

免疫力低下 原因 健康を守るには「要領のよさ」が必要

免疫力低下 原因
免疫力低下 原因

長時間労働によるストレス、職場の人間関係によるストレスはこれまでに記してきたように、ストレスを抱えるにはさまざまな要因が挙げられます。

朝早くから夜遅くまで働きづめで、心にも身体にも余裕のない生活が続けば、人間は必ず病気になるものです。少々酷な言い方になるかもしれませんが、これはもう自ら病気を招いているということにもなるのです。

24時間仕事に追い回される生活というのは、精神的にも追いつめられ、まともな食事や入浴時間の確保もできず、睡眠時間の不足を招き、ただひたすらにストレスをため込むばかりになるのです。そういう人は正常な免疫力を保つことなどできず、いずれは必ず倒れてしまいます。

そしてもっとも不幸なのは、責任感の強さゆえ、自分の心身に重くのしかかるストレスに気づいていない、あるいは持ち前の精神力でなんとか乗り切ろうと考ぇてしまう人です。

そういう人は、とうとう我慢しきれなくなって、調べてみると重い病に蝕まれていた、ということも少なくありません。当然のことですが、倒れる前というのは、思いのほか仕事の能率は上がっていないものです。身体に負担がかかるばかりで仕事がなかなかはかどらない。

結局、自分のためにも職場のためにもプラスになることは1つもないのです。だからこそ私は、そういう自覚症状の兆しが現れたときは「30 分でもいいから早く帰りなさい」と言うのです。どんな職場であっても、あなたが30分早く切り上げることで大きな損失が出るようなことはまずないでしょう。

しかしあなたの身体にとってはこの30分が非常に有意義なプラスになります。わずか30分早く職場を後にするだけでも、思いのほか身体の疲れがとれるものです。いずれにしても、倒れるほどにハードな仕事のしかたが、いい仕事であるとは私には思えません。時間の割には文章がまとまらないとか、さっぱり物を運べないとか、心身ともによれよれの状態で仕事が進むはずがないのです。

40代前半の看護師さんでお子さんもあり、女手ひとつで毎日の生活をやりくりしてきたというのです。ところが子宮ガンになってしまったと。

話を聞くと、仕事で手を抜けない人なのです。その他にも子供さんの問題やら、心に負担のかかる要素があったようですが、なにしろ看護師という仕事に誇りを持って手を抜かずここまでやってきたのだと。

それはもう素晴らしいことだと思うのです。しかし、ガンになってしまった。

看護師という仕事はほんとうに大変な仕事です。夜勤もあれば非常勤もある。そうした環境の中で、いささかなりとも手を抜けない人というのは、本当に危険なのです。

特に夜勤です。夜というのは本来寝るべき時間です。もちろん病院ですから夜勤はあっていいのだけれど、仮眠をとって緊急時に備えるという仕事の仕方をしなくてはいけない。それを「夜勤だから、夜通し気を張って事態に備える」というのは大きな間違いです。

その人は、つねに入院している患者さんに気を配り「○○さん、目が覚めているようだけどどうしたんですか」と声かけを怠らなかったというのです。

いい意味での「手抜き」のすすめ

私はその人に「あなたの責任感の強さは素晴らしいです。しかし、あなた自身が倒れてしまったら、これまで誇りをもって続けてきた看護師の仕事もできなくなる。なにより、子供はどうするのですか」と問いました。

そして「少し手を抜きなさい」とアドバイスをしたのです。彼女はたいへん納得してくれました。たしかに、裕福でお金が有り余っている人は、仕事を多少休むとしても、なんら気にすることもないでしょう。

しかし、一般の人々にとってはそうそう簡単に仕事を休むことはできません。暮らしがあるわけですからね。しかし、少しだけ手を抜いて自分の身体をいたわることができなければ、その休みは永遠のものになりかねないということを覚えておいて頂きたいのです。責任感が強いのもほどほどです。それがアダとなつては、あまりにも悲しすぎます。

免疫力

もっとも危ないのはこういう人

もっとも危ないのはこういう人 という例を紹介します。同じ仕事をしていても自分に裁量権のない人の場合は、心の苦悩が加わり、やつれやすく病気を引き起こしやすい体質になります。

