身体の「正直な声」にもっと耳をすます

疲れがとれない理由

健康診断を受けないとしても、自分の身体を自分で診断することは大切です。そんな自己診断でもっとも気づきやすいのが顔色でしょう。

朝起きて、鏡を見て「あれ、顔色が悪いな…」と思ったとしたら、何らかの原因があるはずです。前日、長時間働いたとか、夜更かしをしてしまったとか、身体にプレッシャーをかけるようなことをしていれば、すぐに顔色に変化が現れるはずです。

それと同時に、なんとなく身体が重いという実感もあるはずです。よく、「むくむ」といいますが、むくみというのは、まぶたが腫れる、顔が腫れるという状態で、普通の場合、むくみは朝と夕方の2回起こります。特に、寝ている状態というのは、血流の循環が抑制されているため、血液がうっ血した状態となるわけです。

ところが、朝日覚めてしばらくすると、血流が刺激されて静脈にある弁が使われて、どんどん心臓に戻っていくわけです。こうして、時間がたつにつれて朝のむくみは消えていきます。

こうしたことが1日だけならまだしも、長らく続くようなら危険信号です。「朝はいつもなの」と言う女性がよくいますが、たしかに身体を動かしていればやがてむくみは消えていきます。

しかし、むくみが毎日のように起きるというのは、過度のストレスによって血流循環の障害が日々積み重なつているということです。人間は多少の無理ははね返して生きていけるわけですが、やはり程度が強くなると、お昼ごろになつても「まだ身体がだるい」とか、午後になって、まだ何時聞かは仕事をしなくてはならないのに「今日はもう疲れちゃつた」という感覚が出てくるのです。

健康を保つには「負の感性」が大切

自己診断とは、そんな身体の声に耳を傾けることにほかなりません。毎日元気ではつらつとしていて、よく笑い、積極的に行動することはとてもいいことに違いありませんが、自分の身体を振り返ることなく、あるいは過信して突き進んでいくのも問題があります。

そのために働きすぎたり、遊びすぎたり、夜更かししたりで心身を痛めつけてしまうからです。健康的な身体と心を維持するためには、ときには立ち止まって落ち込んでみたり、自信喪失になつてみたりという「負の感性」を持っていることが大事です。

頑張りすぎたり、自分の持っている能力以上のことに挑んだりしようとしている自分の姿に気づく感性がないと、身体を休めようとか、少しくらいは楽をしようという発想が生まれてきません。まぎそうした感性に欠けている人は、モーレツに働く勢いに紛れて、自分の身体が上げている悲鳴や訴えに耳を貸そうとしません。

万人に効く健康法」はない

また、「運動はどのようにやればいいか、くわしく教えてください」、「食事は何を食べればいいか、1つひとつ教えてください」と、つねにマニュアルを求める人がいますが、本来、人間にはそれぞれの個性があるのですから、万人にフィットしたマニュアルなど作れるはずがないのです。むしろ、そういうことは人に教えてもらうのではなく、その人の内なる声、身体がささやく正直な声を聴きながら「これが自分にピッタリ合っている」と感じることが何より大事でしょう。

では、そんな感性を磨くためには何をしたらいいのか…それは、あまり多くの話に耳を傾けすぎないことです。知識というのは、あくまでも知識の範囲でしか役に立ちません。

たくさんの知識を取り入れすぎると、それだけでお腹がいっぱいになてしまって、分かった気になってしまうものです。

それよりも身体の言葉に敏感になり、その時々で対応のしかたを変えながら、実践していくことが肝心です。古代の昔より人間の機能は、眠くなれば睡眠をとり、お腹が減れば食事をとり、疲れれば休養をとるようにできているのです。

そうした人間本来が持っている自然の感覚に身をゆだねることが大事なのです。あらゆるものが便利になって、快適な生活を送れるようになった現代生活の中で、生きるために本来備わっている野性の勘を取り戻すことが必要だと私は思っています。

免疫力アップで疲れ知らずの体

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