身体を温める食べ物、冷やす食べ物

低体温の人が増えたのはなぜか

人間の平均体温(表面温度)は36.5度です。これは体内の酵素がもっとも活性化され、活発な働きをしてくれる体温であり、この体温を維持することが、健康を約束してくれる1つの条件となります。

ところが近年、低体温の人がたいへん増えています。体温が低いと酵素の働きが低下するため新陳代謝が悪くなり、免疫力が正しく作用しなくなります。
このほかにも基礎代謝の低下、体内酵素活性の低→、疲労やアレルギー、生活習慣病にかかりやすい状態を招くことになるのです。

低体温の人の多くは、体温が35度台を下回り、新陳代謝の低下にともない基礎代謝が低下するため、脂肪を燃焼しにくくなり、太りやすくなるのです。また体温が下がり免疫力が低下すると、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、さまざまなアレルギー症状が出やすくなります。

さらにはガン細胞が活発になります。低体温の原因は、生活習慣にあると考えていいでしょう。特に食生活の乱れは大きな原因といえます。

たとえば、加工精製食品の過剰摂取により、タンパク質、脂肪、糖分の摂取が多すぎるいっぼうで、ミネラルやビタミンが不足しがちです。

さらには無理なダイエットによるビタミンやミネラルの不足など、こうした食生活の歪みも低体温を引き起こす原因となっているのです。「医食同源」という言葉がありますが、東洋医学には、食によって健康を維持するという思想があり、体温の上がる食べ物を推奨しています。

にんじん、大根、ショウガ、ごぼうなどの根菜類やイモ類、豆類、ネギ、白菜などには身体を温める効果があり、東洋医学の見地からも推奨される食べ物です。

こうした身体を温める食べ物の多くには、ビタミンEやビタミンC が豊富に含まれています。ビタミンEには血行を促進させる機能があり、ビタミンCには血液中への鉄分の吸収を促進して毛細血管を活発にさせる働きがあるため、これらの食べ物をとることで、低体温や冷え症などを改善していくことになるのです。

旬のもの、土地のものが良い

最近では季節も旬も関係なく、ほとんどの食べ物が年中食べられますが、夏には夏に収穫できるものを、冬には冬のものをと、食べ物と季節の関係を考えながら食べることが大事です。

自然の摂理にのっとって食べ物を選んでいくことも、健康維持の1つの方法であるというのが東洋医学の考え方です。また、人間は非常によくできた生き物で、寒い地域では身体を温める食べ物を育て、暑い地域の人々は身体を冷やしてくれる食べ物をとり、環境とのバランスを上手に保ちながら生活をしています。

たとえば、みなさんもよくご存知のジンギスカン。これは北海道の名物ですが、ジンギスカンに使われる羊の肉は身体を温める作用をもたらします。

いっぽうで沖縄の名物であるトンポウロウなどは豚肉で、身体を冷やす作用があります。同じ肉でも、土地が変わればその土地の気候風土に合った食材を育て、その土地なりの食べ方で食べている。これはまさに人間の知恵というべきものではないでしょうか。さて、身体を温める食材の目安として、食材の育つ場所があります。

さきほど記した、にんじん、大根、ごほうなどの根菜類やイモ類、豆類、ネギ、ショウガ、白菜などはすべて土の中に育つ食物です。

これは自らが熱を持っているため、太陽の熱から逃れようと、育成の場所を自ら地下に求めたのです。よく昔の人が「根のものを食べろ」と言うのは、こうした地下に育つ食物を食べて、体温を上げなさいということなのです。

身体を温めるもの、冷やすもの。これはお酒などもその種類によって違いがあり、そのときの体調次第で身体が求めるものが違ってきます。

身体が非常に疲れているときなどは、焼酎のお湯割りに梅干しをいや入れて飲むのが、もっとも身体を癒してくれます。これは温かいお湯が副交感神経を刺激してリラックスを促し、それに加えてアルコールが入ることで血管が拡張するからです。

さらに梅の酸が入ってくると、ますます副交感神経反射が拡大されて、瞬間的にリラックス状態になるのです。逆に仕事がヒマで、5時を過ぎたら「そろそろ飲みに行こうよ」と言うような人の場合は、何はともあれまずは冷たいビールということになるでしょう。

ハードな仕事をしてくたびれた人は、焼酎のお湯割りを飲んで血流を増やそうと、おのずと身体がリラックスを求めますが、会議などが長引いて身体はちっとも疲れていないけど、なんとなく飽きちゃったという人は、気分をビリッとさせるため、交感神経を刺激する冷たいビールなどを飲んで頭と身体をシャキッとさせたいという指令が出るのです。つまりこれは、いま自分の身体がどのような状態で、どのようなものを求めているかの自己判断にもなるのです。

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