もっとも危ないのはこういう人 同じ仕事でも元気な人と身体を壊す人の違い

やる気に満ちている人や、生命力にあふれている人を、我々はよく「あの人は燃えているね」とか「熱い人だね」とたたえる場合があります。

実はこれは、免疫学的に解釈してもそれなりに理にかなったものなのです。てもそも人間の生命活動を行なう酵素が、もっとも活発に働く体内環境は、体温が37.1度から37.2度といわれています。

37.2度というと「ずいぶん高いね」と思われる方もいらっしやるでしょうが、これはあくまでも身体の深部の温度基準であり、私たちが通常温度を測っているのは身体の表面温度です。

身体の表面は体温より低い外気にふれているため深部の温度より少し低めになるのです。体温を測る場所はさまざまありますが、一般的にはわきの下と考えていいでしょう。

わきの下で測ってみて36.5度くらいあれば免疫力も正しく作用し、健康体であるということができます。さて、こうした体温と人の免疫力の関係ですが、たとえば、IT企業の経営者であるとか、売れっ子のタレントさんなどは、体温の高い人が多いものです。

36.88度とか36.9度とか、中にはいつ測っても37度あるという人もいます。たしかに体温が高いということは免疫力を正しく機能させる大切な要因ではありますが、つねに高体温というのは生きる力を高めるということにつながるため、身体的な負荷がかかることは言うまでもありません。

たとえば、毎日のようにテレビの司会のレギュラー番組を持っている有名タレントさん。肌の色が妙に黒いと思いませんか? あの黒さも高体温により分子酸化が進んだ結果の果さだと思われます。

つまり紫外線に当たらなくても肌が黒くなるという人は、体内が疲弊している証拠。健康の「赤信号」ならぬ「黒信号」と考えていいでしょう。

とはいえ、精力的に働く経営者やタレントが、どれだけ度を越えた仕事量をこなしていても決定的なダメージを受けない理由は、「自由裁量権」というものを持っているからにほかなりません。

同じ仕事をしていても自分に裁量権のない人の場合は、心の苦悩が加わり、やつれやすく病気を引き起こしやすい体質になります。
ある程度の地位になってからの方が仕事量も増えるし責任も大きくなるわけですが、自分が先頭に立つということは、自らで決定を下せる自由度もあるため、心もバランスは保ちやすくなってきたように思います。

自由裁量権のない人が多い日本社会

つまり一番危ないのは、忙しくて自由裁量権を持たない人です。企業における中間管理職の方々などがその最たるものといえるでしょう。

下からは突き上げられるし、上からは頭ごなしに発破をかけられる。身体を壊す人というのは、こうした「ある程度の責任を与えられながらも決定権を持たない人たち」なのです。

いまベストセラーになっている『病気にならない人は知つている』という本を参考までに読んでみたのですが、あの本の中には長時間労働による健康被害というのは出てきません。なぜなら、あの本の著者が「老けない生き方」に変わるヒント人だからなのです。そもそもアメリカには、長時間労働というもの自体がありません。もちろん会社の社長が忙しく働きまわる、

自由裁量によって行動するという場合はありますが、いわゆる雇用者が長時間働く超過勤務ということはない。そんなことを強いれば奴隷と間違われるという考え方です。

だからこそ、誰もが5時には会社を出るという社会なのです。これはヨーロッパの人もしかりで、仕事は生活をエンジョイする手段という考え方が根付いています。

それに反して日本人の場合は、働くこと自体に意義を見出しているようなところがある。それに加えて自由裁量権が非常に乏しいという、まさに二重の責め苦にあっているような労働環境なのです。

欧米では、たとえば芸術家などでも、彼らはまったくの自由裁量なわけだから「プレイザピアノ」という。つまり自由裁量の世界では、仕事でも「プレイ」であり「ワーク」です。ところが日本のように、雇用者が半強制的な長時間労働を強いられたら、これはもう「レイバー(苦役)」になってしまうのです。

人間というのは誰でも奴隷ではないのだから、雇用者にそれを強いることはレイバーを強いるのと同じことです。自由裁量のない人に長時間労働を強制しても、悪の感覚を持てない。こうしたことを見ても、日本社会の雇用環境というのがいかに歪んでいるかが分かります。
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