(体験談)90日で体重がマイナス6kgウェストもマイナス5cm

身長157cmで体重が55.3kgあったSさんは、中学時代から太り始め、さまざまなダイエットに挑戦しては挫折するということを繰り返してきた。
「10代の頃から、毎日ダイエットのばかり考えてきた」と笑うSさんは、これまでの経験から、「こんなダイエットは長続きしない」という自分なりのポイントがわかってきたという。

  • 運動が大嫌いなので、体を動かしてヤセる方法は続かない
  • ご飯や麺類はガマンできても、大好物の甘い物を全く食べられないのは耐えられない
  • 毎日の食事はほとんど外食やコンビニ食なので、自分でローカロリー料理を作ったりする方法は無理

苦手な運動や料理をしなくてよく、大好きな甘い物も食べられて、面倒なことは何もなし。そんなダイエット法をいつも探していたS さんが、やっとめぐりあえたのがしょうが「生姜ダイエット」だった。

きっかけは、同じ会社の友人と出かけた1泊2日の冬の温泉旅行。冷え性で代謝が悪いSさんは、温泉に長時間入っていても全然汗をかかず、寝るときも浴衣の下は長袖Tシャツとスパッツ、靴下は欠かせない。
一方、友人のほうは、ちょっと温泉に入っただけで大量に汗をかき、出てからも「足がずっとポカポカしている」と気持ちよさそうだった。
もちろん、浴衣1枚で、朝までぐっすりと眠れたという。しかもこの友人は、とてもスリムなのに、驚くほどよく食べる。ずらりと並んだ宿の夕食も残さずたいらげ、朝から「温泉に入ると、お腹が空くね」と、バクバクおいしそうに食べるのだ。それでいて、身長はSさんとほぼ同じなのに、体重は10kg近くも少ない。その友人との会話で、Sさんの心に引っかかったのが「生姜」だった。
聞けば、彼女は子どもの頃から生姜が大好きで、料理にはもちろん、みそ汁やそば、うどん、紅茶にも生姜」を入れているという。「生妻は代謝がよくなるから、絶対におすすめ! 」とすすめられ、さっそく生姜紅茶を飲むことにした。

すりおろすのは面倒なので、チューブ入り生姜を購入。
朝食は黒糖入りの生姜紅茶1杯にして、昼食はそばやうどんなどに持参したチューブ入り生姜を入れる。
夜はこれまでと変わらない食事を続けた。空腹を感じたときは、黒糖を多めに入れた生姜紅茶を飲むようにしたところ、ストレスもなく、するすると体重が落ちていったという。
それと同時に、いつも手足がポカポカと温かくなり、湯船に入っているとすぐに汗をかくようになつた。3か月後には、体重は49.1kgに。ウェストは5cmも減って、太もももはっそりし、パンツがゆるゆるになった。バストは小さくならず、気になる下半身が細くなったことがうれしいという。
実は、生姜ダイエットが全然つらくないので、生姜紅茶に入れる黒糖をやめたらもっとヤセられるのでは? と思ったというSさん。
黒糖抜きの生妻紅茶を1週間飲んでみたが、体重は変わらず、かえってい物が食べたくなって挫折しそうになったという。ミネラルたっぷりの黒糖は、決してダイエットの敵ではなく、ストレスをためないためにもむしろ入れてはしい。また、生姜紅茶のダイエット効果を高めるには、ひとつまみの「塩」を加えるのがおすすめ。

なぜこんなに冷えてしまうのか?

体を冷やす「食べ方」

エアコンの普及以外に体を冷やす原因として考えられるのは、ここ20~30年の日本人の飲食物の摂り方の間違い。中でも、「食べすぎ」は大きな問題といえる。
「飽食の時代」といわれて久しいが、現代人は本当に食べすぎている。これは私が常に訴えていることであるが、昔と違って、現代の日本人はたいした運動や労働をしていないのだから、そもそも1日3食は食べすぎといえる。誰でも、食べすぎて、急に眠たくなったり、疲れがどっと出て動くのが億劫になったりしたことはあるはず。
これは、食べたものを消化・吸収するために、多くの血液が胃腸に集まり、脳や筋肉などに配給される血液量が少なくなるためだ。

体内で多くの熟を産生し、体温の維持に働いている場所は、筋肉や肝臓、脳、心臓など。安静時の産熱量は、骨格筋が約2% 、肝臓が約20% 、脳が約18% 、心臓が約1% とされている。
これらの場所に血液が供給されにくくなると、当然のことながら産み出す熱量も少なくなり、体温が下がって、体が冷える。その結果、さまざまな病気にもかかりやすくなる。
反対に、少食にしたり、断食をしたりすると、胃腸へ供給される血液が少なくてすむので、筋肉や脳、胃腸以外の臓器などへの血流がよくなり、順調に熱が産生される。
さらに、「食べすぎ」は血液をドロドロに汚す原因にもなる。食べたものが消化しきれないばかりか、摂取したタンパク質や脂質、糖質を燃焼しきれず、老廃物で血液を汚してしまうのだ。漢方医学では、血液の成分などまったくわかっていなかった2千年も昔から「万病一元、血液の汚れから生ず」といわれてきたように、血液の汚れはあらゆる病気の原因になると考えられている。

