(体験談)夏の間の冷房病を改善できた

毎年、夏が来るのが恐怖だったというMさん。長年、関東にお住まいだが、もともとは北国生まれの北国育ち。若い頃からクーラーが苦手だったが、40代に入った噴から、冷房の効いた部屋に長時間いると、決まってひどい頭痛や肩こりに襲われるようになった。
両肩が、まるで金属の板を入れたようにガチガチに硬くなり、首を左右に振るのもっらい。そうこうしているうちに頭の芯が、キリキリと千枚通しで穴を開けられているかのように痛み出し、いてもたってもいられなくなる。ひどいときは、吐き気にも苦しめられ、トイレから出てこられなくなるという。「そうなるともう、頭痛薬を飲んでも効かないんです。
じっと横になって、嵐のような発作が過ぎるのを待つしかありません。冷房を避けようとしても、仕事をしている以上、職場のエアコンのスイッチを勝手に切るわけにもいかない。家に帰ったら帰ったで、人一倍暑がりのご主人が、リモコンでエアコンの設定温度を低くする。夜中に夫婦の寝室をそっと抜け出し、リビングのソファやフローリングに横たわって、まんじりともせずに朝を迎えることもしばしばだった。
また、体力がなくなるのか、夏風邪にも悩まされた。一度ひくとなかなか治らない。熱は下がっても、鼻水や咳がずっと抜けないのだ。やっと治ったと思ったらまたひき、夏の閉じゅう、ほとんど風邪をひいている年もあった。
「万病の原因は冷えにあり、生姜が体を温める」という主張に、「これこそ、私が求めていたものだ! 」とひらめくものがあり、病院の帰りに本屋さんに寄って、同じ本を買って帰ったという。本を読んで、自分の体が人一倍冷えていると感じたMさんは、生姜紅茶や生姜湯に、くずさらに体を温める葛粉をプラス。毎日、飲むのを日課にした。そのほかにも、朝のみそ汁や、手づくりの料理など、おろし生妻や刻み生妻をどっさり入れて食べた。生姜しょうゆや生姜だれ、生姜ドレッシングなども作ったという。

また、風邪のひきはじめにも、葛粉入り生姜湯やネギ入り生妻湯、生妻酒のお湯割りなどを早めに飲み、温かくしてすぐに布団に入るようにした。こうして生萎を活用し、徹底した温め作戦を半年間実行した結果、昨年の夏は頭痛の発作が1回しか起こらなかったという。それも重いものではなく、熱い葛入り生姜湯を飲んで横になると、すぐにおさまった。夏風邪もひかなかったというから、驚くほどの効果だ。毎年、夏パテがひどくて食欲も落ち、秋口には体重が2~3kg減っていたが、それもなく、自分でも驚くほど元気に過ごせたという。今年の夏も、ぜひとも生妻パワーで乗り切ってほしい。

(体験談)うつ病で半年間も休職後、職場に復帰できた

昨今、学校の教師をとりまく環境も厳しさを増す一方。知人の息子のKさんは、有名大学卒業後、高い倍率をかいくぐつて、小学校の教員採用試験に合格。熱意あふれる若き教師として、仕事に励んでいた。
プライベートでも、学生時代から交際していた女性と結婚。一女にも恵まれて、周囲からは前途洋々に見えたものだ。

だから、そんなKさんが、勤めている学校をうつ病で休職していると聞いても、にわかには信じられなかった。
私も一度会ったことがあるが、生真面目そうには見えたものの、明るい笑顔が印象的な好青年だったのだ。しかし、彼の母親である知人によると、転勤したばかりの学校で、いわゆるモンスターペアレントに、度重なる無茶な要求を突きつけられ、心身ともにすっかり参ってしまったらしい。

病院に通い、投薬を続けているが、症状は一進一退で、復職のめども立っていないという。思いあまった母親が、私のところに相談に見えたのだ。

私は精神科の専門医ではないが、うつ病などの精神的な不調は、漢方医学では「冷え」が招くと考える。体を温めることは不調改善に効果的なので、とにかく生姜をたくさん食べることをすすめた。「気を開く」といわれる「シソの葉」にも、うつを改善する作用がある。

しょうがとうシソの葉を入れた「シソ入り生姜湯」を1日3杯以上飲むことと、すりおろした生姜や刻んだシソの葉をお茶パックなどに入れて湯船に浮かべる「生姜風呂」や「シソの葉風呂」に毎日入ることなどをアドバイスした。

また、アルコールが飲めるかどうか聞いたところ、強くはないものの、たしなむ程度。しょうがなら大丈夫とのこと。それならば、奥さんに「生美酒」の作り方を教えて、Kさんに寝る前に熱いお湯で割って飲ませるようすすめた。

