【免疫アップ】体調を崩さないための正しい 塩分と水分の摂り方を紹介します。免疫力を高めるために塩分と水分は重要な働きをしています。私たちの身体の中では、細胞自体はナトリウムを細胞外に出して、体液中のカリウムを細胞内に吸収し、電位差をつくるわけです。
そのおかげで細胞膜がプラスに帯電することによって、赤血球同士が反発して、血液がサラサラになるのです。
正しい 塩分と水分の摂り方
気温の変化や乾燥、疲労などで体調を崩しやすい時期には、免疫力を高めるために体の内側からのケアが欠かせません。特に、生命活動の基本となる水分と、その水分バランスを保つ塩分(ミネラル)の摂取は、免疫機能を正常に保つために重要です。
しかし、ただ水を飲んだり塩分を制限したりするだけでは十分とは言えません。本記事では、「喉の乾燥を防ぐ」「体液バランスを整える」という観点から、体調を崩さないために知っておきたい正しい塩分と水分の理想バランスと、免疫力を最大限に引き出す具体的な摂り方を詳しく解説します。
免疫力を保ち、体調を崩さないための正しい塩分と水分の摂り方について解説します。
体調維持や免疫システムを正常に保つには、「こまめな水分補給」と「適切な塩分(ミネラル)のバランス」が非常に重要です。
主なポイントと注意点をまとめました。
1. 水分の摂り方
基本:喉が渇く前に「こまめに」
- 摂取量: 成人で1日あたり1.2~1.5リットルを目安に、食事以外で意識的に摂ることが推奨されます。
- 飲み方: 一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯(200mL程度)を何回かに分け、少しずつ飲むのが吸収率を高めるポイントです。
- タイミング:
- 起床時:睡眠中に失われた水分を補給
- 入浴前後
- 運動の前後や最中
- 就寝前
- 人の多い場所に行った後や会話をした後(粘膜の潤いを保つため)
- 飲み物の種類:
- 普段は水やミネラルを含む麦茶がおすすめ
- 体液に近いイオンバランスの飲料(スポーツドリンクなど)は、素早い水分・電解質補給に役立ち、長時間体内に水分を保持しやすいとされます
- 注意: コーヒーや緑茶などカフェイン飲料は利尿作用があるため、水分補給の主体には適しません
免疫アップと水分の関係
- こまめな水分補給は血流を改善し、白血球など免疫細胞が全身に行き渡るのを助けます。
- 粘膜の潤いを維持し、ウイルスや細菌の侵入を防ぐバリア機能を保つためにも重要です。
2. 塩分(ナトリウム・ミネラル)の摂り方
基本:大量に汗をかかない限りは「減塩」が基本
- 過剰摂取の注意: 日本人は普段の食事で塩分を摂りすぎる傾向があります。通常の食生活であれば、大量に汗をかかない限り、塩分を増やす必要はありません。過剰摂取は血圧上昇や水分バランスの乱れを招くため、減塩を意識しましょう。
- 普段の減塩の工夫:
- 味噌汁や麺類のスープは飲み干さず、具材中心に楽しむ
- 加工食品や外食の塩分に注意し、醤油やソース、ドレッシングは控えめにする
- だしやスパイス、酸味(酢、レモン)、薬味(生姜、ネギ)を活用して薄味でも満足感を得る
大量に汗をかいた場合の塩分・ミネラル補給
- 必要性: 激しい運動や炎天下での作業で大量に汗をかくと、水分だけでなくナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルも失われます。水だけを補給すると体液が薄まりすぎて低ナトリウム血症となり、体調不良のリスクがあります。
- 補給方法:
- スポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)
- 塩分入りタブレット、梅干し、塩昆布
- 味噌汁も体液と塩分濃度が近いため、汗で失われた塩分の補給に有効
- 体液組成に近い水分: 体内のミネラルバランスに近い自然塩を少量加えた水をこまめに飲むことも、水分とミネラルの補給に役立ちます。
体調や活動量によって必要な塩分・水分量は異なるため、自身の状況に合わせてバランス良く摂取することが大切です。
塩分不足は即、疲れにつながる 塩分と水分の摂り方
塩分のとりすぎは身体に良くないというのは、たしかに的をえた指摘です。塩はナトリウムによって交感神経を刺激することから、過剰な摂取は血管の収縮を促し、血圧を上げることになるからです。
その摂取量も1日10グラム以下が目安とされるなど、これまでの日本では、塩分摂取による健康への害が非常に大きく問題視されてきたわけです。
ところが今、塩を悪者にしてきた結果、多くの人、特に若い世代の人々が脱力感に悩んでいるという事実をご存知でしょうか。疲れやすい、むくみがある。これらはすべて塩分不足が招く弊害なのです。たしかに日本人全体で見るならば塩分のとりすぎということはいえるでしょうが、実際には世代間で塩分の摂取量にはずいぶん差があるように思えます。
特に今の若い世代の人たちは、食生活の変化から、みそや醤油などが使われた食べ物を口にしなくなり、圧倒的な塩分摂取不足が逆に問題となっているのです。
いかがでしょう? みなさんのお宅の朝食にはパンとコーヒーが並び、これまで日本の食卓のレギュラーポジションを獲得していたみそ汁、漬物などはすっかり姿を消しているといったことはありませんか?