体を冷やす「陰性食品の摂りすぎに注意

西洋医学には「冷え」や「冷え性」という概念がないが、漢方医学では「冷え」を極めて重要視してきた。2千年も前から、食べると体を温める食べ物を「陽性食品」、逆に体を冷やす食物を「陰性食品」として分け、病気の予防や治療、健康の増進に役立ててきた。体を冷やす「陰性食品」の代表的なものをあげてみよう。

  1. 水分が多い食べ物…水、酢、緑茶、コーヒー、ジュース、コーラ、牛乳、ビールなど
  2. 南方系の食べ物…パイナップル、バナナ、マンゴー、トマト、キュウリ、カレーなど
  3. 白・青・緑色の食べ物…白砂糖、クリーム、うどん、菓野菜など
  4. 柔らかい食べ物…パン、マヨネーズ、バター、ケーキなど
  5. 柔らかい食べ物
  6. 化学調味料・化学薬品(甲状腺ホルモン剤を除く)・サプリメント

あなたの毎日の食生活を振り返ってみてほしい。これらの「陰性食品」ばかり摂っていないだろうか。私が幼い頃は、南方系の果物や、パン、バター、マヨネーズ、ケーキなどの洋食はほとんど食べなかったし、生野菜をサラダにして食べる習慣もなかった。もちろん、いまのように自動販売機やコンビニで缶コーヒーやジュースなどが手軽に買えることもなかったし、サプリメントなどは、その存在さえ知らなかった。
それが、いまはどうだろう。欧米風の食生活の定着や物流の発達、インスタント食品や冷凍食品の普及などによって、一世代前とは大きく違う食生活の変化が起こっている。現代人は総じて、体を冷やす「陰性食品」に囲まれて生活し、摂りすぎているといえる。

意外!「塩分の控えすぎ」も体を冷やす

「塩を減らす」ことも体を冷やす

こう聞くと、驚く人も多いだろう。ここ数十年、塩分の摂りすぎは高血圧や脳卒中などの原因になるとして、減塩を心がけるのが常識とされてきたからだ。
ひと昔前までは、東北地方の人に高血圧や脳卒中が多かった。彼らはみそ、しようゆ、漬け物などのしょっぱい食べ物を好み、調査によると1 日30g以上もの塩分を摂取しているということから、その因果関係が取り沙汰されたのだ。
しかし、いまではその常識もくつがえされつつある。
なぜなら、これがきっかけで日本全国に減塩運動が広まり、塩分の摂取量は大幅に減少したにもかかわらず、高血圧の患者数は減っていないのが現状。
また、脳卒中の死亡率は確かに減ったが、脳の血管に血栓ができて詰まる脳梗塞の死亡率は反対に増えている。東北地方の人に高血圧や脳卒中が多かった当時でも、彼らの平均寿命は全国平均より2~3歳しか短くなかった。
つまり、塩分だけが原因ではなく、冬場の寒さや運動不足、野菜の摂取不足なども影響していたと考えられる。

一方、漢方医学でいえば、塩分には体を温める作用がある。これをふまえると、東北地方の人たちは、塩分を多く摂ったからこそ厳しい冬を乗り越えてこられたといえる。
もし、塩分をたくさん摂っていなければ、高血圧や脳卒中で倒れるずっと前に、体の冷えが原因で起こる風邪や肺炎、結核、リウマチ、うつ病などで早死にしていたかもしれない。
塩分を控えすぎるあまり、塩分不足になって体が冷え、それが原因で病気になってしまっては元も子もない。いたずらに減塩に走るのはやめたほうがいい。
ただし、使用する塩は、化学合成塩を避け、約100種類もの豊富なミネラルを含む自然塩にしたほうがいい。また、発汗や排尿をしっかりすることも心がけてほしい。水分と一緒に体内のナトリウムもきちんと排出できれば、心臓に負担がかかることもなく、血圧が上昇する心配もない。