私の説明を全部メモして帰った知人は、息子夫婦にそれを伝えたのだろう。しばらくして、彼女から「先生に敢えていただいたことは全部、実行しているようです。就寝前に生妾酒を飲むようにしたところ、おかげさまで、ぐつすり眠れるようになったと喜んでいました」と、お手紙をいただいた。Kさんは何よりも不眠に苦しめられていたとのことなので、それが解消したという

ことは、これからはきっとよいほうに向かうと確信した。案の定、眠れるようになって、次第に元気をとり戻していったKさんは、半年間学校を休職した後、無事に復職できた。

母親と一緒に私のクリニックにやってきたK さんは、以前より少しヤセてはいたものの、顔色もよく、笑顔が戻っていた。「先生の教えを守って、生姜やシソをたくさん食べたのがよかったのだと思います。
どんなに食欲がなくても、落ち込んでいても、眠れなくても、生姜やしその香りを喚ぐと、わけもなく気持ちがバッと晴れていく気がするのが不思議でした」と話してくれたが、これこそが、生妻やシソの〝気を開く〞パワーなのだ。ストレスがかかると血管が収縮して血行が悪くなり、体が冷える。今後は、上手にリラックスする方法を身につけてほしい。もちろん、就寝前の生姜酒も味方にして。
蒸し生姜を実際に使ってみた使用感と効果

(体験談)ひどかった吹き出物が消えて、肌がつるつるに

結婚して1年半経つというYさんは、独身時代から大変な冷え性で、またホルモンバランスが悪かったのか、顔のフェイスラインと首に吹き出物がひどかったという。
結婚前にたまたま書店で「体を温めることこそが究極の健康法だ」と悟ったYさんは、毎日、半身浴と腹巻き、5本指ソックスを欠かさない生活に変えたところ、汗をかきやすくなり、症状も少し改善した。
とはいえ、まだ「きれいな肌になった」とはいえず、心を痛めていたようだ。結婚後、会社をやめ、今度は私が書いた別の本を買って読んでみたところ、生姜の効能のすばらしさに感激。すぐに、生姜紅茶を毎日4~6杯飲み、料理にもセッセと生婁を使い、お風呂にはお茶パックに入れたおろし生萎を毎日浮かべるようにした。すると、どうだろう。2週間も経たないうちに、あんなにひどかった吹き出物は跡形もなく消え、肌がつるつるになつて、何人もの友人から立て続けに「いったい、どうやってそんなにきれいになったの? 」と不思議がられたという。

むくみもとれたせいか、顔がキュツと小さく引き締まったのもうれしい驚きだった。生姜を摂り続けると肌がきれいになったり、むくみがとれたりするのは、皮膚の代謝がよくなるからだ。生妻で体が温まり、皮膚の血行がよくなると、排泄作用も高まり、余分な水分や毒素なども排出される。そして、皮膚への栄養や酸素の供給が増え、肌が美しくなるのである。生姜の中に多く含まれている亜鉛にも、皮膚の代謝をよくする作用がある。

結婚後は、ビジネスマナーのインストラクターとして働き始めていたYさんは、人前で話す機会が増え、女性として美しくなければ恥ずかしいという思いが強くなっていたので、とてもうれしかったという。

さらに、うれしい驚きはそれだけではなかった。Yさんと一緒に生姜紅茶を飲み、生美風呂に入っていたご主人も、体調がぐんぐんよくなったのだ。

1か月も続けるうちに、もともと青白い顔をしていたのが、次第に血色がよくなり、肌に赤みがさしてきた。それと同時に、朝起きるのが、以前ほどつらくなくなってきたという。疲れやすくてため息ばかりついていたのが、何をするにも意欲的になり、エネルギッシュになっていったのだから、夫婦で驚いたのはいうまでもない。

「これはすごい! 」と感激した2人は、体調の悪い友人たちに、私の本と生姜をセットにしてプレゼントしたという。うらやましいことに、Yさん夫婦が住むマンションのすぐ近くには、定期的に朝市があり、そこではザルにいっぱい入った生姜が何と、100円で買えるというのだ。さっそく実行した友人たちからは「体がポカポカと温かくなって、とても気持ちいい」と感謝された。
中には、「しばらく生理不順で、基礎体温を計って医者に見せると、排卵していないと言われたのに、生姜紅茶を飲むようになってから体温が安定し、先日、産婦人科できちんと排卵があるといわれた」と喜んで知らせてくれた人もいるという。Yさん自身も、生姜づくしの生活を始める前の基礎体温は35度台の日もあったのに、今は36度を下回る日はないとのことだ。これからも夫婦で「生姜親善大使」を自認し、生妾のパワーをどんどん周囲に広めてほしい。