アレルギー体質も生活習慣病のひとつだった

親の過保護が原因

アトピー性皮膚炎の湿疹は、皮膚がアレルゲンにふれるとヒスタミンやセロトニンなどという化学物質が発生して、神経や血管や組織を刺激することによって起こる症状です。

アレルゲンのもとになるものには、ダニやハウスダスト、花粉などが挙げられますが、実はその物質そのものに問題があるのではなく、そこに含まれるタンパク質が原因となっています。特に子供のころは免疫力やリンパ球が過剰で、それらの物質に対して過剰な反応をしやすく、抗原抗体反応を起こして敏感に反応してしまうのです。

皮膚でこの抗原抗体反応を起こしたものがアトピー性皮膚炎となり、鼻の粘膜で起きたものがアレルギー性鼻炎、そしてのどや気管支の粘膜なら気管支喘息、粘膜で起きたものがアレルギー性結膜炎となります。

そしてこれらすべてのアレルギー反応は、動物や植物からの微量異物に対する白血球の免疫反応ということができます。ならば、タンパク質を一切摂取しないよう気をつければアレルギー反応は発症しないのかというと、それは現実的な考え方ではありません。

なぜならタンパク質は地球上のすべての生命体に含まれており、空気中にも無数に浮遊しているからです。つまり、よくアトピー性皮膚炎に悩む人に「タンパク質を含んだ食べ物は一切口にしません」という方がいますが、心がけとしては大変結構なことですが、それが根本的な解決につながるわけではないのです。

さて、アレルギー体質の子供が著しく増えています。このことについて私は、表裏一体の2つの理由があると考えています。1つは、「環境的な過保護」による、副交感神経の優位の傾向が強くなりすぎとたことです。

食べすぎや甘いものの摂りすぎ、運動不足など、いわゆる成長期においてリラックスのしすぎがエネルギー消費の減少を招き、副交感神経優位の状態からいつまでも抜け出せない身体を作り上げてしまったことによるものです。

そしてもう1つの理由は、働きすぎや夜更かしといった「環境的な厳しさ」です。ホルモンのバランスを保つためには、規則正しい睡眠が必要です。

ホルモン分泌は睡眠中に行なわれるものが多く、きちんとした睡眠がとれないと、ホルモンの正常な分泌に必要なビタミン、ミネラルなどの栄養素を吸収しにくくなり、結果としてアレルギー症状の発症を後押しすることとなるのです。

つまり、アレルギー体質というのも生活習慣病の1つということができるのです。事実「子供の生活改善をしただけでアトピーが治った」という話をよく耳にするのも、まさにこうした背景があるからなのです。

薬よりも生活習作の改善で治す

さて、アトピーといえば、その特効薬とされているのがステロイドです。前述した通り、ステロイドは長期間使用し続けると症状を悪化させるだけでなく、多くの副作用を招きます。たしかに、炎症を起こしたときは、ステロイドを使うことで驚くほどに炎症が抑えられることがままあります。しかし、この驚くほどの即効性というのは、驚くほどに強い薬であるということを理解していなくてはなりません。

アトピー性皮膚炎の人は、身体中が真っ赤にはれ上がって著しいかゆみに襲われる場合があります。もし自分のお子さんがこのような状態にあれば、一刻も早くかゆみを取り除いてあげたいと思うのは、親として当たり前の心理でしょう。

しかし、この状態こそが体内においてリンパ球が働き、有害物質を外に出そうとして血流が増加している真っ最中なのです。こういうときにステロイドを使用するというのは、有害物質の排泄を意図的に止めてしまうことになるのです。

また、ステロイドの沈着が変成することによって酸化コレステロールが体内に増加すると、炎症性のサイトカインがストレスが加わるたびに大量に発生します。

そのため、もともと発症していたアトピー性皮膚炎より、さらに悪化した症状が現れます。ステロイドを使用した場所はさらなる大きな変化を起こします。また、ステロイドの成分は全身に広がるため、使用していない部分にも副作用が現れてくるのです。いずれにしても、アレルギー体質を治すには、薬に頼ることは根本的な解決にはならず、リスクの方が大きいと考えていいでしょう。
アトピーに使われるステロイドが問題となるはこちら。
生活環境や食習慣の改善をし、薬の使用は最小限に抑えて、免疫力を高めることが最優先です。

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