吐き気も二日酔いも、排出されずに胃の中にたまった水分が原因で起こる。嘔吐や下痢などで、余分な水分を体外に出そうとする。
また、腐りかけた食べ物や有害な物質を摂った場合は、それを何とかして薄めようと胃液が大量に分泌され、嘔吐することで体外に排出する。いずれにしても、吐き気があるときは、体を温めて胃の中の余分な水分を血液に吸収し、発汗、排尿を促して余分な水分を排出する。
生姜や梅干し、シソの葉などを活用するほか、サウナや半身浴などで大量の汗をかくことも効果的だ。また、生姜には、船酔いやつわり、抗がん剤による吐き気をおさえる効果があることもわかっている。これらが心配なときは、粉末生姜やチューブ入り生姜を持ち歩くのもいいだろう。
- 生姜紅茶や生姜湯を1日3~6杯飲む。
- コップ2杯強の水を入れた鍋に、種を除いた梅干し1個を入れ、水の量が半分になるまで煎じて飲む。梅干しには体を温める作用のほかに、有毒物質を解毒する働きもある。胃腸の働きを活発にするので、胃にたまった水分や有害物を腸に送り、吐き気を改善する。
- シソ入り生姜湯を飲む。シソの葉4~〜5枚を刻み、水2カップを入れた鍋に入れ、水が半量になるまで煎じる。この煎じた汁にすりおろした生姜通量を入れたもの。シソの葉に含まれる芳香成分には、吐き気をおさえる作用がある。
- サウナ浴などで体を温め、大量の発汗を促す。二日酔いなど、余分な水分が胃の中にたまって起こる吐き気に効果あり(もちろん、飲酒直後はしないこと)。また、サウナ浴をしてから酒を飲むと、二日酔いしにくくなる。
二日酔いの予防と対策にはウコンも効果的。