今の若い人たちに見られる、元気がない、活力が感じられない、集中力が不足しているといったことの一因は、食習慣の変化にともなう塩分摂取の不足によるものと考えて間違いありません。
ある大学教授が面白い実験をしました。学生たちが居眠りばかりして午前中の授業がなかなか成立しない。
そこでその先生は、授業が始まる前にコップ1杯の塩水を学生たちに飲ませたというのです。すると学生たちは皆、居眠りをしなくなって万事順調に授業ができるようになったという。これは実にうなずけます。
また、その先生が飲ませた塩が正解でした。使ったのは粗製塩で、この粗製塩には副交感神経を刺激するナトリウムのほかに、ミネラル類がバランスよく含まれているのです。
ともあれ、ラーメンの汁を飲みほしてしまうほどの必要はないにしろ、最近の食生活においてはあまりにも塩分摂取が不足しがちです。
身体が欲しているなと感じたときは、あまり神経質になりすぎず、塩分をとるようにしたいものです。たとえば肉を食べるにしても、塩気のない肉には魅力を感じられないものです。
これは肉自体はカリウムが多いため、塩コショウをしないと味が希薄になるためです。カリウムというのは細胞内のミネラルのことです。
私たちの身体の中では、細胞自体はナトリウムを細胞外に出して、体液中のカリウムを細胞内に吸収し、電位差をつくるわけです。そのおかげで細胞膜がプラスに帯電することによって、赤血球同士が反発して、血液がサラサラになるのです。
「血液サラサラ」は医学的にも意味がある
余談ですが、この血液サラサラに関しては、医療関係者は案外軽視する傾向にありますが、私はそうは思いません。
細胞ひとつひとつの活力がなくなって、ナトリウムを排泄する力が弱まると、赤血球がくつついて血流が悪くなるので、「血液サラサラ」というのは医学的に見ても非常に意味のあることだと思います。
塩気のない野菜や肉というのは実に昧に締まりがないもので、食欲自体を刺激しません。味付けの基本は塩味であり、調味料のナンバーワンは塩です。人間の身体が活力のために求めている場合は、程度をわきまえて摂取すべきなのです。
さて、塩分が悪者になる一方で、健康にいいとされるものが、水の摂取です。よく「水をたくさん飲め」と言われますが、たしかにたくさん水を飲めば尿もたくさん出て、老廃物の排出につながることは事実です。
とはいえ、これにも限度があります。必要以上に飲めばトイレが近くなりすぎて日常生活に悪影響を及ぼすこととなります。これについてもまた、実験をしており、1日9リットルもの水を飲んだわけです。すると、1日のうちほとんどがトイレに行くことで時間を費やすことになってしまった。
ほかの仕事は一切できないし、乗り物にも乗れない。なにしろ15分にl度はトイレに駆け込まなくてはならないという状態に陥ってしまったわけです。
身体は耐えられても、正常な日常生活が送れなくなつたということです。つまり、どれだけ身体にいいとされているものでも、限度を越せば何らかの破綻が起きるということです。逆に、これまで身体によろしくないと見なされていた食べ物でも、過剰な不足は身体に悪影響を及ぼす危険性があるということです。とり方ととる量を考えて、バランスのいい食生活を送ることが肝心なのです。
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