水分の過剰摂取は「水毒」を引き起こす

体を冷やす」という観点から考えると、「塩分を控える」ことと並んでもうひとつ、異議を唱えたいと思っている「健康の常識」がある。それは、「水分をたくさん摂る」ということだ。多くの医師や栄養学者などが、「血液をサラサラにするために、なるべく多く水分を摂るようにしよう」と指導している。
これが半ば常識のようになっていて、「1日に必ず、2 Lの水を飲むようにしている」とか、「水はいくら飲んでも太らないし、体にいいので、空腹を感じたときは水をたくさん飲む」などという人も多い。
しかし、水は代表的な「陰性食品」なのである。冷たい水をガブガブと大量に飲むと、当然のことながら体は冷える。さらに、排出されずに体内にたまった水分は、漢方医学でいうところの「水毒」を引き起こす。冷えが原因で起こるさまざまな症状や病気は、水毒によるものが多い。「冷・痛・水」の三角関係図」を用いて、水毒について説明できる。

「寝冷えすると下痢する」のも、「冷房が効いた部屋で長時間過ごしていると頭痛がする」のも、「雨が降る日は神経痛がひどくなる」のも、すべて水毒にょるもの。「冷え」と「水」と「痛み」は、密接に関係しているのだ。

体が冷えると、冷えの原因である体内の余分な水分を何とか体外に排出して、体をおう温めようとするメカニズムが働く。嘔と吐や発汗、くくしゃみや鼻水、頻尿、下痢(水様便) などは、その反応として、体外に出された水分なのだ。人間の体の60~70 % は水分でできている。もちろん、水分は生命を維持するために欠かせないものだが、それは尿や汗で十分に排出された上でのこと。ただやみくもに水分を摂ればいいというわけではない。運動不足の人や冷え性の人などは、特に気をつけてほしい。

現代人の「運動不足」も冷えの原因

「食べ方」以外の原因ですぐに思いつくのは「運動不足」だ。前にも書いたように、体の熟は、筋肉で最も多く産生されている。運動不足によって筋肉量が減ったり、筋肉の運動量が低下したりすると、産熱量が減り、体温も下がって、体が冷える。
人間の筋肉の70%以上は、下半身にある。よく歩くことや、下半身を使うスポーツをすることが、冷えを防ぐためにも大切なことがわかるだろう。移動手投が徒歩にかぎられていた時代の日本人は、とにかくよく歩いていた。それに比べると、現代人は驚くほど歩かなくなっている。
「健康のために、1 日1 万歩を目標に」などといわれているが、意識的にウォーキングの時間でもとらないかぎり、普通に生活していたのでは全然足りない。

足は「第二の心臓」ともいわれ、下半身の運動によって筋肉を十分に使うと、心臓への血液の戻りもスムーズになる。その結果、全身の血行がよくなって、体が温まるのだ。反対に、下半身を使わずにいると、体はどんどん冷えてくる。

冷えは「現代病」けストレスやファッションも関係あり

現代人に避けて通れないストレスも、体の冷えを助長させている原因のひとつ。ストレスを受けると、交感神経が活発になり、緊張のホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が高まる。それによって血管が収縮して血行が悪くなるため、体が冷えてくるのだ。極度に緊張して、手足が冷たくなった経験はないだろうか。
これは典型的なストレス反応のひとつだ。一時的なストレスならさほど問題はないが、現代は複雑な情報社会が形成され、仕事や周囲の人間関係などで恒常的なストレスを受けやすい。つまり、血行が悪くて体が冷えている状態が常に続いていることになる。ストレスを避けて通ることができない以上、ため込まずに解消する方法を考えることが得策である。

1日の終わりに、湯船にぬるめのお湯をためてゆっくりと入浴することもおすすめのリラックス法だが、忙しい人が多いせいか、シャワーだけで入浴をすませる人が増えているという。これもまた体を冷やす一因となり、さらなる悪循環が生じる。エアコンが普及し、古来から伝わってきた夏の暮らしを一変させたことが、冷えに拍車をかけていることは先に述べた。冬もまた、電車やバス、乗り物の中、建物の中では暖房が完備していて、快適に過ごすことができる。これによって、季節を度外視したファッションに身を包む人が増えたのも、冷えが 延した大きな原因。
特に若い女性はおしゃれを重視するあまり、冬でも素足にパンプスを履いたり、ミニスカートで歩いていたりする。夏は夏で、街中でも水着と見聞違えるほど露出が高かったりする。
こんなファッションは冷え症に最悪なども参考にしたい。
こうして考えていくと、冷えはまさに「現代病」だ。いまの時代、体が冷えている日本人が増えているのは当然であり、ますます増えていくものと予想される。それにともなって冷えが原因で起きる病気も増加するだろう。

冷えを防いで病気を予防するには、日頃から「体を温める」方法を実践することがとても重要だ。とはいえ、忙しい毎日を送る中で、面倒なことや難しいことはなかなか続かない。
そこで、「生姜」の出番。いつでも簡単に手に入るし、その「冷えとり」効果の高さは先祖代々お墨付きである。おまけにこの「生姜」、冷えとり以外にも、たくさんの薬効が期待できるのだ。その驚くべき「生妾力」を解説する前に、論より証拠。ということで、実際に生姜で健康になったり、きれいになった人たちのレビューを紹介していきたい。

冷え性は女性だけでなく国民病になりつつある

平熱35度台が急増

「私は冷え性だ」「いつも手足が冷える」などという人は非常に多いが、そもそも西洋医学には「冷え」や「冷え性」という概念はない。
自分の体が冷えているのか、そうでないのかを、客観的に判断するには、体温を測定してみるのが一番わかりやすい。現在、36.8度の体温が平熱だという人はほとんどいないのではないだろうか?

