どんな治療法でも進行を止められなかった末期の股関節症がジグリングで改善された

変形性股関節症という病気は、股関節の関節軟骨がすり減ることが原因となって起こります。股関節の形状に異常が起きたり老化することによって関節軟骨がすり減り、炎症や痛みが生じるのです。

この変形性股関節症は、まず、前股関節症(股関節症の前期)があり、その後、初期、進行期、末期と分けられていて、症状は少しずつ悪化をたどります。

通常、股関節には、寛骨臼(かんこつきゅう)と大腿骨頭(だいたいこっとう)の間にある軟骨によって関節裂隙(かんせつれつげき)という隙間が存在しています。しかし、関節軟骨の破壊が進行すると、骨と骨が直接ぶつかってしまい、股関節が変形していきます。治療をせずにこの状態のまま放っておくと、痛みが慢性化して歩行が困難になります。また、股関節の可動域が制限されて、生活の質が著しく低下する恐れもあるのです。

変形性股関節症の治療には運動療法が重要となる

治療法には、大きく分けて、手術と保存療法があります。保存療法は、さらに薬物療法と理学療法に分けられます。理学療法というのは、運動や温熱、電気などの物理的な手段を利用し、運動機能の改善、回復を目指す治療法です。

変形性股関節症では、病期にかかわらず運動療法をおこなう必要があります。日常生活を送るうえでの注意事項を守り、股関節を保護しながら、適度な運動を続けて筋力と関節の可動域を保っていくことが大切になります。そこで有効だと考えられているのが「ジグリング」です。ジグリングは、貧乏ゆすりのように脚をゆする、関節に負荷をかけないための小刻みな摩擦運動なのです。

関節軟骨には血管や神経が無く、栄養補給は関節液によっておこなわれているのですが、ジグリングをおこなうことで関節液が絶えず循環して、栄養が行き渡るというわけです。そして、股関節の関節軟骨の再生が促され、痛みが改善すると考えられます。

62歳男性、Aさんの症例です。Aさんは、15年前から左股関節の変形性股関節症です。保存療法をおこない進行を抑制していましたが、末期の状態にまで悪化してしまいました。激痛に悩まされ、人工関節に置き換える手術も考えなければなりませんでしたが、仕事を長期間休むことができないということで、なんとか手術以外の治療法を、と強く望んでいました。そこで、Aさんは1日に1時間ほどジグリングを始めました。すると、5か月を過ぎる頃には股関節の痛みが軽快になってきて、鎮痛剤を服用する回数が減り、その後も順調に痛みが緩和していったのです。現在は、問題なく仕事ができています。

一度発症すると進行を止めるのは難しい変形性股関節症ですが、このようにAさんの場合には、保存療法をどんなにおこなっても進行を止めることができなかった末期の変形性股関節症を、ジグリングをおこなうことで改善できました。

副作用の心配がないジグリングは画期的な保存療法

変形性股関節症の末期であっても、ジグリングをおこなうことで、人工関節置換術を回避できる可能性はあります。置換術を受ける前であれば、老若男女を問わず、すべての人がジグリングによる保存療法の対象者です。日常生活を送るのに支障のない範囲くらいにまで、改善できるケースも多くあるのです。

ジグリングをおこなうときに重要なのは、リラックスして継続的におこなうことです。変形性股関節症の症状の改善がみられるかどうか、まず6か月を目安にしてみましょう。速さや回数については、無理をぜず、心地よいと思うくらいにしておきましょう。痛みが悪化してしまった場合には、中止して安静にします。

ジグリングは、副作用の心配がなく、股関節の隙間を広げ、長期的に変形性股関節症のつらい症状を改善するのに期待ができます。

ジグリングで実際に痛み、症状が改善した体験談
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