ほとんどの人が35度台で、ひどい人になると34度台しかない。私たちの体は本来、36.5度~37度の体温で、最もよく働くようにできている。
つまり、それより低い体温では、体の機能が低下し、さまざまな病気が発生しやすくなるということ。
実際、体温が1度下がると、代謝は約12%、免疫力は約30% 以上も低下するといわれている。35.5度の体温が恒常的に続くと、排泄機能が低下したり、自律神経失調症状ヤアレルギー症状が出やすくなる。

35度の体温では、がん細胞が最も増殖するし、34度は、水に溺れて救出された人の命が助かるかどうかの瀬戸際の体温。また、気温や体温が下がる冬には、風邪や肺炎、脳梗塞や心筋梗塞、高血圧などの疾患が増えるだけでなく、ほとんどの病気で死亡率が高くなる。
1日の中で気温や体温が最も低くなる午前3~5時の時間帯には、死亡する人や発作を起こす人が多くなることもわかっている。健康な人でも、体温が低い起床時から1~2時間は体が重かったり、気分がすぐれなかったりして何となく調子が出ないものだ。その後、体温の上昇にともなってだんだん調子がよくなり、体温が一番高くなる午後2~5時頃が最も活動的になる。

このように、体温は人間の健康や生命にとって極めて重要。その体温が低下しているということは、由々しき問題といえるだろう。
しかも、この低体温化傾向は、若い人にかぎったことではない。さまざまな年齢の患者さんの体温を計っても、総じて低体温であることがわかってきた。ひと昔前までは、「冷え」というと若い女性の専売特許だったが、いまや、老いも若きも、男も女も、日本中がみんな冷えている。

意外にも冬より夏のほうが冷えている

四季の移り変わりのある日本に住む私たちにとって、「体が冷える」といえば、かつては当たり前のように「冬」の現象だった。
ところが、いまの時代はどうだろう?いまや、あらゆるところにエアコンが備えられている。真夏でも、建物や乗り物の中は決して暑くない。それどころか、エアコンが効きすぎて寒い場合さえある。暑くならず、体温も上昇していないのに、薄着をして、冷たい飲み物や体を冷やす食べ物をたくさん食べていれば、当然体が冷える。汗もかかないので、体にたまった水分を排出できず、これがまた、体内を冷やす要因になる。
また、肌は乾燥気味で荒れてくすんでいるという人は冷えている証拠です。
こうして「夏こそ体が冷える」という、かつてない現象が定着してしまった。

エアコンの普及には、さらなる功罪もある。屋外と室内の温度差があまりにも大きいため、体温を調整する自律神経に多大な負担がかかる。自律神経のバランスが崩れると、疲れがとれない、熟睡できない、食欲がわかない、肩がこる、そして手足が冷えるなどの不定愁訴が現れる。

血管を収縮・拡張させて体温を調節している自律神経が乱れると、血液の循環が悪くなり、さらなる冷えを感じるようになる。血液循環だけでなく、ホルモン系統や消化器系統にも不調が現れ、病気を招きやすくなるということもいえる。

暑がりの人も注意する

「私は暑がりだから大丈夫! 」と思っている人も注意が必要。冷え症イコール寒がりとはかぎらない。自覚症状はなくても、冷えているというケースが結構ある。
例えば手足が温かくても、お腹をさわると冷たいという場合は冷え症である。漢方医学では「お腹」のことを「お中」といい、体の中心と考える。
中心が冷たい人は、手足の熱さは表面だけのもので、内部は冷えていることが多い。また、汗かきの人も冷え症といえる。汗が多いということは、体内に水分が多いからである。
ハードな運動をしたわけでもないのに、ちょっと動いただけで汗をかくとか、食事をするだけで汗が出るというのは、代謝がいいのではなく、体内の余分な水分を捨てて体を温めようとする反応。
極度の緊張を感じると出る冷や汗も同様で、水分を捨てて体を温めることで、ストレスに対抗しようとしている。むくみが出やすい人も体内の水分が多いといっていい。後で詳しく説明するが、水が多いと体は冷える。夏は外が暑いので、自分の体が本当は冷えているということに気づきにくいが、そのままにしておくと、冷えはますます進行してしまう。
体の不調が気になる人は、まず、冷えを疑ってみることだ。